ギリシャのクレタ島から首都のアテネに向かう際、飛行機に乗ろうと思っていたのですが、調べてみると直前だったという事もあり、結構高額でした。
フェリーでも行けることが分かり、フェリーの値段を調べてみたのですが、一番安い物だと「デッキ席」という「どこか空いている床」に座れるチケットなら飛行機の1/4程度と安く、フェリーで行くことに決めました。
興味本位で一番高いチケットを調べてみると、飛行機とほぼ同じ価格で売られており、せっかくなら経験として一番いいやつに乗ってみようと思い、約100ユーロ(当時1万3千円程度)の一等船室のチケットを買うことにしました。
チケットを買ったサイト
以下のサイトで購入できます。日本語で予約できるので簡単です。
ギリシャへのフェリー予約|料金・航路の比較|Direct Ferries
僕が予約したのはMinoan Linesというフェリー会社の「Outside, super Deluxe Class」というクラスのチケットです。Outsideというのは、窓から海が見える船の外側に面した部屋ということです。
クラスは複数あり、内側のSuper Deluxe、ドミトリー、座席、床などいろいろあり値段もまちまちです。
予約が完了するとメールでチケット引換券が届きます。印刷して持っていきます。
乗船
出航2時間前から乗船開始です。
ハニアの港にはフェリー会社の事務所があり、そこでチケット引換券とチケットを引きかえておきます。
乗船すると、まずチケットチェックを受け、エスカレーターでフロントへ移動します。
まるでホテルのようなフロントでチェックイン手続きをとります。一等船室なので、スタッフが部屋まで案内してくれました。
部屋
カードキー式のドアを開けると、まるでホテルのような部屋が広がっていました。
リビングスペース、大きなベッド、ドレッサー、クローゼット、シャワー、トイレ、テレビ、冷蔵庫が備え付けられていました。
無料サービスで6時間のWi-Fi、ワイン、フルーツが提供されました。
大きなフェリーなのでほとんど揺れはなく、本当に普通のホテルに泊まっているような気分になりますが、窓から外を眺めると海が見えるので不思議な気分になります。
普段安宿に泊まったりキャンプしたりしていた身なので、ベッドのふかふか具合に感動して笑いが込み上げてきました。
船内の様子
部屋から出て船内を探索しました。
最上階にはバーとレストラン、プールがありました。シーズンを外れていたのか、プールに水は張られていませんでした。
最上階からワンフロア降りると、座席クラスのシートになっていました。思ったより広くて柔らかそうな座席だったので、こちらでも良かったかもしれません。寝られるように照明は落とされていました。
更にワンフロア降りると僕の船室がある客室フロアです。絵画が展示されている廊下を進むと、船尾のデッキに出ることができ、喫煙スペースになっていました。
その下のフロアはレストランとコンビニになっていました。更に下のフロアはフロントや駐車スペースになっているようでした。
14時に乗船し、16時に出港、17時に一度クレタ島の別の港に寄り、19時にアテネへ向かって出航しました。
特にやることもないので、僕は手紙を書いていました。航行中もほとんど揺れないので、手紙を書くのにも全く苦労しませんでした。
無料のWi-Fiも高速で動画もサクサクでした。
シャワーの水圧も温度も全く問題なく、船上でこのように快適に過ごせるのであれば、夜行移動も全く苦ではないと思いました。むしろ飛行機のエコノミークラスに乗るよりよっぽど快適です。
到着
早朝6時にアテネの港に到着しました。乗客が一斉に降りるのでかなり混み合っていました。
港からは地下鉄で市内まで移動できます。フェリー会社が運行する無料のバスも用意されていましたが、出遅れたこともあり、順番を待つ列が非常に長かったので、地下鉄で移動することにしました。
ギリシャの地下鉄は高かったので、バスを待っても良かったかもしれません。僕は一等船室に泊まったVIPでリッチな乗客だったので先頭に入れて欲しかったです。
船旅がしてみたい
船旅なんてあまり考えたことがありませんでしたが、誰かと一緒ならアリな気がします。
のんびり海を眺めながらデッキで日光浴し、ダラダラと飯を食べて一日中おしゃべりし、海に沈む夕日を眺めるには最適な乗り物かもしれません。
たまに港に寄って観光し、再び海を走る。ロマンがありますね。
せんまさお
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