明け方、無事バガンに到着。
バスターミナルからミャンマー版の人力車「サイカー」に乗ること約1分。
バガンの街中に到着。(乗らなくてもよかった)
ピンサルパゲストハウスという宿に泊まることにした。
オーナーがやたら藤井フミヤに似ていて日本語ペラペラ。
本人もフミヤと名乗っている。日本語は日本人が泊まりに来るから話してたら覚えたらしい。
確かに似ている。
早速、街のマーケットに行ってみると、観光用的なお土産はほんど売ってなく、スレたかんじが全くない。直射日光を浴びて痛みかけの生肉やら香辛料で鬼のように刺激臭がする。
適当に朝飯(麺に油をかけたもの)を食べ、自転車を借りて遺跡探索。
気温は45度を超え、猛烈な暑さ。
恐ろしいほど暑い。オレンジの人はSさん。
よく覚えておいてほしい。これが犯人だ。
途中、現地の方に聞いた遺跡に向かうと木陰に竹のベンチがあり一休み。
木にサボテンが巻き付いている。風が気持ちいい。
ところで最近気づいたんだけど一休さんのアニメで
「あせらないあせらない、ひとやすみひとやすみ」
って言ってたのって「一休み」と「一休」を掛けてたんだね。
灼熱の太陽で火照った身体をクールダウンしてから遺跡に登ると、辺り一面に仏塔があったことが分かる。
どこまでも続くパゴダ
周りには誰もおらず、広大な大地に点々とそびえ立つ遺跡群を見ていると古代の人たちの力強さと愛しさと切なさと心強さを感じた。あと涙の数だけ強くなれる気もした。
水辺にそびえ立つミニチュアパゴダ
ヨーロッパ風なパゴダ。セクシー。
自転車を漕ぎ進め、向かった先はシュエサンドーパゴダ。
バガンを一望できる大きなパゴダで、美しい夕陽が見れるスポットとして有名らしい。
パゴダの傾斜は45°を超える
無数にそびえ立つパゴダを支える大地に沈む夕日。
地球に生まれてよかった
ううん、感傷的。と自分に酔っていたそんなとき。
ふとお腹に異変を感じた
\うんこ/
照りつける太陽の下、一日中チャリに乗っていたためか、朝適当に食べた油ぶっかけた麺にあたったのかわからないが、とにかくお腹がやばいことだけはわかった。
額に滲む汗と疼く肛門。
俺はトイレに駆け込み、陶器製の白く輝く便器に全てをぶつけた。等身大の自分でふんばった。
気付けば意識は朦朧としていた。
視界が真っ暗になって行くのが分かる。
この苦しみを水に流してしまいたいが、流せたのはうんこだけだった。
宿はまだ遠い。残る力を振り絞って自転車を漕ぐ。
ここで意識を失っては命と肛門がやばいと本能が判断したのだろう。身体はまだ動いた。
辺りは暗くなっていた。
宿に着いた僕は扇風機をつけた。もちろん「強」モードだ。
日本だと涼しく感じるはずの扇風機も、気温が高いため生ぬるい、いや熱風に近い。
弱モードに切り替える元気もなく俺はベッドに沈んだ。
せんまさお
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