旅で遭遇したトラブルTOP10

旅にトラブルは付き物。むしろトラブルを楽しむことにも旅の醍醐味があります。トラブルは乗り越えればネタにもなります。

しかし、楽しめないレベルのトラブルというものもあります。僕が経験したトラブルの中で、危険だった順に10位までランキングにまとめました。

上位なほど、命の危険もありました。超怖かったです。



旅で遭遇したトラブルTOP10

【第10位】火葬場で恐喝に遭う(インド)

インドのバラナシという街にはガンジス川が流れており、ガンジス川はヒンドゥー教徒から聖なる川として信仰の対象となっています。遺灰をガンジス川に流すことで解脱できると考えられており、川沿いにはいくつかの火葬場があります。日本とは異なり、見ず知らずの方の火葬にお邪魔させて頂くことができるのですが、周囲は観光客を狙った詐欺師が多数潜んでいます。お邪魔させていただく前に、インド人から「火葬場でお金を請求されてもそれは詐欺だから気をつけて」と教えてもらっていました。

案の定、「火葬に使う薪代を払え」と一人の男が寄ってきました。インドでは詐欺は日常茶飯事なので、いつものようにかわしたのですが、無視しようが断ろうがしつこく付きまとってきます。その内、顔をくっつく位に近づけてきて、睨みつけてきました。それでも断って進もうとすると、僕の胸を突き飛ばしてきました。よく見れば、かなりガタイのいい男です。しかし僕はデブなのでかまわず進みました。男が僕を掴み引き留めてきますが、僕はデブなので更に進んでいると、親族の方が声をかけてくださり、僕を男から庇ってくれたので助かりました。

該当の記事

【世界一周#38】カルマからの解放〜ガンジス川〜

【第9位】深夜2時のオーバーブッキングで荷物室へ転がり込む(カンボジア)

カンボジアのシェムリアップを旅していた際、ちょうど前国王の国葬が執り行われていました。シェムリアップからベトナムのホーチミンへバスで移動する予定でしたが、喪中の関係で予約していたバスが運行取りやめになり、別のバスに振り替えられることになりました。シェムリアップからは一度カンボジアの首都プノンペンでバスを乗り換えてホーチミンへ向かう予定でした。プノンペンに到着したのは午前2時。あまり治安がいいとは言えない街です。実際に僕が訪れてから2週間後に日本人が強盗に射殺されてしまいました。そんな街なので、早く乗り換えのバスが来ないかと待っていたのですが、やって来たバスにはすでに何人か乗っているようです。

乗ってみるとやはり席が足りず、座り損ねた客は次々と床に寝転がっていきます。そして僕が寝転がるスペースがなくなってしまいました。しかし、この街に午前2時に置いて行かれることだけは避ける必要があり、どこかにスペースがないかと探していたところ、荷物室が開いていることに気づきました。すかさず荷物室に乗り込み、バスは出発しました。そして荷物室には幸運にも壊れた座席が積まれていたのです。それを床に敷き詰めると、ベッドになりました。結果、快適にバスの旅をすることができました。

該当の記事

【東南アジア一周】ベトナム1日目~オーバーブッキング~

【第8位】ぼったくりドライバーに激高し運転席を占拠(アゼルバイジャン)

空港から宿へ向かうタクシーでぼったくりに遭った際の話です。メーター制のタクシーのはずが、メーターが表示されていなかったので指摘したところ、到着したら表示されると言われました。半信半疑で乗っていましたが、到着直前に38.8マナト(2,640円程度)だとメーターを見せられました。しかしメーターに表示されているのは3.88マナト(264円程度)。一ケタ違うと指摘しても無視されるので大声で抗議し、抗議しても無理だと分かると逃げないように運転席を占拠しました。さすがにぼったくりを認めました。少しやりすぎたので、よくなかったなと反省しています。

該当の記事

【世界一周#202】狂気の叫び

【第7位】ミニバン移動4時間のはずが20時間になり苦しさのあまり心を失う(インドネシア)

