みなさんは旅や旅行に行ったときに、「おみやげ」を買いますか?
「家族や友達のために買う」という方は多いのかもしれませんが、「自分のために買う」という人は、意外と少ないのではないでしょうか。
ましてやバックパッカーはカバンや財布に余裕などなく、泣く泣くおみやげを諦めているのではないでしょうか?
もしかすると、自分のためのおみやげなら、体験や料理など、形に残らないものにお金を払っているのかもしれません。
しかし、旅の思い出を「おみやげ」として形に残すことは、後々になって旅の価値を高めることに繋がると私は思います。
旅はコストパフォーマンスの最も良い趣味だと言われています。というのも、旅をしているその時だけ楽しめるのではなく、旅から帰ってきて何年経っても、当時の思い出を振り返って、何度も楽しむことができるからです。そして年月が経つにつれ、その思い出はより輝きを増すものになっていきます。ワインみたいなものです。知りませんけど。
そんな旅の思い出を振り返るのに役立つのが、「おみやげ」です。旅に出たのなら、宅配便を使ってでも買うべき価値のある「おみやげ」を見つけて買っておいたほうがいいのではないかと私は思います。
今回から地域別に数回に分けて、私が世界各地で買い集めた「おみやげ」と、それを「買った経緯」、そして覚えている限りで「買ったお店の場所」を紹介していきます。長々と書きましたが、本当は自慢したいだけです。
第1回目の今回は東アジア編です!
もくじ
中国
天然石の手彫りの印鑑2種
価格:約500円(1個あたり)
世界でも珍しい印鑑文化の残っている国、中国。はんこ屋さんで石を買い、デザインを注文すると、その場で手彫りで彫ってくれます。紙に書くなりして、デザインさえ伝えられれば、漢字でもひらがなでもなんでも彫ってくれます。
【買った経緯】
日本最古の印鑑は学校でも習う「漢委奴国王」という文字の刻まれた、漢の皇帝から贈られたものです。つまり、なんとなく中国=印鑑というイメージがあったのです。また、MADE IN CHINAにこそ価値のある物と考えた時に、中国のひたすらに長い歴史や、「漢字」に関係するものがいいと思い、印鑑を買うことに決めました。けっきょく漢字のものと、ひらがなのものを彫ってもらいました。ちなみに午年なので馬の彫刻にしました。
【買った場所】
お土産ものを売っているところなら、結構どこでも売っていましたが、私は上海の「豫園」という庭園の近くの老街(歴史的な街並みが残る地域のこと)で買いました。
少林寺の御守り
価格:約500円
日本でもおなじみの御守りです。ビニールで覆われています。
【買った経緯】
世界一有名な寺なのではないかと個人的に考えている少林寺に行ったときに買ったものです。中国に行ったら絶対に少林寺に行くぞ、となんとなく考えていたのですが、実際に行ってみると、なんだか不思議な気持ちになりました。少林拳の修行しているお坊さんはよく怪我をするらしく、少林寺薬局のようなものまで内部にありました。そんなこともあってか、健康のお守りも売られていたので買ってみました。
【買った場所】
少林寺です。敷地内には沢山の建物がありますが、少林寺の境内の中で売られていました。
マニ車
価格:約1,500円
中にお経が入っているマニ車(まにぐるま)と呼ばれるチベット仏教の仏具です。時計回りに一回転させると、一回読経したのと同じだけの功徳を積めると言われています。文字(お経)を読めない人でも功徳を積むことができることから、広まったと言われているそうです。
【買った経緯】
中学生のとき、休暇でチベットに行ったという先生が学校にマニ車を持ってきて授業中に見せてくれました。その説明を聞き、「なんて便利なんだ!」と衝撃を受け、特に熱心な仏教徒でもないのに非常に欲しくなりました。本当はチベット自治区に行って買いたかったのですが、今は入ることが簡単ではありません。手続きに非常に時間がかかるので、チベット文化があり、入域手続きの必要ないシャングリラ(香格里拉)という街へ行ったときに買いました。
【買った場所】
シャングリラ観光の中心である「大仏寺」の近くのお土産物屋通りにあった仏具店です。店名や具体的な場所は忘れました。ちなみに大仏寺にはかつてギネスで世界最大の記録を持っていた巨大なマニ車があります。
モンゴル
馬勒(ばろく)
価格:約1,500円
乗馬する際、馬の顔に取り付ける馬具です。これに手綱とかを取り付けて乗ります。
【買った経緯】
15日間、馬に乗ってモンゴルの草原を旅していました。その思い出に、馬に関連する何かを買いたかったのですが、首都のウランバートルでお土産を探していたところ、これを見つけました。そしてこれかゲル本体くらいしかモンゴル土産として相応しいものが考えられなくなり、現実的に持って帰れる馬勒を選びました。
