【男心をくすぐる】かっこいい国旗とその由来

僕は日本人なので、日本の国旗はなかなかかっこいいなと思っています。

世界一シンプルなのではないかと思うそのデザイン。国旗のデザインを使用した1964年の東京オリンピックのエンブレムは、歴代オリンピックのロゴの中でも一番クールだと思います。

有名な国旗で言えば、イギリスのユニオンジャックや、アメリカの星条旗が頭に浮かんできます。様々な商品のデザインとしても使われており、一目でわかる「欧米」感がウケているポイントなのかなと思います。

旅していると、自然と国旗を目にする機会が増えるのですが、訪れた国の中には、今まで知らな方「おっ!」と思わせるような素晴らしいデザインの国旗がありました。

僕が訪れた国の中で「いいな」「かっこいいな」「素敵だな」と思った国旗と、その由来(諸説あり)をいくつかご紹介します。



アルバニア

アルバニア国旗の由来

赤地に黒の双頭の鷲を中央に描いた国旗です。

この国旗のデザインは、15世紀にオスマン帝国の支配に抵抗し、一時独立を勝ち取った中世アルバニアの英雄、スカンデルベクの紋章にちなんだものです。

アルバニア人は強い鷲の子孫という故事があり、左右をにらむ双頭の鷲は、この国がアジアとヨーロッパの中間にあり、両方を警戒していることを表しているそうです。

アルバニア国旗の備考

まるでゲームのボスの旗のような風格があります。世界一、男心をくすぐるデザインだと思いました。

アルバニア国内に留まらず、アルバニア系住民がいるコソボなど旧ユーゴスラビア諸国でも街中で見かけました。双頭の鷲は神聖ローマ帝国関連で多く使用されています。

北マケドニア

北マケドニア国旗の由来

赤地に8本の光を放つ黄色の太陽を描いた国旗です。

赤色と黄色は、マケドニアの伝統的な紋章に中世末期以来用いられてきた「赤地に金色のライオン」に由来するもので、マケドニアを象徴する色です。

とある新聞社の調査で、「世界で最も美しい国旗」として取り上げられたことがあります。

北マケドニア国旗の備考

北マケドニアの国旗は太陽をモチーフとしており、太陽を意味する日本国旗の「日の丸」とどことなく似通ったデザインで、なんとなく惹かれるものがあります。

正直、訪れるまで全く存在すら知らなかった国でしたが、元気いっぱいな国旗を見たこともあり、強く印象に残る国になりました。

スペイン

スペイン国旗の由来

「血と金の旗」と呼ばれ、赤、黄、赤に並んだ横三色に国章が配してある国旗です。黄色は豊かな国土、赤は外敵を撃退した時に流れた血の象徴です。国章は古いイベリア半島の5つの王国の紋章を組み合わせたものです。

両側の柱は「ヘラクレスの柱」と呼ばれ、スペインと中南米の(元)領土を表しています。その柱に巻きついた帯には、国の標語であるラテン語「PLVS VLTRA(Plus Ultra、《もっと向こうへ》の意)」が記されています。新大陸発見以前は「Non Plus Ultra(ここは世界の果てである)」と記されていました。

スペイン国旗の備考

このサイト名の元ネタであるPLUS ULTRA(PVUS VLTRA)のモットーが書かれた国旗です(某漫画が元ネタですか?と聞かれますが違いますし読んだことないです)。

世界中に植民地を持ち、太陽の沈まない国(どこかしらの植民地では太陽が出ているほど世界中に植民地があった)と呼ばれたスペインの激しさが感じられる国旗です。

紋章が入っている国はいくつかありますが、ヘラクレスの柱が組み合わさっているところが僕のお気に入りです。

エチオピア

エチオピア国旗の由来

中央にエチオピアの国章を配した緑、黄、赤の横三色旗で、それぞれ以下のような意味が込められています。

緑…農業の実り、肥沃な大地、信仰
黄…天然資源、平和、民族・宗教の調和、希望
赤…勇気と情熱、国土の防衛のために流された血、愛

中央の青色はソロモンの星であり、国家と国民の輝かしい発展の象徴を表しており、青色には平和の意味が込められています。

エチオピアはアフリカで最も長く続いている独立国(植民地になっていない)なので、他のアフリカ諸国の多くが「アフリカの色」として国旗に取り入れています。

エチオピア国旗の備考

ザ・アフリカというカラーリングの起源でありながら、中央のソロモンの星がクールです。

ちなみにレゲエのシンボルであるラスタカラー(赤、緑、黄、黒)はエチオピアの国旗の色を起源としています。

エチオピアはアフリカで唯一植民地の支配を受けなかった国です。有色人種が白人国家に勝利したのは日露戦争に勝利した日本ではなく、その8年前にイタリアに勝利したエチオピアでした。その後も侵略を防ぎ、独立を続けてきたアフリカの希望でありました。その象徴であった国旗です。

ボスニア・ヘルツェゴビナ

ボスニア・ヘルツェゴビナ国旗の由来

紺色の地に黄色の三角形、およびその斜辺に沿って8つの星を配置した国旗です。

長く続いた内戦の終結後、民族色を排した新しい旗を制定する必要がありました。いくつものデザインが検討されましたが、最終的にEUへの加盟を展望にEU旗にならって青砥黄色を基調としたデザインが選ばれました。逆三角形の黄色は国土の形と、三民族(ボシュニャク人、セルビア人、クロアチア人)の融和の願いが込められています。黄色には希望と太陽の意味も込められています。

ボスニア・ヘルツェゴビナ国旗の備考

周囲の国家と全く異なるデザインの国旗なのは、この国旗が比較的最近作られたものだからです。最悪を極めた内戦を終え、未来にかける想いから作られた素晴らしい国旗です。三民族共通の希望であるEUへの加盟はまだ果たされていませんが、近い将来の加盟が期待されています。

《EU旗》

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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