フィリピン語学留学 ~手続き・授業・環境についてと心配事についての答え~

フィリピンへ語学留学に言ってきたと人に言えば、「フィリピン語?」とか、詳しい人なら「タガログ語?」とか言われることがありますが、フィリピンはアジアで最も人気な英語の語学留学先。

多数の島々からなるフィリピンは、それぞれの地域が異なる言語を持っており、アメリカの植民地時代の名残で英語が共通言語として使われていました。そのため、国民の多くが英語を話せます。

物価が安いので、コストパフォーマンスが他国と比較して最も良いのが特徴です。

僕の留学経験から、疑問だったことや不安だったことの答えを書き出してみました。フィリピンの語学学校なら、ある程度共通する話だと思います。

 



入学までの流れ

・エージェント面談

語学留学を斡旋するエージェントは山のようにあります。その中でも、フィリピン留学に力を入れているエージェントというものもあります。僕の場合、初めは留学先の国を決めかねていたので、幅広く知れる大手のエージェントを周り、情報を集めました。

どうやら費用の面でフィリピンとマルタが安いということまでは分かりましたが、エージェントの説明は非常に分かりにくく、学校はおろか、国をどこにするかすら決めかねていました。

そんな中、フィリピン留学専門のエージェントから連絡があり、面談することになりました。僕の軸は、「安い」「しっかり勉強できる」の2本だけでしたので、留学先はより安いフィリピン、街はバギオというフィリピン第三の都市に決まりました。

フィリピン留学と言えばセブ島が人気ですが、遊ぶ場所が沢山あるので勉強に身が入らない人も多いと聞き、第三の都市でありながら比較的遊び場のないバギオを選びました。確かにバギオには遊ぶところがそこまで多くなく、週末にちょっと出かけるくらいのかんじでした。

担当と意気投合し、その場で申込みをしました。

 

・申し込み

申し込みに当たって、①学校、②コース、③期間、④部屋を選ぶ必要がありました。

①学校

バギオには語学学校が大量にあったので、「初級者向け」「スパルタ傾向」「歴史が長い」「安い」という条件で、いくつかピックアップしてもらいました。伸ばしたいスキル(スピーキングとかライティングとか資格取得とか)を相談すると、それが得意な学校を紹介してもらえます。最終的に、初級者向けの伝統校であるBECI International Language Academyという学校に決めました。料金も比較的安かったです。

API-Beci International Language Academy

②コース

「スパルタ」「セミスパルタ(スピード)」「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」「ビジネス」とか色々ありましたが、大半の人が「スパルタ」か「セミスパルタ」コースでした。

「スパルタ」はマンツーマン5時間、グループ3時間、ナイトクラス(科目選択制のグループクラス)3時間の計11時間に加えて平日外出禁止で宿題多数という地獄。

「セミスパルタ」はマンツーマン4時間、グループ2時間、ナイトクラス0~3時間(申し込めば3時間まで受講可。科目選択制のグループクラス。)の計6~9時間で外出は22時まで可能なコース。僕は日常会話の習得が目標だったことと、あんまりキツ過ぎるのは嫌だなあという甘えから、セミスパルタコースにしました。

 

③期間

当初から3か月と考えていましたが、申し込みは週単位だったので、12週間にしました。12週間の人が多かったイメージです。

 

④部屋

1人部屋、2人部屋、3人部屋、4人部屋、6人部屋から選択可能でした。それぞれ料金が異なります。友人が一人もできなかったら嫌だったので、少なくともルームメイトがいる2人部屋で申し込みましたが、学生が留学する夏休みに被っていた繁忙期ということもあり、後日3人部屋しか空いていないと連絡があり変更になりました。しかし、結果としてちょうど良い感じでした。

申し込みを終えると、数日中にエージェントからメールで請求書が届きました。銀行振り込みで料金を振り込みました。他に必要な費用は、航空券と現地通貨で支払うビザ代等の費用のみです。

 

・料金

僕が行った学校は12週間で46万円程度でした。ビザ代等を現地で払っても50万円以下でした。僕の場合、部屋が3人部屋だったので少し高いですが、4人部屋や6人部屋を選べば一か月15万円以下(授業料、宿泊費、水道光熱費、食費、洗濯代込み)で留学することができます。(航空券代除く)