【買った場所】
ウランバートル中心あたりに位置するState Department Storeで買いました。とても大きなデパートなのですぐ分かります。階数は忘れましたが、そのフロアは全てお土産屋さんでした。他にも気になったお土産がラクダの靴下ですが、私はラクダに乗っていないので買いませんでした。ゴビ砂漠を旅する人はいいお土産になりそうです。
台湾
オカリナ
価格:約1,000円
コカ・コーラの瓶の形のオカリナです。ちゃんと演奏できます。
【買った経緯】
台湾観光で最も有名なんじゃないかと言われている「九份(きゅうふん)」はジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われています。千と千尋の神隠しは千回くらい観たので、映画に思いを馳せながら九份の街を歩いていると、オカリナの音が聞こえてきました。吸い込まれるようにお店に入っていくと、私が大好きなコカ・コーラの瓶の形のオカリナが売られていました。権利関係を完全に無視したその堂々たる出で立ち。しかし、このお土産を見るたびに台湾の旅を思い出します。
【買った場所】
具体的な場所は忘れましたが、九份観光のメインストリートのどこかだったと思います。
香港
ヌンチャク(おもちゃ)
価格:約500円
ヌンチャクのおもちゃです。プラスチック製なので武器ではありません。
【買った経緯】
香港と言えばブルース・リーだろうということで、おなじみのヌンチャクを探していたのですが、どこに行っても売っていません。ヌンチャク道場にまで行ってみましたが、運悪くお休みでした。一日中、「ヌンチャクはありませんか?」と聞いて回っていたのですが、まずヌンチャクという言葉が通じません。翻訳アプリを使って文字を見せても、パッとしないようで、ブルース・リーはもはや香港では過去の人なのかと驚きました。そして、ついに夜になり、夜店で「ヌンチャクはありませんか?」と聞いていると、ついに見つからなかった原因が分かりました。ある店主が言いました。「ヌンチャクは武器だから売っていない。持っていると違法。」なるほど!と合点がいきました。つまり、私は武器を売っていないか探しているヤバい人だったのです。例えるなら「おい、銃売ってねえか?」と聞いて回っているヤバい外国人と化していたのです。その店主さんがとても親切で、他の店でヌンチャクのおもちゃが売ってるから、と、わざわざ持ってきてくれたので買いました。色はもちろんブルース・リーカラーの黄色です。
【買った場所】
男人街のナイトマーケットです。なぜかピンポイントでお店の位置を記録していました。ここです。
マカオ
Ponte16(左)とLISBOA(右)のカジノのチップ
価格:約0円(当時のレートで2枚合計で1,400円相当)
カジノで最も低い額面のチップです。1パタカ=14円くらいのときだったので、1枚約700円相当です。
【買った経緯】
(左)昔、生まれて初めて行ったカジノがPonte16でした。そして今回の世界一周の旅でも大儲けしようと思い、毎日行きました。そしてこのカジノでは数々のドラマが生まれました。
(右)旅人のバイブル「深夜特急」の著者である沢木幸太郎さんが、本の中でも訪れたカジノLISBOA。せっかくカジノで遊ぶのなら、LISBOAに行ってみようと思い、結果的に毎日相当遊びました。
この街で失った時間と、得た快感、そして忘れらない緊張感の思い出として、チップをお土産にしました。持ち帰りは許可を得ています。
【買った場所】
Ponte16
LISBOA
おみやげ東アジア編まとめ
いかがだったでしょうか?
個人的にはマカオのカジノチップと、モンゴルの馬勒が「いいもの持って帰ってきたな」と自惚れている東アジア地域トップ2です。
やっぱりこの記事を書いていても、旅のことを思い出して楽しくなってきます。特にバックパッカーの方は基本的にお土産を買わないと思いますが、めちゃくちゃおすすめなので、今度からは買ってみてください。
ちなみに、段ボール1箱2000円~4000円くらいで日本に宅配便を送ることができます。とりあえず郵便局に持って行って、箱を買って詰めて日本に送りたいと言えば、そんなに難しくなく送ることができます。私も3回か4回くらい送りましたが、全て無事に届きました。
帰国から1年以上経っているのに、どれもまだ飾れていないのが問題ですが、とりあえず、おみやげの記事は次回に続きます。
せんまさお
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