前回に引き続き、旅の思い出を振り返るのに役立つ、買うべき価値のある「おみやげ」を紹介していきます。
今回は南アジア・東南アジア編です!
インド
ブッダガヤで作ったらしい数珠
価格:約800円
インドジュズノキという木の実で作られた数珠です。
【買った経緯】
ブッダガヤは仏教の開祖ブッダが悟りを開いたとされる地です。そんなところに訪れたのなら、仏教に関するものを持って帰りたいと思い、街を散策していました。
祖母用に仏具店で数珠のおみやげを買ったのですが、その時に数珠のグレードについてお店の人から話を聞きました。鳳眼菩提樹という木の実を使った数珠があるのですが、その実には眼(eye)と呼ばれる模様がついています。その眼が通常は1つだけのところ、稀に3つついたものが見つかるそうです。更にもっと稀に4つついたものが見つかるそうで、それは超レアとのことでした。その店で見せてもらったのですが、確か3000円くらいしたので、諦めることにしました。
しかし、縁起が良さそうなので、どうしても諦めがつかず、頭から離れなくなっていたところ、たまたま立ち寄った露店でその4眼の数珠を発見しました。値段を聞いてみると、約1000円とのことでしたが、価格交渉の末、800円程度に落ち着きました。いくらレアとはいえ、現地で買うとそこまで高くないようですが、日本で買うと1万円近くします。これは仏教の闇です。
【買った場所】
ブッダガヤ観光のメインであるマハボディ寺院からすぐ近くの宿が集まっている通りには露店が沢山並んでいます。その内のどこかで買いました。通りの名前は「Domuhan-Bodhgaya Rd」です。
チャイの器
価格:約0円(チャイは約13円)
インドの「チャイ」という甘くてスパイシーなミルクティーのような飲み物を飲むための器です。
【買った経緯】
インドで最もカオスな街の一つであるコルカタ(旧カルカッタ)には、有名な安宿街があります。それがサダルストリートと呼ばれる地域です。そこには旅人が集まることはもちろんですが、それを狙った詐欺師も多く集まります。やんごとなき事情でコルカタで暇をしていたので、興味本位でサダルストリートを歩いていると、あからさまな詐欺師がやってきました。チャイをご馳走してくれるというので、ご馳走してもらったときに飲んだチャイの器です。素焼きの器ですが、実は使い捨てなので、飲み終わったら地面に叩きつけて割って捨てます。ですが、私はこれをおみやげにしようと思い、そっとカバンに入れ、詐欺師に別れを告げました。
【買った場所】
サダルストリートの道端です。
ネパール
ククリナイフ
価格:約1000円
グルカ兵が使うナイフです。先が内側に曲がっているのが特徴です。
【買った経緯】
ネパールの山岳民族の一部は白兵戦に秀でていることから、グルカ兵という名で、外国で傭兵として戦ってきた歴史があります。そんなグルカ兵が使う武器の一つとして、このククリナイフがあります。そんな話を聞いてしまったら、どうしても欲しくなるのが男心というものではないでしょうか。ネパールに行ったら絶対に買おうと心に決めていました。
首都カトマンズ市内にはナイフショップが沢山あるので見て回っていると、1000円でククリナイフを売っている店を見つけました。これくださいと伝えると、「これは戦闘に向いていないから、こっちの高いのにしなさい」と別のナイフを勧められました。どうやら持ち手と刃が一つの金属でできているナイフの方が刺したときにブレがなく、戦闘に向いているそうです。私は全く戦闘に使用するつもりはありませんが、せっかくならちゃんとしたナイフにしようと思い、店員さんが勧めてくれたナイフを買うことにしました。ちなみに、交渉の末、このナイフも1000円にしてくれました。
【買った場所】
タメル地区にあるククリナイフ専門店でしたが、具体的な場所は忘れました。
タルチョ
価格:約100円
チベット仏教で用いられる旗の仏具です。
【買った経緯】
ネパールを観光していると、あちこちで、この「タルチョ」というカラフルな旗を見かけます。シンプルに色合いが綺麗で、青空に映えます。しかもこのタルチョ、風になびくと、一回読経したのと同じくらいの功徳を積めるという便利な代物です。それは便利だということで、私も是非一つ欲しいと思い、買うことにしました。ちなみに、ネパールで風になびくタルチョを見るというのは一つの夢だったので、まさかこんなに普通に売っているとは思わず、買うことができてとても嬉しいです。
【買った場所】
タメル地区の露店で買いました。具体的な場所は忘れましたが、どこでも売っていました。
ミャンマー
天秤
価格:約1000円
象さんをモチーフにした持ち運び可能な天秤です。
【買った経緯】
ミャンマーといえば、ゴールデントライアングルで有名です。ゴールデントライアングルとは、タイ、ラオス、ミャンマーが国境を面する地域のことで、かつて、麻薬の原料になるケシを大量に栽培していたことで有名でした。現在では栽培は行われなくなったと言われています。そのことを本(「アヘン王国潜入記」高野秀行著)で読んだ私は、ミャンマーに行ったらゴールデントライアングルに行ってみたいとなんとなく思うようになりました。しかし、実はミャンマーは全地域が外国人に開放されている訳ではなく、ゴールデントライアングルには実質的に行くことはできませんでした(タイ側からならちょっとだけ行けるらしい)。そのため、近くにあるニャウンシュエという街までしか行けなかったのですが、何かそれらしいものはないかと探していると、天秤が売られていました。どうやら、かつてアヘン(ケシの樹液)の取引をしていた際に使っていた天秤のレプリカだそうです。私は象さんが好きだということもあり、ここまでは来たんだぞという思い出に買うことにしました。
【買った場所】
ニャウンシュエのナイトマーケットです。
おみやげ南アジア・東南アジア編まとめ
これらの土地についてイメージを持てていただけに、お土産が買いやすかったです。
ククリナイフと天秤については、個人的にセンスいいなと思っています。
数珠は地味に使う機会がたまにあるので、日用使いに優れています。
チャイの器は元々使い捨てを想定しているため、持って帰るまでにちょっと欠けてしまいましたが、それも思い出です。
さあ、次回は中央アジア・中東編です。何がお土産になるのか想像つかないと思いますが、意外とおもしろいものを見つけました。ご期待ください!
せんまさお
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