【昭和の街並み】紛争地ジャコヴァの現在

コソボからモンテネグロへ移動する際に一泊だけ立ち寄った街ジャコヴァ(ジャコーヴァとも)。

一気にモンテネグロまで行くのが億劫だったので、宿で「コソボのおすすめの街」を聞いた結果、立ち寄ることにしました。



オールドバザール

ジャコヴァに到着し、特にやることもないので、コソボで一番古いバザールがあるらしく行ってみることに。

コソボにはかつて紛争がありました。ユーゴスラビア解体に伴い、コソボ独立を求めるアルバニア系勢力と、ユーゴスラビア軍およびセルビア系勢力の間で起こった戦闘です。

ジャコヴァの街は激しい戦闘の地になり、市民の75%は強制的に追放され、その過程で多くの市民が殺害されました。街は放火や略奪、破壊行為によって壊滅状態になりました。

コソボの独立(2020年現在、日本を含む93の国が独立を承認している)後、街は復興され、現在ではバザールを中心におしゃれなお店が建ち並んでいました。

その先にあったのは…

バザールはそこまで広い訳ではなく、歩いているとすぐに通り抜けてしまいました。

やることもないのでそのまま進んでいたのですが、「なんか雰囲気が変わったな」と思っていると、徐々に木造建築が並ぶ通りに変わりました。

そして気づきました。

「日本っぽい」と。

どこからどう見ても日本の景色にしか思えないのですが、日本でもこのように古き良き街並みが残っているところは少なく、軒並みお土産物屋に化けているものですが、ここジャコヴァではほとんどが民家のようです。

そしてよく見ると、明らかに日本ではない装飾や文字が目に入り、やっぱりコソボなんだと現実に引き戻されました。

しかしながら、このように海外で木造建築が立ち並ぶ光景は目にしたことがなく、思わずうっとりしてしまい、写真を撮りまくりながら歩いていました。

おじさん登場

「ハロ~!」

脇道から陽気な声がするので、そちらを向いてみると、三人のおじさんたちがいました。

とりあえず近くに寄ってみると、「俺の写真を撮れ」と言って、すでにポーズを取っています。僕が写真を撮りながら歩いていたからでしょう。

三人の写真を撮ると、その内の一人のおじさんが「今度は俺だけを撮れ」と言い、スマイルで待ち構えています。

撮影した写真を見せると、満足そうにしていました。

「どこから来たんだ?」と聞くので「日本から」と答えると、どうも日本人は珍しいようで、おじさんたちはテンションが上がって大騒ぎを始めました。

お酒の匂いがプンプンしているので、昼間から酔っぱらっているようです。

コソボは東欧に属する国であり、ヨーロッパと言えばアジアとはまた違った人の距離感があって、なかなか現地の方との出会いが多くはないのですが、ジャコヴァに限っては、街並みも人も、古き良き暖かさがありました。

まさかコソボがこんなに気に入る国になるとは。行ってみないと分からないものです。

木造建築の場所

南北に伸びるこの通り一帯が木造建築です。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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