ファストフードといえばハンバーガーやらピザなどが思い浮かぶかと思います。
日本独自のファストフードなら、牛丼や立ち食い蕎麦なんかが当てはまります。
世界各地にもファストフードと呼べるような、注文してから短時間で食べることができるグルメが沢山ありました。
その中でも一番ハマったのがエジプトのコシャリです。
今回はコシャリについて、そしてコシャリの作り方から日本でコシャリが食べられるお店までご紹介します。
コシャリとは

名前からは全く想像がつかない食べ物です。米とマカロニ、スバゲッティ、ひよこ豆、レンズ豆などを混ぜたものの上にフライドオニオンとトマトソースをかけた料理です。お好みで酢と辛いソースをかけて食べます。
説明を聞いても分かりづらいと思います。実際に食べてみてもなにがどうなっているのか意味が分からない食べ物でした。
とにかく、炭水化物を混ぜまぜしたものにトマトソースがかかっているものです。
どうしてこのような料理が生まれたかといいますと、その起源はインドとイタリアにあると言われているそうです。第一次世界大戦中にエジプトに派遣されていたインド人兵士から伝わった料理に、駐留していたイタリア人がマカロニを加えたことでその原型が生まれ、徐々に現在のコシャリに進化していったものとされています。
見た目はなかなかグチャグチャなのですが、見た目からは想像もつかないサッパリとした味で、どこかヨーロッパの料理を思わせるような風味がします。アフリカ料理のイメージとは全く異なります。
街中でも、ベンチや階段に腰かけ、コシャリを食べている人を度々見かけました。エジプトは物価が安いという事もありますが、コシャリも例に漏れず一杯50円程度でした(2020年2月当時)。僕がよく行っていた店では、注文から1分と経たず提供してもらえました。
コシャリの作り方
コシャリの材料(1人分)
ごはん・・・茶碗小盛分くらい
スパゲティ・・・15gくらい
マカロニ・・・15gくらい
トマト缶・・・200gくらい
ひよこ豆・・・20gくらい
レンズ豆・・・20gくらい
玉ねぎ・・・1/4個くらい
ニンニク・・・少々(お好みで)
塩・・・少々
コショウ・・・少々
オリーブオイル・・・少々
サラダ油・・・適量
コシャリの作り方
①少量の生米をオリーブオイルで炒めて、残りの米と混ぜて炊く
②ひよこ豆、レンズ豆が生なら茹でておく。
③玉ねぎを薄切りにし、カリカリのきつね色になるまで油で揚げる。(焦がさないように注意)
④スライスしたニンニクをオリーブオイルで炒め、トマト缶、塩、コショウを加えて10分程度煮る
⑤スパゲティとマカロニを茹でる(一緒に茹でてOK)
⑥スパゲティとマカロニを短めに切る
⑦器にご飯、ひよこ豆、レンズ豆、短く切ったスパゲティ、マカロニを入れて混ぜる。
⑧④で作ったトマトソースを上からかけ、③で作ったフライドオニオンを乗せる。
⑨お好みで酢かレモン汁、タバスコなんかをかけて完成。
コシャリが食べられるお店
日本のコシャリの名店
日本にも本格的なコシャリが食べられるお店があるそうです。エジプト人のおすすめは東京の錦糸町にある「コシャリ屋コーピー」らしいです。
ワンコインから食べられるそうなので、近くに住んでいる方は行ってみてはいかがでしょうか。
エジプトのコシャリの名店

現地で食べてみて一番おいしかったのはルクソールにある「Bondok restaurant」です。錦糸町のコシャリ屋コーピーさんの推しのコシャリらしく、泊まっていた宿で出会った方から教えて頂きました。
コシャリの本場は首都のカイロらしいのですが、おかげでルクソールでもおいしくいただけました。トマトの酸味が強く、超絶サッパリあっさりで、暑さにやられた身体にも優しい味でした。
ファストフードではない?
ご紹介した味付けや具はあくまで一般的なものです。
コシャリ屋さんによってアレンジが加えられており、一つとして他と同じ味を提供するコシャリ屋は存在しないと言われています。
日本のラーメンもファストフードですが、食材の質や店の雰囲気にこだわったラーメン屋さんも増えて来ています。ラーメンの世界は奥深く、もはやファストフードと呼べないラーメンも少なくはないでしょう。
奥深い味わいのコシャリも、もはやファストフードの域を超えてきているのではないでしょうか。
第一次世界大戦あたりを起源とするならば、食の歴史としてはまだまだ長くありません。アレンジにアレンジを重ね、今後もコシャリは進化していくのでしょう。その内ポップコーンとか入りそう。

せんまさお

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