旅をしていると、日々写真を撮ります。
それは将来自分で懐かしむためであったり、人に見せびらかすためであったり、そっとアルバムを本棚に忍ばせておいて、大きくなった我が子にうっかり発見されて、「父さん、ピチピチだった頃は世界を旅していたんだね」と、さりげなく尊厳を見せつけるためでもあります。
当然テクニックも持ち合わせていない下手くそなのでありますが、毎日毎日何十枚も何百枚も写真を撮っていると、たまに自画自賛してしまうような奇跡のショットが撮れることがあります。
20,000枚近くの写真から選び抜いた美しい写真を15枚ご覧ください。そして僕と乱暴な扱いに耐え抜いたカメラを褒め称えてください。
撮影地:ネパール・ポカラ・ペワ湖
ペワ湖に浮かぶ中島(写真奥)にあるバラヒ寺院へ向かう舟の係留所です。
何艘もの舟がまるで花びらのように湖に浮かんでいます。
湖沿いを散歩している時に何の気なしに撮影したのですが、結構きれいじゃないですか?
撮影地:ネパール・ポカラ・アンナプルナ登山道
アンナプルナ山のトレッキング中に撮影しました。
辺りにうっすらと霧が立ち込めており、しっとりとした冷たい空気が漂っていました。
青?蒼?ブルー?いえ、これは限りなく碧に近いブルーです。
撮影地:バングラデシュ・ダッカ・市街地
世界一の人口密度の国バングラデシュ、そして世界一の人口密度の都市ダッカ。
世界で一番人が集まり、熱を放つダッカで、家庭から受け取ったできたての弁当を配達する女性。
あたたかい昼食を職場まで届けています。
撮影地:ミャンマー・ニャウンシュエ・インレー湖
湖の上に、様々な民族の人々が、高床式の家を建てて暮らしています。また、水草の塊の上に土を乗せ、畑を作って野菜を育てています。
その隙間を縫うように、ボートで進むことができます。大気汚染には縁のないような澄み渡った空気のおかげで、360°青い空が拝めます。
舟は水草を巻き込まないように少し上を向いた形になっています。
まるで迷路のような水路を進んでいる時に撮った一枚です。
撮影地:ネパール・カトマンズ・ボダナート
タルチョと呼ばれるカラフルな旗は、チベット仏教において、風になびくことで徳を積むことができると信じられています。
ネパールの首都カトマンズにあるボダナートには、数多くのタルチョが結ばれており、中央にはブッダの遺骨が納められていると言われています。
周囲を遮るものもなく、爽快な風が、徳を運んできています。
撮影地:アルバニア・ティラーナ・移動遊園地
東欧の空は独特で、どこか重たく寂しい色をしていました。しかしそれが美しく、陽が落ちた頃には雲が影を作り、まだらになった空を拝むことができました。
どこから現れたのか、寂しげな移動遊園地が、優しい光を放っていました。
撮影地:モンゴル・草原
毎日のように馬に乗っていると、とても愛しく思えてくる馬ヅラの馬たち。
一頭ごとに個性があり、遠くからでも、見分けがつくようになってきます。
さて、花沢類はどれでしょう?
撮影地:中国・珠海・長隆海洋王國
マカオのカジノで疲れた心を癒すために行った世界一の水族館での一枚です。
あまりに広い水族館なので、歩き疲れてベンチで休んでいると、ジンベイザメがやってきました。
急いでシャッターを切るも、ジンベイザメはもうフレームの端に泳いでいってしまっていました。
ところがマンアとその他魚たちがいい感じのところに収まっており、奇跡的に美しい写真が撮れました。狙ってたらこんなの一生撮れません。
撮影地:トルコ・ワン・ワンキャットハウス
トルコから持ち出しならぬ連れ出しが禁止されているワン猫。猫の中で唯一、泳ぎが得意な猫です。
絶滅の危機にあり、手厚く保護と繁殖が行われていますが、その施設では餌を買えば、少しの間触れ合いをさせてくれます。
餌をあげるまではモテモテでしたが、餌を食べ切ると、「早く出ていけ、◯すぞ」という目で見てきます。
この一枚は、猫パンチで脅されている時の写真です。実は左が親分だと思います。
撮影地:マカオ・市街地
カジノ・リスボアは馬鹿でかく、市内のあちらこちらから見ることができます。
カジノ街と異なり、市街地には少し寂れた街並みが広がっています。市街地からリスボアを見ると、まるで異世界かのように見えます。
魔王が住んでいそうな雰囲気です。
撮影地:ミャンマー・ニャウンシュエ・インレー湖
ミャンマーのインレー湖では漁業が盛んです。どうやらこの湖にしかいない魚もいるそうです。
この湖に住む民族の中には、片足を使ってオールを漕ぐ方々もいます。そしてカゴを沈め、水中をかき回し、慌てて浮いてきた魚をカゴですくって獲る独自の方法で魚を捕まえるそうです。
たった一人、静まりかえった湖で魚を獲る漁師。渋いです。
撮影地:モロッコ・マラケシュ・メディナ
ここはトロピカルな南国ではなく、アフリカ北端に位置するモロッコです。
カラフルな家がひしめき合う旧市街(メディナ)。ほとんどの家の屋上には、パラボラアンテナが設置されています。なぜ向きがバラバラなのかは分かりません。
この写真は、宿の屋上にあるベンチから撮りました。
撮影地:モンテネグロ・コトル・コトルフォート登山道
古都コトル。古くから城塞港湾都市として発展してきました。
山の上にはコトルフォートという城があり、澄み切ったコトル湾を望むことができます。
そこへ向かう登山道、一匹の猫がニャーニャー鳴いているので見てみると、首筋から血を流す一羽の鳥を咥えていました。
撮影地:モンゴル・草原
雨季のモンゴルは、昼間に少しの間、強い雨が降ります。馬を借りて旅をしていたのですが、雨で走り続けることができず、たまたま見つけたゲルに泊まらせてもらうことになりました。
昼寝から目覚めた頃には雨は上がっていたので、現地の子どもと遊び、夕飯を食べ、辺りを散歩していました。
6月の日の入りは午後10時位。ふと地平線を見てみると、そこには黄金に輝く大地が広がっていました。
撮影地:キルギス・ソンクル湖
標高3,000mに位置するキルギスのソンクル湖。
その時は、キルギスの伝統文化を体験することができる、ホースフェスティバルが開かれており、移動式住居の組み立てや、フェルト造り、首を落とした羊をボールに見立て、それを馬に乗ったままゴールまで運ぶラグビーのような競技を見たりしました。
昼間は直射日光が痛いほど降り注ぐので、湖に入ってみましたが、それはそれで寒くて震えました。
夜になれば、火を囲んで伝統的な踊りを観て、最後はみんなで踊っていました。夜に見る火は、神秘的な雰囲気があります。
僕はシャイなので遠くから見ていました。その時の一枚です。
せんまさお
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