首都のジャカルタからジョグジャカルタという街へ移動した際の話です。事前の情報では、遅い場合ではバスで12時間かかるとのことでした。しかし、バス会社で聞くと、わずか4時間、遅くとも5時間あれば行けると言うのです。理由は、三菱の車だからだそうです。到底信じられませんが、その時はそれしか手段がなかったのでやむなくチケットを買いました。

出発したのは午後6時。予定通りにいけば午後10時には到着するはずです。しかし、どうも車の流れが遅いです。後から知りましたが、インドネシアの大型連休に被っていたらしく、帰省ラッシュの真っただ中だったのです。

そして、気温は30度近いにもかかわらず、車内の空調は壊れていました。更に、バスと聞いていたはずが、やってきたのは8人乗りのミニバン。僕は最後列の3人掛けシートの中央。窓も開かず、ついでに座席は倒れず、狭くて身動きも取れないので徐々に苦しくなっていきました。

なぜか最後列はインドネシア人、僕、フランス人が座っており、あきらかに横幅が足りず、肩がおさまらないのです。僕はフランス人と肩の上下のポジションを交代しながら座っていました。そして、あまりの暑さから、フランス人が開かない窓を壊して取り外しました。驚きましたが、これがなければ死んでいたでしょう。ついでに僕の倒れないはずの席も壊して倒してくれました。

苦しさに耐えながらゆっくりと車は進み、翌日正午。すでに18時間が経過していました。ドライバーが「あと一時間で到着する」と教えてくれました。車内が沸きました。結局2時間後に着いたのですが、20時間におよぶ暑くて狭いミニバン移動は僕の心を失わせるには十分でした。

該当の記事

インドネシア2日目 ~三菱の車だから~

インドネシア3日目 ~マリオネット~

【第6位】ジャングルクルーズ中トゲトゲの木につっこみ血だらけに(スリランカ)

スリランカのポロンナルワという街にはサファリがあります。ジープ風の車の荷台に乗ってジャングルを走るのですが、荷台にはジャングルジムのような柵があるだけで、そこから身を乗り出して動物を見るのですが、整備が行き届いている訳ではないので、飛び出した木の枝などが頭上をかすめていきます。注意していれば避けられるのですが、気を抜いた瞬間、木の枝に腕から突っ込んでいってしまいました。

不運なことに、その枝にはバラのようなトゲがついており、Tシャツは破れ、腕には14本のトゲが刺さったままになっていました。一本一本抜きましたが、血まみれになって焦りました。刺さったのが目などの繊細な場所でなくてよかったです。

該当の記事

スリランカ6日目 ~ジャングルで14箇所の出血~

【第5位】ゾウさんから滑り落ち、川の中で二頭のゾウさんに殺されかける(ラオス)

ラオスで象使いの免許を取っていたときのことです。教習の一環で、ゾウさんを連れて川遊びをしに行ったのですが、象使い達がふざけてゾウさんを暴れさせて僕たちを川に落とすのです。川にはゾウさんのうんこが浮かんでいてあまりきれいとは言えませんが、なかなか楽しく遊んでいました。そして何度目か川に落ちた時、うっかり二頭のゾウさんの間に落ちてしまったのです。

迫り来るゾウさん達の横腹。このままだとこの巨体に押しつぶされてしまうと焦り、全力でゾウさんの横腹を押しました。すると、ゾウさんはこちらをちらりと見て、そっと避けてくれたのです。

ゾウさんは強くて優しい生き物です。決して呼び捨てにしてはいけません。ゾウさんの「さん」は敬称なのです。

該当の記事

【東南アジア一周】ラオス9日目~Elephant Master~

【第4位】調子に乗って洞窟内で遭難しかける(ラオス)

ラオスのバンビエンという街にある洞窟に行ったときの話です。入り口でヘッドランプをレンタルして入ります。つまり、内部に照明はなく、限りなく自然のままの洞窟なのですが、自然のままなので、進める限りはどこまでも進むことができます。僕は洞窟が好きなのですが、こんなにも自由に動ける洞窟は初めてだったので、調子に乗ってどんどん奥まで進んでいきました。

