僕がオペラをわずか220円で鑑賞した方法

今までにオペラを鑑賞したことがあるでしょうか。

僕はアルメニアで鑑賞する機会があり、せっかくなので行ってきました。

しかもたったの220円で。しかも首都にある国立の歌劇場で公演されたものです。

結果から言うと、まさかこんなに満足するとは思ってもみませんでした。

今回は僕がどのようにしてこの価格でオペラを鑑賞できたのかご紹介します。



オペラについて

オペラとは

オペラとは、演劇と音楽で構成される舞台芸術です。歌劇とも呼ばれます。

オペラが演劇と異なる点は、台詞だけでなく、大半の部分が歌唱で進められる点です。

歌は伴奏されつつ歌われます。伴奏は交響楽団規模の編成で行われます。

オペラの成立

ルネサンス後期の16世紀末、イタリアのフィレンツェで古代ギリシャの演劇を復興しようという動きが始まり、歌うような台詞を用いる劇が考えられました。

徐々にイタリア各地でオペラが上演されるようになり、18世紀にかけて隆盛を極めました。衣装や舞台装置も徐々に豪華になり、オペラ劇場は貴族のみならず、裕福な市民の社交と娯楽の場として発展しました。

アルメニアでオペラを鑑賞できるところ

オペラを鑑賞できるところ

アルメニアの首都エレバンにある国立歌劇場で鑑賞することができます。

チケット購入場所

かなり分かりづらかったのですが、以下の場所に小さな建物があります。そこがチケット売り場です。

ピンを刺してあるすぐ近くにチケットオフィスの表記がありますが、そこはフェイクで、本当はちょっとズレた位置にあります。

チケット売り場に公演スケジュールや席の料金表があるので、希望のものを伝えて買います。

僕は公演2日前の午前中に買ったのですが、席はほとんどどこでも選べました。高い席は多少埋まっているようでしたが、安い席はガラガラでした。超人気の公演だとまた違っているのかもしれません。

僕が買ったのは最安の席でお値段は1,000ドラム(当時220円程度)。バルコニーの席で、舞台は斜めから見る席です。あまり良い席ではありませんが、舞台は十分に見ることができます。

オペラ鑑賞の流れ

オペラ鑑賞の注意点

多少は身なりに気をつけて行った方がいいと思います。本来はドレスアップして行くような場所です。一般の人はそこまでではないももの、みなさん小綺麗な格好でした。

少なくともサンダルや短パン、Tシャツなどは避けて、男性なら襟付きのシャツに長ズボン(ジーンズは避ける)、革靴くらいの方が無難でしょう。

バックパッカーの方はご注意ください。市内で安くて綺麗な服を買うことができるので準備しておきましょう。

市内から少し離れていますが、Petakというマーケットがあります。ここは激安で服や雑貨が売られていますので、服だけでなくお土産も探せます。

開場

鑑賞したのはプッチーニのオペラ「TOSCA」です。

開場とほぼ同時に劇場に入りました。入り口でスタッフにチケットを提示して入場します。

大きな荷物やコードなど預けるものがある人はクロークで預けることができます。席は結構狭いです。

ホールに入る際に再びチケットチェックを受けます。席を教えてもらえるので、そこに座って開演を待ちます。

開演

鑑賞するのみです。

休憩

僕が鑑賞した作品は3時間にも及び、途中何度か休憩がありました。割と皆さん出入りするので、トイレなどはこの休憩中に済ませます。

オペラを鑑賞した感想

舞台手前には大きく窪んだ部分があり、そこに交響楽団が隠れるようにいました。恐らく安い席からじゃないと見えません。ラッキーです。

舞台はセットが組まれています。オペラをまったく知らないので、てっきりセットなんてものはないものだと思っていました。

程なくして開演し、おもむろに役者が歌い始めました。舞台の上部には歌の歌詞が流れています。しかしアルメニア文字なのでまったく読めません。

もう雰囲気を楽しむしかありませんので、ざっくりとした話のストーリーを読み取り、歌と演奏を楽しみます。

ざっくりとしたストーリーとしては時代に翻弄される男女の恋愛模様なのですが、言葉が分からなくても劇なのでなんとなく分かります。

これで歌詞が理解できたら更にすばらしいものなのでしょう。

とにかく、歌や演奏を聴いているだけで旅の疲れが癒されます。よく考えたらプロのこうした演奏を聴くのは初めてでした。

マイクを使っていないにも関わらず、劇場内に歌声が響き渡ります。どうやって声を出しているんでしょうか。劇場の外にもオペラ歌手(もしくはオペラ歌手志望の人)がいて、道端で歌っているのですが、外にも関わらず声の通り方がすさまじいのです。

そして3時間にも及ぶ公演を楽しみ、最後は役者さんが全員登場し、客席に向かって礼をしていました。印象的だったのが、演奏者たちに対しても恭しく礼をしていたことです。なんか一番感動した場面だったかもしれません。

オペラと聞けば、なんとなくハードルの高いショーのように感じますが、こうしてフラッと行ける価格というのは初心者にとっては魅力的です。

これで興味をもってオペラの世界にはまる方もいるのではないでしょうか。少なくとも僕は、日本で一度オペラを観にいこうと思っています。

もしアルメニアの首都エレバンを訪れる機会があれば是非立ち寄ってみてください。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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