一人旅と複数人の一般的な旅行とでは気をつけることが異なります。
というのも、行くところや泊まるところ、移動手段が旅行と異なるので、それ相応のリスクが発生します。
今回は、海外一人旅で注意したいことをご紹介します。
荷物の量
何かと心配で荷物が増えてしまいがちですが、荷物の重さは旅を不自由なものにしてしまいます。
例えば、75Lのバックパックを背負っていると、荷物置き場が用意されていないような公共交通機関に乗ることが難しいケースが度々あります。
早く荷物を置きたい気持ちから、宿探しが適当になったり、荷物から目を離せないことで、バスターミナルや駅で座りっぱなしになるということもあります。
殆どのものは現地で購入できるので、必要な都度、買い足したり捨てたりしながら、荷物はコンパクトにまとめて旅することをオススメします。
スリ
スリは旅人が一番被害に遭う犯罪です。というのも、ローカルな交通手段を使ったり、ローカルな市場に行ったりするため、混雑する場を避けることが難しいからです。
また、観光客はお金を持ち歩いており、スられたとしても、その後警察に駆け込むことは多くないので、格好のターゲットになってしまいます。
旅人から被害に遭ったと聞いたものの内、ズバ抜けて多かったのはスマホです。ポケットに入れておくものほど、スられやすい傾向にあるようです。
実際、僕もポケットに手を突っ込まれたりポケットのチャックを開けられたりしましたから、スマホは狙いやすいし、転売しやすいのでしょう。
詐欺
いわゆるぼったくりもここに含まれます。とにかく詐欺の被害に遭わないことはハッキリ言って難しいです。
というのも、そもそもの相場を知らないため、騙されていても気がつかないケースがあるからです。
その国に到着した直後は特に気をつけなければなりません。
物価を知る一番簡単な方法は、値段が表示されているスーパーマーケットなどに行くことです。そこで物価の感覚を掴むことができます。
ぼったくり以外にも、より悪質なものには本格的な詐欺もあります。
宝石密輸詐欺やら、偽警官詐欺やら、賭けトランプ詐欺やら、もうなんでもかんでもあります。
一番気をつけなければならないことは、すぐに人を信じないということです。人を信じるなという訳ではありませんが、そもそも相手を信用するには時間がかかるものです。日本語を話せるから信用できるなんてことはありません。時には日本人にすら、詐欺を仕掛けてくる人だっていますから。
二番目は相手のペースで話を進めさせないことです。有名な話ですが、話しかけてくる人は悪意がある人の可能性が高いです。必ずしもそうではありませんが、そもそも勝手に話しかけてきた人ですから、無視しても問題ありません。僕は声をかけられたら100パーセント相手をすることをポリシーにしているのですが、断っても付き纏ってくる人は殆ど怪しいと思っています。勝手に話を進めようとしてきても、こちらのペースに持っていけばいいだけです。こちらのペースに合わせない人の相手をする必要はありません。
三番目は見かけで判断できることもあるという事です。なんとなく胡散臭い人は胡散臭い可能性が高い傾向にあると思います。感覚的な話ですが、慣れてくると分かるようになると思います。
沈没
長旅に疲れた頃、ふとやってくる無気力。手頃な宿を見つけ、何日も何週間も、気がつけば何ヶ月も何もせず滞在しているなんて旅人がいます。
その状態を旅人たちは「沈没」と呼びます。
僕はその沈没している旅人たちを否定はしませんが、自分は沈没したくないですし、巻き込まれたくないので、沈没している旅人とはできる限り関わらないようにしています。
そもそもなんで旅したかったんだっけ、と振り返ることで、沈没から逃れ続けながら旅を進めました。
自由な旅なんだから、休みたい時は休めばいいと思います。しかし、動けば動くほど、出会いがあるのも事実です。どちらを選ぶかも自由です。僕は動き回る方がいい旅だと思います。そして、休むのは1日あれば十分です。
※目的があって長期滞在している人、長期滞在が目的の人は沈没には含まれません。
予算
毎日節約しているからそんなにお金はかかってないはず、という思い込みは破産を招きます。
貧乏旅をするなら、アジアは一日3,000円、ヨーロッパは5,000円、アフリカは6,000円なんて話を聞いたことがありますが、それは移動のペースに大きく左右されます。
宿代と食費は固定費と考えていいです。観光代と交通費は変動費です。一週間に一度の街の移動と、二日に一度の移動では、後者の方がコストがかさみます。
また、物価の上昇や、為替相場の変動にも大きく左右されるため、定期的に予実確認をする必要があります。
仕事を辞めて長期の旅をする人は、収入もないので、こまめにチェックする必要があります。
ちなみに、僕は中国は物価が安いだろうと一日3,000円で考えていましたが、実際には交通費と観光代がヨーロッパ並みに高く、また移動距離も長かったことから、6,000円程度もかかってしまいました。
予算は定期的に組み直す必要があります。

せんまさお

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