内部は一本道ではなく、大きなドーム状になっているので、進んでいる内に方向感覚がなくなり、どちらに進めば外に出られるのか分からなくなってしまいました。外の光が全く届かない完全な暗闇です。焦りながら、恐らくこちらだろうという方向に進んでいると、遠くの方でかすかにヘッドランプの光が見えた気がしました。その方向からずれないように集中し、できる限りまっすぐ進んでいくと、徐々に外から差し込む光が見えました。

運よく抜け出すことができましたが、これはたまたまです。洞窟探検では無茶しないようにしましょう。

該当の記事

【東南アジア一周】ラオス4日目~地上の楽園~

【第3位】あまりの腹痛で死を覚悟し遺影を撮影(ミャンマー)

ミャンマーにある世界三大仏教遺跡であるバガンを訪れたときの話です。夜行バスでバガンに移動し、朝ごはんに米の麺に味のついた油をかけたものを食べました。その日は自転車をレンタルして、気温45度の中、遺跡群を見て回ったのですが、最後の遺跡を後にしたあたりから、徐々に腹が痛み始めました。トイレに寄ると、完全に腹を壊していました。自転車での帰り道、徐々に視界が狭くなり、意識が遠のいていくのが分かりました。

宿に着くと、すぐにベッドに沈み込み、翌日も身動きが取れないくらい辛く寝ていました。いくら水分を取っても上から下から皮膚からすぐに出ていくので、体が徐々に乾いていくのが分かりました。暑すぎて扇風機をつけますが、気温は45度ということもあり、むしろ熱風が来るので止めました。

もうここで死ぬんだ、と諦め、元気を振り絞って遺影を撮影しました。

本当に意識を保てる限界が来そうだったので、スタッフにお腹痛いと伝えると、薬局の人が分かるように現地語でメモを書いてくれました。それを持ってすぐ近くの薬局まで命からがら向かうと、すぐに薬と塩をくれました。塩は水に溶かして飲みなさいということだったので、宿に戻るとすぐに試してみました。水が身体に行き渡っていくのが分かりました。

こうしてなんとか一命を取り留めましたが、帰国しても1か月くらいは緑のうんこが出続けました。原因は夜行バスによる疲れだったのか、不衛生な朝食だったのか、熱中症だったのか。とにかく、助かってよかったです。

該当の記事

ミャンマー3日目 ~シュエサンドーパゴダと便意~

ミャンマー4日目 ~バガンの善意(塩)~

【第2位】戦争が始まる(トルコ)

トルコ南東部にあるワンという街に猫を見に行っていたのですが、突然トルコ軍がシリアへ進攻を始めました。戦いが始まった詳細は割愛しますが、当初、具体的な地名はメディアで取り上げられず、シリア北東部(トルコ南東部)とだけ報じられていたので、自分がいる地域に近いことだけは分かりました。

昼間に多くの軍用車と兵士を街中で見かけていたのですが、まさか突然戦争が始まるだなんて思いもしませんでした。すぐにその地域から逃げる方法もありませんでしたので、翌日の飛行機で遠くの街へ逃げることにしました。夜は不安でなかなか眠ることができず、廊下から聞こえる足音や外から聞こえる大きな音に怯えていました。もしかしたら外国人の自分を残して他の宿泊者やスタッフは逃げているのかもしれない、外から聞こえる大きな音は砲撃音かもしれない、とネガティブな思考が頭を占めていました。

結局、翌日無事に逃げることができましたが、戦闘地域は街から直線距離で100kmほどしか離れておらず、翌日僕が向かう予定だった街へはロケット弾が撃ち込まれたそうです。間一髪でした。

該当の記事

【世界一周#254】ネコキャットアニマル〜ワン猫編〜

【世界一周#255】今日は誕生日

【第1位】ナイフを突きつけられる(フィリピン)