ちなみに、ビザ代は4週間を超える場合のみ発生するので、4週間以下の場合はもう少し安くなります。航空券も、LCCで行けば、往復3万円くらいでした。

ちなみに、同じようなカリキュラムを欧米諸国で受けようとすると、月80万円近くかかるようです。フィリピン留学が圧倒的に安いことが分かります。

 

・渡航準備

エージェントから、渡航に当たっての説明会が開かれました。準備が必要なものは、基本的には①パスポート②往復航空券③海外旅行保険の証書④着替えなどの日用品⑤筆記用具等でした。

②航空券はすぐに予約し、空港から学校までのピックアップのために搭乗便を連絡しておきました。

③海外旅行保険の証書はクレジットカード付帯のもので済みそうだったので、カード会社から発行してもらいました。こちらも事前にエージェントへコピーを送りました。

個人的には電子辞書はあって助かりました。後はフィリピンへ行くだけです。

・空港から学校まで

学校のあるバギオはフィリピンの首都マニラからバスで6時間ほど離れた場所にあります。そのため、学校のピックアップバスに乗り込むことになっていました。事前にエージェントから分かりやすいピックアップバスの乗り方の連絡が来ていたので、全く苦労せずに、バスのスタッフと合流することができました。

後はバスに乗っていれば学校に着きます。深夜0時くらいの到着でしたが、日本人スタッフが部屋まで案内してくれました。すでにルームメイトは寝ていたので、シャワーを浴びて寝ました。翌日は午後からしかスケジュールはなかったので、ゆっくり寝られました。フィリピンなので時差ボケと言えるようなものもありません。

 

授業の流れ

・クラス決めテスト

初級者向けの学校とはいえ、初級者の中でもある程度できる人から、英語というものが全く分からない人までいるので、実力を測るテストがあります。主にグループクラスの割り振りを考えるものだと思います。できなくても全く問題ありません。ここから伸ばしていくのです。

・カリキュラム

セミスパルタコースのマンツーマンクラスは、「ライティング」「リーディング」「スピーキング」「イディオム」の4時間。グループクラスは「スピーキング」「リーディング」の2時間。ナイトクラスは「プロナウンシエーション」「ディベート」「ネイティブスピーカーのクラス」等いろいろありました。

僕はそもそも「イディオム」と「プロナウンシエーション」の意味が理解できなかったので、高校生の時に買った電子辞書で調べました。「イディオム」は慣用語、「プロナウンシエーション」は発音という意味でした。僕は日常会話を覚えたいので、とにかく伝わるようにするために、ナイトクラスでは「プロナウンシエーション」の1時間のみを受講することにしました。グループクラス、ナイトクラスは4週間ごとに変更可能です。

マンツーマンクラスに関しては、先生の入れ替わりが激しいので、途中で担当の先生が変わっている人がいましたが、幸運にも僕は12週間ずっと同じ先生でした。グループクラスは月に一度のテストの結果で、自分のレベルに応じたクラスに変更していました。

 

・追加授業

発音が著しく悪い人は、発音矯正プログラムに連行されていました。その間は通常授業に参加できないようです。カタカナ発音はギリギリセーフのようで、日本人で連行された人はいませんでした。

 

・定期テスト

月に一度、実力を測るテストがあります。結果はグループクラスを選択する際の目安になります。やはり人気の先生みたいなものがあるので、人気のクラスは一瞬で埋まっていました。テストは通常授業の合間の空き時間で受けますから、テストの日は非常に疲れます。

 

・自主勉強

自分の部屋には自習用の机が設置されています。空き時間や夜に予習復習、宿題をしていきます。宿題は先生の気まぐれなので、僕は自分から出してもらうようにお願いしていました。

自習スペースもありますが、ついつい友人との会話に時間を割いてしまいます。それも会話の練習になるので良いことだと思いますが、宿題が本当にはかどりません。私の学校の自習室はEOP(English Only Policy)という英語以外での会話が禁止されているエリアに設定されていたので、例え日本人との会話でもなんやかんや英語になったりしました。たまに日本語でまったりしたい日は、庭や部屋の前の廊下に溜まって話していました。ずっと英語だとやっぱり疲れますし。

