旅が好きで好きでたまらない族の僕が、旅の好きなところを書き出しました。
もう全部、何もかも好きなのですが、好きなポイントを箇条書きに無理やりまとめました。
これは人によって大きく異なると思いますので、あくまでも僕の場合ということで読んでみてください。
色々気にしなくていい

日本で生活していると、他の人からどう見られるか、ということを無意識に意識しています。それがストレスという訳でもないのですが、いざ周りが知らない人だらけになると、なんだか気楽になります。自由にはいろいろ定義があると思いますが、これも一つの自由の定義かなと思います。
自分が全てを選べる

朝起きる時間から、ご飯を食べる場所、食べるもの、歩く道から行く場所、泊まる宿まで全てを自分で選ぶことになります。
日本で普通に暮らしていると、選ぶ余地のない行動が殆どを占めています。これは、すべき事が多いためです。
しかし、旅ですべき事は限られていますし、そこにも選択の余地は残されています。
もちろん、旅は思い通りにいかないことの連続でもありますが、選ぶことと思い通りにいかないことは違うと思います。結果はあくまでも結果なのであって、選べるということが楽しいのです。
毎日が新しい

僕は非常に飽きっぽい人間であります。例えば同じ道を二度歩くのでさえ嫌なのです。
一方で、旅は毎日が新しいこととの出会いの連続です。歩く道、出会う人、食べるもの、見るもの、全てが新しいのです。
そして飽きれば移動すればいいだけです。飽きっぽい人には最高の環境です。
スリルがある

なぜ人がジェットコースターに乗るかといえば、それはスリルを求めているからに他なりません。
人は平和を求める一方で、スリルがなければ張り合いを感じられない人生に嫌気が差す生き物だと思います。
スリルを求めて求めて進んでいった先にあった程よいスリルが旅にはありました。
別に危険なことだけをスリルというのではなく、新しい国に入るときや、新しい食べ物にチャレンジすることだってスリルです。
僕は言わばスリル依存症です。スリルがなければムズムズします。
ストレスが全くない人に比べ、ストレスを感じ、それを前向きに捉えられる人の方が長生きだという研究があります。一方で、ストレスを感じ、ネガティブに捉える人は寿命が短くなる傾向にあるそうです。
僕はスリルを楽しめるので、きっと長生きするのでしょうが、お菓子を食べすぎるので、プラマイ0になりそうです。
普段はない出会いがある

国籍、職業、年齢、性別、社会的地位に関係なく出会えるのが旅のおもしろいところであり、そこで出会った人とは対等な人間関係を築けるのが魅力です。
学生時代ならまだしも、社会に出て知り合う人は、どこか利害関係があったりするものです。しかし、旅で出会う人のバックグラウンドなんて知りませんから、とりあえずご飯でも行きましょうかとなるのです。
普段の生活では全く関わることのなかったような人と話していると、見聞が広がります。あ、こういうのもありだな、と価値観も変わってきます。
あと、単純に、友達ができたら嬉しいです。
話は飛びますが、「旅で自分探しをする」なんてことが笑われる時代になりましたが、あながち間違っているとは思えません。結局のところ、自分という概念は、相手がいて初めて認識できるものなので、相手が多種多様な方が、多面的な自分を認識できるようになるのです。
具体的には、自分と人を比べることで、自分が立体的になってきます。なので色んな人と話すこと、見ることで、自分と人を比べることがいわゆる「自分探し」なのではないでしょうか。
イメージで言うと、土で固められた自分の身体があるとします。その土を、相手が色んな方向から削ってくれるのです。そして浮き出てきた姿が自分なのではないでしょうか。
旅はあらゆる方向から人との違いを感じる良い機会です。そういった意味で、旅が「自分探し」の役に立っていないという嘲笑めいた浅い意見には反対です。
考える時間がある

日本で普通に生活していると、受け身の娯楽を甘受してしまいがちです。溢れるほどの娯楽が日本にはあるので仕方ありません。避けるためには自制心が必要です。
一方で、旅中は結構暇です。求めれば娯楽はありますが、移動中やら自然の中やらでは、物思いにふける時間が長くなります。
インターネットが使えない状況にもしばしば遭遇します。また、基本的には外でスマホを使ってインターネットを使ったりはしません。
オフラインになると身軽になることに驚きます。そして受け身の娯楽を楽しんでいるときは、意識が薄かったことにも気づきます。
そして自然に色々と考え始めます。考えることが楽しくなってきます。
感情の波が激しくなる

旅中に流した涙は数多く、それは悲しいとき、辛いとき、そして嬉しいときでもありました。
人前で感情を表すことに消極的な日本の文化が関わっているのだと思っていますが、旅中はそんなの気にならなくなっていて、感情がジェットコースターのように、上がり下がりするのです。
涙を流す旅人を何人も見ました。日本で普通に生活していると、泣いてる人なんて滅多に見ません。
涙を流すその時は、その瞬間が人の個性を表していると思います。感情のグラフの頂点と谷のいちばん底は、その人の特徴なんだと思います。どういう時に涙したかを考えれば、自分がどういう人間なのか分かると思います。
思い出になる

旅は一生の思い出になります。楽しかった出来事でも、ほとんどは忘れてしまうものです。しかし、旅は絶対に忘れられない思い出になります。それほど強烈なのです。
お金の使い方は大きく分けて、消費と投資に分けられます。旅に使うお金は、投資だと思います。旅の経験は、後に価値を生み出し、年々価値が増えていくことが保証された安定した投資先です。
死ぬ間際まで膨らみ続ける、大切な思い出になり得るいいものです。
達成感がある

要は毎日チャレンジの連続なのが旅というものでしょう。チャレンジがなくなれば生活に変わるのかなと思います。
「今日はあそこまで進もう」
「あれを見に行こう」
「あれを食べてみよう」
と目標のようなものを決めて取り掛かる訳ですが、これは上手くいったりいかなかったりします。
上手くいけばそれで達成感が得られますし、上手くいかなくても、旅のトラブルにへこたれることなく一日を無事に終えられたのなら、ベッドの中で達成感を覚えながら眠りにつくことができます。
つまり割と手軽に達成感を得ながら過ごすことができるのです。
しかし、「旅を終えた」という達成感は難しいものです。旅を終えると、また次の旅のことを考えてしまうので、こればっかりは困ったものです。

せんまさお

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