ワンと言えば犬。
しかし、この世の中には「ワン猫」という摩訶不思議な名前の猫がいます。そんな天才バカボンの「ウナギイヌ」みたいな生き物が本当にいるんでしょうか。
旅していた時にこのワン猫の存在を知り、実際に生息地に足を運んで会ってきました。
今回はこの謎の猫、ワン猫についてご紹介します。
ワン猫とは
別名ヴァン猫。発音の違いです。
白い毛を持ち、瞳は青もしくは琥珀色、または片方が青でもう一方が琥珀色のオッドアイです。そして殆どの個体がオッドアイです。
現在、世界に1000匹程度しか存在していないと言われており、絶滅の危機に瀕しています。
ワン猫はどこにいるのか
トルコのワン県(ヴァン県)原産です。そのため、ワン猫という名前が付けられています。
上品な見た目のため、多くは絨毯屋の看板猫として飼われているそうですが、実際にワン県に訪れて探してみても、なかなか街中で見つけることはできませんでした。
絶滅の危機に瀕していることから、トルコ国外への持ち出しは厳しく禁止されており、トルコ国内にしか生息していない品種ということになっています。
イスラム教では預言者ムハンマドが猫好きだったため、猫は大切にされているそうです。確かにトルコの宿は猫を飼いがちでした。
ワン猫はどこで見れるのか
絶滅の危機から守るため、多くの個体は保護されています。
一般人が確実にワン猫を見られて触れ合うことができる場所をご紹介します。
ワン猫研究繁殖センター(Van Cat House)
ワン・ユズンジュユル大学構内にセンターはあります。センターを訪れる目的であれば一般人でも構内へ入ることができますので、守衛さんに確認してみてください。
構内へは市内からバスで行くことができます。(確かUniversity行みたいなバスがあった)バス停からセンターまでは結構歩きますので覚悟しておいてください。
学生の皆さんに声をかければセンターまでの道を優しく教えてくださることでしょう。
ワン猫保護に充てるための見学費を払うと、檻の外から見学することができます。
餌代を払うと檻の中に入れてもらうこともできます。どちらも高くはないので、せっかくなら払って入って触れ合いましょう。
ワン猫のお土産コーナーもありますので、ワン猫がプリントされたTシャツやマグカップを猫好きのお友達にどうぞ。僕はポストカードを買いました。
ワン猫の特技
通常、猫は水が嫌いですが、ワン猫は泳ぐことが得意です。むしろ水遊びが好きです。
全身を同じ長さの毛が覆っている(シングルコート)ため、泳ぎやすいからではないかと考えられています。
その他にも、頭が非常に良く、表現力が豊かとされています。実際に僕もワン猫にガンを付けられたときは怒りが十分に伝わってきました。
ターキッシュバンとの違い
ワン猫と似た種類に「ターキッシュバン」という種類の猫がいます。ワン猫と同じくワン県を源流とする品種で、1095~1272年の間にヨーロッパに連れてこられたとされています。
イギリス人によって繁殖プログラムが始まり、現在のターキッシュバンになったとされています。
ワン猫は白色の毛を持ちますが、ターキッシュバンは白と茶色の毛を持ちます。ほとんどの個体は耳の周囲と尻尾が茶色で、それ以外は白色です。
ワン猫と同じく、泳ぐことが得意です。
おまけ:世界の猫を見て気が付いたこと
各地域の人間の顔の特徴として、西洋は彫りが深くシャープな形をした人が多いです。東洋は彫りが浅く、丸みを帯びた形をした人が多いです。
一方で野良猫を見てみると、西洋の猫は彫りが浅く丸顔で、東洋の猫は彫りが深くシャープな顔をしていました。もちろん個体差や品種の差はありますが、野良猫として繁殖している雑種を見ている限りでは、このような傾向にあり、「おもしろいなあ」と思ったことを覚えています。
《西洋の猫の例》
《東洋の猫の例》
もしかすると、単に自分たちとは異なる顔立ちに魅力を感じるから西洋人は彫りの浅い丸顔猫を選び、東洋人は彫りが深いシャープな顔の猫を選ぶのかもしれません。
この理論が正しいとすると、僕は西洋でモテるはずですが、実際にはモテなかったので、誤った説かもしれません。信じるか信じないかはあなた次第です。
せんまさお
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