首都アディスアベバ発の飛行機を予約した。まだ日程に余裕があるが、念のために明日の朝には移動することにした。
今日は一日時間があるので、せっかくなので気分一転ゴンダール市内の観光をすることにした。
ファジル・ゲビという遺跡がある。ゴンダールはかつての首都であった。マラリアから国民を守るために標高2000mのこの街に首都を置いたかつての皇帝たちによって作られた建物がファジル・ゲビなのである。
ファジル・ゲビに向かう途中、前の宿でしつこく絡んできていた男の一人と再会してしまった。
「探していたよ、両替しない?」
最初は拒否していたが、思っていたよりもレートが良かったので、結局少額を両替することにした。
男に連れられて行ったのは宝石屋。そこのオーナーと両替することになったが、当たり前のように事前に聞いていたレートよりも悪いレートで両替しようとしてきたので、すぐさま店を出ようとした。
慌てた他の店員が、元の聞いていたレートで良いと引き留めてきたので両替することにした。本当に話がスムーズに進まない。
両替が終わってファジル・ゲビの入り口を探していると、こっちだ、と知らない男が声をかけてきた。いいかげんこういうのに疲れたので、Sーさんが案内しなくていいですと断ると、どうやら彼はトゥクトゥクのドライバーだったらしく、ファジル・ゲビの観光が終わった後の別の場所の観光に自分のトゥクトゥクを使ってほしかったらしい。なるほど。
ようやく入り口に到着した。入場料を支払い中に入ると、外界とは真逆の非常に落ち着いた静かな世界が広がっていた。
片っ端から遺跡を巡る。世界遺産とはいえエチオピア。ところどころ立ち入ることが危険そうな場所がある。
歩き回った後、ベンチに腰かけてSーさんと話し込む。僕たちの旅はあと数日で中断する。落ち込まない訳がない。しかし落ち込むのももったいない。この中断で生まれる時間や機会を自分にとって良いものにすることが重要だ。さて一体どう過ごそうか。
ファジル・ゲビを後にし、せっかくエチオピアに来たので、エチオピアコーヒーを飲みに行くことにした。
ゴンダールで一番有名なカフェに行き、スペシャルコーヒーとツナパスタを注文。パスタは例のごとくノビノビだった。アフリカではノビノビパスタが人気なのだろうか。
コーヒーは非常に濃い。エスプレッソとは違うジャンルの濃さがある。胃にグッとくる。
腸の不調も気になったので、少し残した。
明日の移動のためにバスチケットを買った。明日と言っても午前3時発。エチオピアは夜行バスの運行が禁止されているため、早朝の便しかないそうだ。午前3時は夜行ではないかという疑問は残るが、まあそういうもんなんだろう。
ちなみに今日も断水しており、シャワーを浴びることができなかった。
せんまさお
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