 

生活

・部屋

3人部屋に住むことになりましたが、最初は台湾人と韓国人とのシェアでした。台湾人の彼は彼女との電話ばかりで殆ど話す機会がなかったので、3人部屋で良かったと思います。シャワーもトイレも混みますので、3人以下の方が便利だと思います。女性の6人部屋は混みすぎて大変だったそうです。

僕は旅中は基本的にドミトリー(相部屋)に泊まるので、相部屋に慣れていたので苦はありませんでしたが、イビキが激しい人もいたり、夜遅くまで勉強している人もいたので、耳栓とアイマスクは必須です。

入学や卒業は週単位なので、結構頻繁にルームメイトは入れ替わります。一度だけ全員日本人の時がありましたが、日本語で話せるので、それはそれでいい息抜きになりました。日本人以外がルームメイトでいるときは、部屋の中では日本人同士であっても英語で話すのがマナーです。理解できない言語が飛び交っていたらストレスですから。

・食事

3食とも学校が用意してくれます。セルフサービスで取り放題です。僕が行った学校は韓国資本だったので、韓国料理が多かったです。辛いのが苦手な人は大変です。たまに日本食が出るととても嬉しかったです。もちろんフィリピン料理も出ます。

が、僕が行った学校の料理は非常においしくなく、自前で買ったラーメンをよく食べていました。街中にはレストランも大量にありますので、休日は街に出て食べることもありました。バギオ最大のショッピングモール「SMモール」にはペッパーランチが入っていますので、ペッパーランチで食へのストレスを解消していました。日本人経営の日本食料理屋もあったので、たまに奮発して行っていました。すきやきが超おいしかったです。

・洗濯

週に3度、学校内で無料で洗濯してくれます。洗濯物を持っていくだけで、数日後にキチンと畳まれて戻ってきます。しかし、僕が行っていた学校では、洗濯物の紛失や、汚れの付着、異臭、入れ違いなどが頻発しており、それが気になる人や、スケジュールを忘れていた人は、学校の外のランドリーに持って行っていました。外部のランドリーもローカル価格なので、2~3日分を持って行っても100円もしませんでした。

・シャワー

恐らくよほど良い設備でない限り、水圧とお湯の温度には期待できません。途上国はどこもそんなかんじなので、期待しないようにした方がいいと思います。髪の毛は短くしてから行った方がいいと思います。美容院も日本のようなものはありませんし。

・インターネット環境

正直言って全く良くありません。特に日本のようにインターネット環境の良い国から行くと、とてつもないストレスを感じます。

生徒の利用が集中する時間は速度が著しく低下しますし、Wifiルータが故障することや、停電もザラにあるため、少なくともSimカードを現地で購入することをおすすめします。価格は激安で、追加のチャージも容易です。手続きが分からなくても、入学時のオリエンテーションの際に学校スタッフが教えてくれると思います。少なくとも、ショッピングモールで「Simカード?」と聞きながら進めば売り場に着きます。先生がフィリピンはアジアで2番目にインターネットが遅いのよ!と自慢していたことを鮮明に覚えています。

・学校の周囲

日本のコンビニには遠く及びませんが、日用品を買える個人商店や、パン屋さんなどがありました。市内へ出れば、レストランやショッピングモール、写真屋さん、マーケット、マッサージ屋さん等なんでもありました。

特にマッサージがおすすめで、1時間のオイルマッサージで600円程度でした。バギオはマニラやセブより物価が安そうです。

英語が「できる」ようになるのか

・会話

僕の場合は、8週間が経過したあたりで日常会話はなんとか話せるようになりました。もちろん理解できなかったり、どう話せばいいか分からないことはありましたが、相手に簡単な言葉で言い直してもらったり、色んな言い回しを使って理解してもらうようにさえすれば、日常では困らないレベルになりました。

 

・「話せる」と言えるようになる

ネイティブスピーカー、もしくは英語と近しいルーツの言語を母語に持つ英語話者、インターナショナルスクールに通った帰国子女なんかに比べれば、極めて低いレベルではありますが、旅に出てから「英語話せる?」と聞かれたら、「話せます」と答えられるようになりました。

