パッキングリストを作っていないと、旅の直前であれもこれもとカバンに詰め込んでいくことになります。
「これは必要そうだなあ」と入れたそれは本当に必要なのでしょうか。
今回は、「意外といらないもの」と、その理由・デメリットをご紹介します。
パソコン
仕事や趣味に使うなら持っていく必要がありますが、とりあえず必要そうだからという理由では持っていかない方がいいです。
《理由》
1.スマホで代用可能
2.壊れやすい
3.盗難に遭いやすい
《解説》
1の通り、一般の人が使うパソコンの機能の大部分はスマホがカバーしています。パソコンでなければできない処理は、日本に置いてきたパソコンにリモートでアクセスすれば操作可能です。そして、世界各地にインターネットカフェがありますし、宿でもお願いすれば少しくらいは使わせてくれます。
デコボコ道を移動する車の屋根の上に紐で括り付けられたバックパックの中にパソコンが入っていることを想像してください。2の壊れやすいというのも理解できると思います。荷物は丁寧に扱ってくれません。ですが、Panasonicのレッツノートならたぶん大丈夫だと思います。
カフェでちょっと情報収集、なんてテラス席でマックを開いた日にはダッシュで持ち去られることを覚悟した方がいいです。Macなら少なくともリンゴマークくらいは隠すべきです。
おしゃれなだけのもの
旅先でおしゃれするのはいいことだと思いますが、おしゃれなだけの物を持っていくと、後々後悔する羽目になると思います。
《理由》
・日本の日常と環境が違うので不便を感じやすい
・旅に悪影響を出す可能性すらある
・荷物が増える可能性がある
《解説》
例えばマウンテンパーカを持って行くとします。しかし、デザイン重視で実は防水機能がなかったり、防風すら危うかったり、洗うと乾きにくいという素材だったとすると、なかなか旅に向いているとは言えません。様々な天候に対応できるように、鞄に忍ばせておける超薄手の防水のウインドブレーカと防寒着を重ね着する方がオススメです。土埃で汚れることを前提に、洗いやすさも考えるべきです。洗濯機がどこにでもある訳ではありませんし、クリーニングも国によっては探すのが大変です。移動を考えれば乾きやすさも重要です。機能性の低いものを持って行くと、びしょ濡れになったらか宿に戻る必要が出てきたり、風邪を引いたり、洗濯が乾くまで宿を移動できなかったりと、旅に悪い影響が出ますし、それを補うために別のものを持って行く必要すらあります。
大きなバックパック
バックパッカーと言えば大きなバックパックを背負っているイメージがありますが、最小限の荷物に合わせて最小限のサイズのバックパックを選ぶ方がいいです。
《理由》
・バックパックが大きいほど、不要な荷物が増える。
・荷物が重いと旅の自由度が下がる
・コストが増える
《解説》
旅にはあれもこれも持って行きたくなりますが、実際には大して使わない物・使わなくても困らない物が多いです。極論を言えば、着替え2日分と衛生用品、スマホ、財布、パスポートだけでも困らないのです。そこに着替えをもう一着足しておこうとか、冬物を入れておこうとか、カメラのレンズをもう一つ、傘とレインコートと…と追加しようと思えばいくらでも増えていくものです。しかし、使わない物を持って行き、移動の度に無駄に疲弊するのでは困ります。
荷物が重いと、それだけで体力を消耗し、「今日は疲れたから休もう」となったり、「寄り道をしないでおこう」となったりします。つまり荷物に縛られた旅に変り果てます。女性の方が荷物が多く、体力がない傾向にあるので、より持ち物を精査した方がいいと思います。
そして、荷物が多いと、コストが増えます。荷物を持ち歩くのが大変で、一旦預けたり、公共バスに乗れないからタクシー移動にしたり、飛行機で預ける必要が出てきたり、もしくは預ける費用が上がったりと、いいことはありません。飛行機で追加費用が発生するなら、現地で都度購入した方が安かったりします。
圧縮袋
荷物を最小化するために役に立ちそうですが、意外と使いませんし、意外と使えません。
《理由》
・バックパックの中では余計にかさばる
・騒々しい
《解説》
要はバックパックの中に物ごとの最適なスペースを見つけて詰め込むことで、利用効率を最大化できるのです。カチカチに固めた服よりも、隙間に詰め込んだグチャグチャの服の方が利用効率は良いです。あとカシャカシャ音が鳴るので、ドミトリーで早朝や深夜に使うのは避けた方がいいです。
紙の本
旅と本は実は結構深い関係があり、暇つぶしのために旅には重宝されてきました。何人の手を経由してきたのか分からないくらい古い本が安宿に残されていたりします。しかし、今はもう本は無用の産物になっています。
《理由》
・電子書籍でいい
《解説》
かつて、紙の本は旅人同士の間で交換されながら世界を行き来していました。というのも、読み切ってしまえばただの重りに変わり果てるからです。一方で電子書籍であれば、いらない本は削除できますし、新しい本もネットワークさえあればその場で入手できます。
紙の本は重いですが、電子書籍であれば、スマホでも読めますし、専用端末は驚くほど軽くコンパクトです。電子書籍よりも紙の本の方が好きな方がいるのは非常に理解できますが、旅中には我慢できるところだと思います。
いらないものは持って行かない
いらないものを持って行っても苦労するだけです。今回ご紹介したのはあくまで個人の意見ですが、旅立つ前にもう一度荷物を精査することをおすすめします。
いらないものは、旅にとっての負債です。極限まで減らしましょう。
僕が選んだ必要なものの荷物リストを別の記事で紹介しています。

せんまさお

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