世界のほとんどの人に英語は通じません。
時には「スペイン語話せる?」「ロシア語話せる?」「ドイツ語話せる?」「フランス語話せる?」など、他のメジャーな言語を求められることすらあります。
つまり、いくら英語が上達しようと、相手に通じなくては意味がないのです。
そして、難しい表現を使えば使うほど理解してもらえません。しかし、ほんの少しくらいなら通じることもあります。
特に旅するときに話す相手になる可能性が高い商売人(宿、レストラン、駅、お土産屋など)は英語が少しなら通じます。
たとえ相手が話せなくても、意思を伝えることができればなんとかなることがほとんどです。
そこで、簡単な(ときに失礼な、ぶっきらぼうな、乱暴な)英語だけどほぼ確実に通じる実用的な「旅に使える英語」のようなものをご紹介します。
基本的には中学1年生レベルの英語ですので、もう覚えている表現をシンプルに変換するコツを掴むトレーニングとして読んでみてください。
伝えるための2つの方法
シンプルな英語を話す
非英語圏(もしくは英語話者が少ない国)では、丁寧な表現をあえて使わず、シンプルで短い文で話す意識をしましょう。
【例】「値引きしてください」とお願いするとき
《通じにくい》
Could you give me a discount?
《通じることもある》
Can you give me a discount?
《通じる》
Discount, please.
《絶対に通じる》
Discount.
ジェスチャーで表現する
全く英語が通じない場合は、ジェスチャーで伝えた方が通じやすいことも往々にしてあります。
【例】「値引きしてください」とお願いするとき
顔をしかめ、手のひらを下に向けて押し下げるような動作を繰り返す
このように、表現はシンプルであればあるほど通じます。
伝わってなんぼです。絶対に伝わる英語を覚えておけば少なくとも旅はできます。
英語圏では「シンプルな表現」は乱暴な表現だったり、失礼な表現だったりします。相手が英語ペラペラそうならちゃんとした英語を話すようにしましょう。
便利な表現
可能な限りシンプルな表現の言い回しに変換して話しましょう。
【例】
「Wi-Fiのパスワードを教えてください。」
Could you tell me the wifi password please?
↓
「Wi-Fiを使いたいです。」
I want to use the Wi-Fi.
このように短くすればそれだけで通じやすさアップです。
文章をシンプルにする便利な表現をいくつかご紹介します。これらを使って使って使いまわすのです。
便利な表現
「○○お願いします。」
○○, please.
「○○したいです。」
I want to ○○
「(私が)○○できますか?」
Can I ○○?
「(あなたは)○○できますか?」
Can you ○○?
「○○はどうですか?」
How about ○○?
「○○はありますか?」
Do you have ○○?
表記の見方
【例】
メニューください
Can I see the menu, please?(手の平を本に見立ててパカパカ開閉する)
【見方】
メニューください:日本語
Can I see the menu, please?:伝わりやすい英文。伝わらない場合は下線部のみ。下線部のみの場合はジェスチャーを加えた方が伝わる。
(手の平を本に見立ててパカパカ開閉する):ジャスチャー
食事編
メニューください
Can I see the menu, please?(手の平を本に見立ててパカパカ開閉する)
ちょっと待って
Just a moment, please.(指を1本立てる)
これください
This one, please.(メニュー名を指さす)
会計お願いします
Check, please.(手にペンで字を書くような動作)
クレジットカードで払えますか?
Can I pay by credit card?(クレジットカードを見せる)
宿泊編
部屋を見せていただけますか?
I want to see the room. (部屋を指さす)
予約してます
I have a reservation. (予約画面を見せる)
Wi-Fiを使いたいです。
I want to use Wi-Fi. (スマホを持って行きWi-Fi言う)
延泊したいです
I want to extend my stay.(延泊したい日数を指で表す)
チェックアウトしたいです
Checkout please.(荷物を持ってカウンターに行けば伝わります)
後で払っていいですか?
Can I pay later?(空の財布を見せる)
朝ごはんはどこで食べられますか?
Where can I have breakfast?(手づかみで食べるようなジェスチャーの後、指であちこちを指す)
移動編
〜へ行きたいです
I want to go (to) ~.(地名だけ言う)
〜はどこですか?
Where is ~?(地名を言った後、指であちこちを指す)
〜はここからどれくらい遠いですか?
How far is ~ from here?(両手を合わせたあと広げる)
〜までどれくらいかかりますか?
How long does it take to go (to) ~?(時計を指さす)
〜まではどうやって行くのですか?
How can I go (to) ~?(ジェスチャーではなくbus?train?taxi?とか聞いてあちこちを指さす)
〜行きのチケットをください
Can I have a ticket to ~, please?(両手の親指と人差し指で長方形を作る)
ここは〜ですか?
Is here ~?(下を指さして地名を言う)
ここは終点ですか?
Is here the final stop?(両手を水平にクロスさせた後両手を水平チョップのようにスライドさせ左右に広げる)
ここには何時に来るべきですか?
What time should I come?(時計を指さす)
買い物編
とても高いです
It’s too expensive. (うんざりした顔をする)
安くしてください
Can you give me a discount, please?(顔をしかめ、手のひらを下に向けて押し下げるような動作を繰り返す)
僕は無職なので安くしてください
I have no job, so can you give me a discount, please?(落ち込んだ顔をしてうつむく)
僕ら友達でしょう?安くしてよ(Hi friend!と声をかけてきた人限定)
We are friends, right? Can you give me a discount, please?(握手したり肩を組んだり馴れ馴れしいかんじを出す)
二個買うので10ドルにしてくれますか?
How about 10 dollars for two?(二つを指さし10を指で表す)
他の色はありますか?
Do you have any other color?(他の商品の色を指さす)
大きいサイズはありますか?
Do you have this in a bigger size?(両手を広げる)
おまけ:よく使う相槌編
正直何言ってるのか良く分からない会話でも、以下のワードを適当に相槌しておけばなんとかなります。
マジで?
Really?
たぶんね
Maybe.
知らない
I don’t know.
だよねー、わかるー、知ってる
I know.
なるほど
I see.
私もそう思う
I think so too.
私もそうです
Me too.
いいね
Nice もしくは Cool
めっちゃいいね
Awesome
おまけ2:覚えた方がいい現地の言葉
英語に限らず、どこかの国へ行くならこれらの現地語くらいは覚えておいた方がいいでしょう。
こんにちは
日本のようにお辞儀があいさつになるのは少数派。声に出して挨拶しましょう。
ありがとう
日本人はありがとうを言い過ぎらしいですが、言わないより言えた方が気持ちを伝えたいときに助かります。
おいしい
一番喜んでもらえる言葉です。
せんまさお
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ありがとうございます、とても参考になりました。旅に興味があるのですが最もハードルが高いのが英語(言語)なので、「これくらいシンプルな表現で事足りるんだ!」と思うとだいぶ気が楽になりました。
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!本当に殆どの地域で英語は通じず、むしろネイティブや英語の上手な人ほど英語に拘るあまりコミュニケーションに苦戦しているように思いました。
もちろん旅人同士の会話や現地の英語が話せる方との会話には英語が話せた方が様々なチャンスが得られてお得ですが、こちらも超簡単な非公式英語で問題ないと思います。英会話を勉強して気がついたのですが、世界中の想像よりもはるかに多くの人は非公式英会話で話しています。
コロナが落ち着き、また世界中が旅人で溢れる日が来ることを願ってます!