意識していなかったのですが、元々持っていた英語に対する拒否反応や苦手意識といったものがなくなったからだと思います。日常で困らない程度の言葉を話せたら、それはもう英語を話せるといってもいいのではないでしょうか。

・元々の知識とインプットの定着量が大きくかかわる

フィリピン留学で学んだことは多いですが、正直な話、中学校や高校の授業で勉強した記憶がうっすら残っていたからこそ、割とすんなり話せるようになったと思います。ですが、僕は進学校に通っていた訳ではありませんし、受験はすべてAO入試でした。そのため、英語は一般の人以下の水準だった自信があります。少なくとも、高校受験でも大学受験でも経験している人は、問題ないと思います。

留学中はとにかくインプット量が多いですが、定着させるための勉強をしっかりしなければ、右から左へ受け流すだけになってしまいます。私は27歳で留学しましたが、すでに記憶力のピークは過ぎていたので覚えるのに苦労しました。

自分に一番合った方法を見つけられればいいのですが、僕の場合は、人が言っているフレーズを丸パクリして使うでした。正しい意味は分からないけれど、なんとなくこういう時につかうんだな、ということさえ分かれば、繰り返し使っていれば身に付きました。

丸パクリの注意点は、友人ではなく先生を対象とすることです。友人は自分と大して変わらないレベルなので、間違えている可能性が高いからです。伝わるけどなんか変だなという英語になってしまいます。留学生の間だけで通じる謎の英語が発展しているのも語学学校の特徴だと思います。

 

・TOEICの結果

留学前500点から留学後は515点になりました。つまり意味がありませんでした。正確には、リスニングパートはかなり良く聞こえるようになりましたが、知識がないので結局解けないという感じです。また、留学前は旧型式の試験で、留学後は新形式の試験だったので不慣れだったということもあると思います。

TOEICは990点満点なので、990点-515点=475点で、満点まであと475点です。12週間で約45万円かけ、15点上がったことを考えると、満点をとるためには、単純計算であと380週間と1425万円程度が必要な計算になります。

これは冗談ですが、語学学校で学ぶこととTOEIC、もしくはTOEICと英語が話せることは別ものとして考えて良いと思います。語学学校にはTOEICコースもあるので、そちらなら効果があるかもしれません。

ちなみに、社会人として働きだしたときに受けたスコアは380点でした。TOEICの全体の平均点は580点前後で、高校生の平均は490点前後。中学生がとるような英検3級がTOEICの390点と同程度という話もありますので、僕は新卒で入社した際は中学生以下のTOEICの点しかなかったことになります。

そして未だに高校生の平均より少し上なのにもかかわらず、とりあえず英語を話せるという状況です。

つまり、TOEICの点数が低くて自信がなくても、とりあえず8週間くらいあれば話せるようになるということです。そして、TOEICの点数が高い人は、あとは覚えている知識が口からでるようなトレーニングをすればいいだけということです。語学学校では毎日話さざるを得ないので、すぐに話すことに慣れてしまいます。

 

その他

・初めての海外の場合

初めての海外の場合、心配なのが言葉と治安だと思います。フィリピン留学の場合、多くの場合は日本人スタッフやら、同じ日本人の生徒がいるので、正直英語が全く話せなくても、そんなに困ることはありません。そのうち英語が話せるようにもなりますし。

治安に関しては、フィリピンはあまり良くありません。特に首都のマニラは最悪で、僕は数年前にナイフを突きつけられました。しかし、近年では大統領の努力で治安は良化傾向のようです。

フィリピン1日目 ~アリゲーターガー事件とナイフ強盗~

そして、バギオを選んだ一番の理由こそ、治安なのです。その強盗事件を経験していたので、フィリピン留学に若干の抵抗がありましたが、バギオは安全だというエージェントの言葉を信じて留学を決めましたが、バギオは本当に治安の良い街でした。

強盗はおろか、詐欺やぼったくりすらありませんでした。マニラのタクシーは悪質で、どんなに交渉してもメーター料金で走ってくれませんが、バギオの流しのタクシーは、皆プライドを持って働かれているようで、お釣りは一番細かい単位まで返してくれました。色んな途上国へ行きましたが、ここまで正直なタクシーに乗れる街はかなり珍しいです。そんな正直で真面目なバギオ市民が大好きになりました。

