次の街へ向かう。Yリちゃんは夕方の電車で移動するらしいが、僕はシェアタクシーでの移動だ。カルヴァンバザールという名前のバザールからタクシーは出ているらしい。カルヴァンとキャラバン、似てる。
Yリちゃんも一緒に来てくれた。キルギスのビシュケクで一度会ってはいたが、それでも2、3日しか一緒には居なかったのに、打ち解けて楽しい時間を過ごせた。
なんか別れが辛い。日本人なのが幸いだ。また会えることを願ってバイバイする。悪口ばっかり言ってごめん。
シェアタクシーはなかなか人が集まらず、二倍払えばすぐに車を出すぞ、と惑わされながらも待つ。
乗り場に到着してから1時間ほどして、ようやく出発。なかなか道が悪く、デコボコを避けようと左右にグネグネ進むので寝られない。
と思っていると、すぐに車は止まった。ガソリン車ではなく、ガスで進む車らしい。ガススタンドでガスを補充する間は車から降ろされる。
ほんの5分ほど待つとガス補充が終わった車がやってきたので再び乗り込む。安全的に降りる必要があるのか、どこのシェアタクシーも乗客は降りて待っている。
「あの川の向こうがトルクメニスタンだよ」
隣の席の人が窓の外を指差して教えてくれる。遠くの方に川とその対岸が見える。今通っている道はトルクメニスタンとの国境に面しているらしい。
行かないことを決めた国だが、行かないことを決めてよかったと思えるほどいい出会いがあったのでもう後悔はない。
結局3回ほどのガス補充と、1回のおやつ休憩を挟み、6時間ほどでヒヴァという街に到着した。
それにしてもシェアタクシーは乗客同士が仲良くなれるから面白い。僕はよくジュースを奢ってもらう。今日も謎のコーラを頂いた。
今夜は何かお祭りをやっているようで騒がしい。宿にチェックインしてから夕飯を食べに行った。
8人がけくらいの大きいテーブルに一人で座る。シャシリク(羊の串焼き)とショルパ(羊のスープ)とナンを注文。
今までで一番大きなシャシリクが出てきた。串から外して食べる。
おいしいけど、おいしいだけだ。昨日のお昼に食べたシャシリクを思い出した。おいしかったし楽しかったな。
一人旅は楽しい。最高に自由だからだ。でもたまに寂しくなる。一人旅は好きだけど、決してずっと一人でいることが好きな訳ではない。
祭で沸く街を眺めながらシャシリクを食べていると、胸がキュッとなった。
せんまさお
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