日本で普段見かける動物といえば、猫、犬、鳥くらいでしょうか。
旅中は、日本ではなかなか見かけない動物を見ることができます。
一見、見たことがあるようでも、「あれ?このニワトリの首、ちょっと長くない?」といったように、よく見るとどこか違ったりします。
そんな見知らぬ生物の中でも、特に変わった生き物を10種類ピックアップしました。
写真がブレていたり、ピントが合ってないのは、急いで撮ったからです。人間と違ってポーズをとってくれないから写真を撮るのが難しいのです。
もくじ
ターシャ(フィリピン)

メガネザルの一種で霊長類最小であるターシャです。体長は約8〜15cm、重さもわずか120g程度という儚すぎるこの生物は、ストレスにとても弱く、例えば大きな物音を聞くと、木に頭をぶつけて自殺してしまいます。
フィリピンのボホール島に保護施設が多数ありますが、絶滅の危機に瀕しているそうです。
静かにして触らないことを条件に見学することができ、見学料は保護活動に充てられています。
しかし、観光客の中には結構会話しちゃう人がおり、僕までストレスを感じました。
ヌマワニ(バングラデシュ)

いかにもワニなこのワニは、神聖な生き物として寺院で飼育されることもあるそうです。
骨や内臓は薬用として利用されて、皮は革製品として利用されます。そして乱獲により生息数は激減しているそうです。
バングラデシュのクルナという街の近郊を歩いているときに、ワニがいると聞きつけ見に行きました。
現地の方が安全だから触ってみろと言うので触ってみましたが、危ないので触らないほうがいいらしいです。
ヤク(モンゴル)

ヤクは、ウシ目ウシ科ウシ属に分類される生き物ですが、ウシではありません。
毛が長いので暑さには弱く、野生のヤクは標高4,000〜6,000mあたりに生息しているそうです。
モンゴルの遊牧民は、ヤクの乳を搾ってミルクティーやヨーグルト、バター作りに使っています。僕も搾りましたが、牛よりも乳首が細いので搾りづらかったです。
野生の個体は少なく、殆どが飼育されています。
肉は脂肪が少なく、赤みが多いのですが、結構美味しいです。
チベット語ではヤクといえばオスを指す言葉で、メスはディと言うそうです。
日本では、ヤクの毛を歌舞伎で使うかつらに使っています。
ハヌマンラングール(インド)

インドでは神話に登場する猿の神ハヌマンの使いと信じられているため、手厚く保護されています。あと、手と足が超長いです。
ハヌマン神は人気があり、インドから中国へ伝わった際、孫悟空のモデルにもなったと言われています。つまり、ドラゴンボールの元ネタともいえるでしょう。
手厚く保護されていることから、人間を恐れることもなく、人間の生活する地域にも出没します。
葬儀で泣き崩れる女性の肩を抱いたり、まだ言葉が話せない人間の子供と遊んだりと、不思議な行動をとったという話もあり、神の使い説もあながち間違っていなさそうな生き物です。
よく寺院で変なポーズをしているところを見かけます。
フタコブラクダ(中国)

ラクダと一言に言っても、実は大きく分けて2種類のラクダがいる事はあまり知られていません。
一つめがヒトコブラクダ、二つめはフタコブラクダです。世界に生息する90%のラクダはヒトコブラクダであり、動物園やら外国のどこかで見たことがあるラクダは恐らくヒトコブラクダでしょう。
名前の通り、ヒトコブラクダは背中に一つのコブがあり、フタコブラクダは二つあります。
ラクダはイメージ通り、砂漠での生活に特化した身体を持っています。
背中のコブには水が入っているという説が巷で囁かれていますが、実は脂が入っています。皮下脂肪の殆どが背中に付いているのです。その脂はエネルギーの備蓄のためだけでなく、日光からの断熱剤の役割を果たし、体温の上昇を抑えています。
また、水を飲まずに数日間耐えられ、水は一度に80Lも飲むことができます。
更に、砂塵を耐えるためにまつ毛は長く、鼻の穴を閉じることもできます。
加えて、前脚の付け根、後ろ足の膝、胸の5カ所の皮膚は分厚くなっており、日光で熱くなった地面でも座って休むことができます。
挙げ句の果てに、海水より塩分濃度が高い水でも飲むことができる唯一の哺乳類です。
ついでにフタコブラクダはご丁寧に座りやすい形をしています。
ヒトコブラクダは全ての個体が人間の飼育環境下にありますが、フタコブラクダは約1,000頭の野生の個体が確認されています。
フタコブラクダは主に中国に生息しており、レアな生き物です。ラクダを見かけたら、ヒトコブラクダかフタコブラクダか確認するのが楽しみになりました。
オリエンタルフリルピジョン?(エジプト)

エジプトには食用の鳩がいます。僕が食べた鳩は脚にヒラヒラのフリルがついたオシャレな鳩でした。
鶏と比べると、圧倒的に肉と皮が少ないのですが、旨味が詰まっています。
身体の中に米やスパイスで味付けした野菜を詰めてローストしたものを「ハマーム・マフシー」と言います。
ハマームとはエジプトの言葉で鳩という意味です。ちなみに、ハンマームはトイレです。
シモフリオオリス(スリランカ)

猫ほどの大きさのこの生き物は、実はリスです。大きいリスなので、オオリスです。
スリランカの国獣で、他の南アジアあたりにもオオリスの仲間が生息しています。
遥か昔にはもっと広範囲で生息していたらしく、ドイツでも化石が見つかっています。
リスと違い、割と逃げずにじっと木にしがみついていました。あと、なぜか頭を下にした体勢で見かけることが多かったです。
とにかくかわいい見た目をしています。
ミズオオトカゲ(スリランカ)

まるで恐竜のような見た目の巨大なトカゲです。原生林やマングローブ林などの様々な環境で生息することができますが、水辺に住みがちです。
見た目の通り肉食なので、田畑を荒らすネズミを食べ、人間から感謝されていると思いきや、皮が革製品に利用されたり、脂肪が薬用やまじないに使われたりします。
さすがに人は襲ってきませんが、突然見つけるとビックリするサイズ感です。
イランギリシャリクガメ(イラン)

イランに生息する種類のギリシャリクガメです。ちなみにギリシャリクガメはギリシャには生息していません。甲羅の模様がギリシャモザイクというギリシャ織の模様に似ていることから名付けられたそうです。
丸みを帯びたどこか愛くるしい見た目をしており、日本でもペットとして人気なようです。
宿の中庭で昼ごはんを食べていると、地面を動く何かを見つけました。それがこいつでした。
動きは非常に遅く、昼ごはんを食べる間に5mくらいしか進んでいませんでした。
シュバシコウ(モロッコ)

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるのよ」でおなじみのコウノトリですが、元ネタはシュバシコウです。
コウノトリは日本にかつて生息していたクチバシが黒い種類ですが、シュバシコウは名前の通りクチバシが朱色です。
オスとメスが一緒に卵を温め、子育てをする習性から、ヨーロッパでは「シュバシコウが赤ん坊をクチバシに下げて運んでくる」と言い伝えられるようになり、それが日本に伝わってきたタイミングで日本に住むコウノトリに置き換えられたものだと言われています。
モロッコでは遺跡の上に巣を作っている姿が度々見られました。シュバシコウも巣も巨大なのですぐ見つけられます。

せんまさお

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