 

・友達ができるか心配な件

これが一番の不安だったのですが、これは皆同じ悩みだったようで、皆積極的に声をかけてくれます。僕は他の生徒より歳が上の方だったので、避けられるかなとも思いましたが、そんなことはなく、生活しているだけでめちゃくちゃ友達ができました。

同じ日に入学する人のことをバッチメイトと呼ぶのですが、このバッチメイトは仲良くなりやすいです。ドキドキの留学生活を一緒にスタートするので、協力体制ができます。ルームメイトや喫煙者同士なんかも友達になりやすいです。とにかく心配は無用でした。

そもそも、フィリピン留学には韓国、台湾、中国、香港、その他東南アジアあたりの人が来ますから、世界を大きく分けた時に、割と似たような文化を持つ人が集まっている訳です。文化の違いには失礼がないように気を付けなければなりませんが、特に韓国、台湾とは極めて似ている文化ですし、学生数も多いので、すぐに仲良くなれると思います。日本で過ごした経験しかなければ実感がないかもしれませんが、やっぱり旅してても東アジア人、東南アジア人と過ごすのは楽だなと思います。

 

・英語が全く話せないのが心配な件

英語が全く話せず、先生の言っていることが全く理解できない人もザラにいました。しかし問題ありません。3か月も経たないうちに、普通に話していました。他人事のように言っていますが、僕も殆ど聞き取れず、話すことは全く無理でした。旅に必要な会話だけ暗記していたので話せますが、日常会話は全くできませんでした。

というか、文を作る方法を知らなかったのです。入学時のスピーキングテストでは最低レベルからスタートし、授業では中学レベルの勉強から始めました。「こんなの知ってるわ!」と調子に乗っていましたが、意外と知らないことだらけで勉強してなかった具合が露呈しました。印象に残っているのが、be動詞+~ing形を知らなかったことです。本当に知らなかったのです。僕はずっとI playing tennis.と言っていました。

 

・共同生活が心配な件

当たり前のようにストレスを感じることがありますが、休日に一人で出かけることもできますし、良い友人に巡り合えることもあります。卒業する時に、この共同生活が名残惜しくて涙する生徒の多さが、心配しなくてもいい感を物語っています。僕も別に共同生活が好きな方でもありませんが、なんだか学生生活に戻ったような気分になって、楽しいもんでした。

 

・グループクラスがなんとなく恥ずかしい件

全員できないので恥ずかしくなんてありません。発音が悪すぎて何言っているか分からない人もいます。でもみんなロクに話せないのに、自信満々で話しているのでおもしろいです。日本人は気にしすぎなんでしょう。

・フィリピン英語の発音が心配な件

先生は正しい発音の教育を受けているので、明らかにフィリピン英語すぎる先生はいませんでした。学校の外に出れば、確かに訛りのきつい英語を話す人は多いですが、先生は基本的にはきれいな英語を話されます。まれにフィリピン英語っぽいなという発音をする人がいますが、ぶっちゃけそんなに困りません。どのみち少し話せるようになっても、日本人特有の訛りはありますし。

 

・休日の過ごし方

友達とお出かけ、旅行、買い物、自習で終わります。基本的には土日とフィリピンの祝日が休みです。バギオからだと、北にあるビガンという街が比較的近めな観光地です。スペインの植民地だった時代の雰囲気の残った街で、いいかんじの街です。

バギオには空港がありませんので、セブなどに行く場合は、マニラもしくはアンへレスという街の空港に行く必要があります。つまり簡単には旅行もできないので、勉強に集中できる環境ということです。バギオは自然も豊かなので、散歩でウロウロするだけでも気分がいい街です。実は標高1500mもあるので、雨季以外はいい感じの気候のようです。僕は雨季に行ったので寒かったですし、台風は直撃しましたし、停電や断水もしました。雨季は本当におすすめできません。

 