フィリピンの首都マニラはあまり治安が良くありません。その中では治安の良いとされているマカティ地区を歩いていた時の話です。

時間はまだ午後8時。日は沈んでいますが、人通りの多いオフィス街というイメージです。

歩道を歩いていると、突然目の前に人が立ちふさがりました。物売りか物乞いかな、と思い、避けて進もうとしたのですが、通せんぼしてきます。そして僕の右腕に痛みが走りました。見てみると、男が僕の右腕をつまんでいるのです。

そして、視界に、僕のお腹に突きつけられたナイフが見えました。頭が一瞬で真っ白になりました。

どうすることもできず、身動きも取れなくなってしまったのですが、たまたま男の背後の道にパトカーが通りかかりました。僕は咄嗟にパトカーを見て手を挙げました。

男が後ろに振り返った隙に、僕は歩いて横に逃げました。結局男は追ってきませんでしたが、生きた心地がしませんでした。いざ命が危うい状況になると、なかなか何もできないものです。

追われなくて助かりましたが、今度強盗に遭ったら大人しくお金を差し出そうと思います。その方が賢明でしょう。

該当の記事

フィリピン1日目 ~アリゲーターガー事件とナイフ強盗~

ランク外

・乗馬の負荷に耐えられず突然吐く
・寝台列車でサンダルを盗られたと思いきや床に寝るおやじが枕に
・宿が見つからない午前0時
・下山中階段を数メートル落下
・電車とホームの隙間が思ったより広く半分近く落ちる
・山道で猿に道を塞がれ牙を剥かれる
・子牛に好かれどこまでも追われる
・華麗な受け身で無傷の落馬
・信仰心が深すぎるドライバーが突然祈りはじめ衝突事故を起こす
・乗り換えるバスが見つからず気温35度の中20kgの荷物を背負い2時間歩く
・あまりの人の多さにタージマハル内部で宙に浮き身動きが取れなくなる
・大量の猫を手なずけるおばちゃんの猫の写真を撮って恐喝される
・寝ている間にゴキブリにたかられるがキックで対抗
・成人であるにも関わらず偽警官に煙草を取り上げられそうになる
・ベッドの上に蟻が大量発生し、ついでに天井の扇風機が落下してくる
・参加したツアーではない別団体のガイドに終始付いて行き嫌な顔をされる
・サトウキビを絞る機械に大量のハエが巻き込まれていたが絞り出されたジュースを飲む
・露店でサトウキビジュースを飲んでいると絞り機に大量に巻き込まれていくハエの姿が
・パインケーキを入れたコインロッカーを見失い現地の方の協力を得て手分けして探す
・駅に入ろうとするだけで5人に嘘をつかれる
・降車駅を間違え世界最大スラム街に到着
・弁当を買ったら箸がついておらず駅のホームで当たり前のように手で食べる
・アーユルヴェーダで使用する油をうっかり手が滑って顔面にかけられる
・無料でマッサージをすると言って聞かないスタッフが部屋に居座る
・ジュースを無料であげるからお金を払えという矛盾を突きつけられる
・突然口に手づかみのケーキを押し込まれる
・美しい仏塔を見ようと立ち入ったお寺に住む野犬に数百メートルにわたり追いかけられる
・明け方前にバスを待っていると大量の犬に囲まれる
・床に穴が開き窓が割れ座席が壊れている夜行バスで弱気になり体調を崩す
・中国カザフスタン国境にてポカリスエットの粉に麻薬の疑いがかけられる
・マッサージに行ったつもりが足の裏にコップを貼り付けられる
・歩きすぎて踵が激しく割れる
・宿の冷蔵庫にしまっていた2Lコーラをスタッフに飲まれ500mLだけ弁償される
・深夜の国境で4時間バス待ちをし風邪をひいて20日間治らない
・伸びるタイプのロープで散歩している犬に噛まれるが飼い主に無視される
・巧みな連係でエスカレーターを駆使してスられそうになる
・満員電車で社会以外の窓を開けられる
・周囲の人たちがゲロを吐き続け、初めてバスに酔う


The following two tabs change content below.
せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。