・先生について

基本的には20代前半の女性が多かったです。女性95%、女性の心を持った男性5%くらいの比率です。つまり全員女性のようなかんじです。みなさん明るくて良い人が多かったです。いくら僕が英語を話せなかろうが、間違ったことを言おうが、優しく相手をしてくれました。フィリピンの語学学校の先生は給与が高くないらしく、本当に申し訳なくなります。

 

注意点

・雨季は避けた方が良い

雨季のバギオは寒いです。当たり前ですが、毎日のように雨が降り、台風までやってきます。僕がいた頃は、雨季の真っただ中で、台風が直撃した直後は、水道管が破裂したとかなんとかで、断水状態が3日続き、停電も頻繁にありました。停電は元から多いので、モバイルバッテリーを用意しておくことをおすすめします。フィリピンでも安価で買えます。

ただ、停電した夜、キャンドルを焚いたり、懐中電灯で照らして過ごしたりと、なんだか特別な夜みたいな雰囲気で、みんななんやかんやテンションが上がっていました。

 

・お互いの国の文化を尊重する

世界的に見て似ている文化の国の人が集まっているとはいえ、やはり異なる部分はあります。韓国では年齢による上下関係に厳しい文化があるようなので、名前より先に年齢から聞かれることがあります。多くの台湾人は日本人からしたらとてもフレンドリーなので、あまり肩ひじ張らずにコミュニケーションを取ることができるでしょう。

とにかく、文化の違いによるすれ違いから喧嘩もあるようなので、お互いがお互いの文化が違うんだなということを理解して、あまり日本の型にはめて考えないようにした方がいいと思います。違うんだな、で済ませば済むことも少なくないと思います。見た目が似ているので錯覚しがちですが、当たり前に育ってきた環境が違います。どちらが良いという話ではありません。

 

・日本人同士で固まらない

ついつい日本語で気軽に話せる日本人とつるみがちですが、せっかくの機会なので、英語で話す日本人以外の友達と積極的につるんだ方が勉強にもなりますし、相手の国の事が知れて楽しいです。仲良くなれた時の感動も一層大きいと思います。

 

・ストレスを溜めすぎない

日本人同士でつるまない方がいいと言っておきながら、たまにはつるんだ方がいい時もあります。やっぱり英語でばっかり話していると、うまく話せなかったり、うまく伝わらなかったりとストレスが溜まりがちです。そんな時は、息抜き程度に少し日本語に甘えた方がいいと思います。

休日は自由に動けるので、市内の観光や、おいしいものを食べに行ったり、マッサージを受けたりして、気分転換することも大切だと思います。留学期間が長くなるにつれ、学校ばかりと言うのも飽きますし、嫌気がさして授業に出なくなる人もいます。適度にストレス発散の日を作った方がトータルで見て効率的だと思います。

 

・日本食を持っていく

バギオには韓国資本の学校が多く、僕が行った学校では韓国料理が多く出されました。おいしいものはおいしいのですが、やはり馴染みのある日本食には変えられません。フィリピンでもいくらか日本食は買えますが2倍以上高いです。現地では手に入りにくい味噌汁やふりかけなど、普段の食事にプラスできるものを持っていくことをおすすめします。食事は一番のストレス発散方法で、エネルギーの源だと思います。

 

・薬を持っていく

もちろん薬は現地でも買えますが、いちいち調べてから買わなければならないのと、言葉が心配な場合もあるので、日本の馴染みある薬を持っていくことをお勧めします。何か月も慣れない環境で過ごしていると、体調も崩しますし、変な虫に刺されたりしますし、怪我もします。自分だけでなく、友達が苦しんでいるときに分けてあげると喜ばれます。とりあえず日本の薬の安心感はどの国の人でも共通のようです。先生がニキビができたと騒いでいたので、オロナインをあげたら喜んでくれました。

 

興味があれば連絡してください

僕はエージェントではないので、学校の紹介はできませんが、気になることに答えることはできます。コメントから連絡してください。別にインセンティブなんかも貰っていないので、エージェントやインセンティブを貰ってそうなブログと違って良いところも悪いところもお伝えすることができると思います。

興味があってチャンスまであるなら是非行ってみてください。個人的には人生で3番目に楽しかった時間を過ごすことができました。(1番目は旅、2番目も旅)

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。