スーダン大使館が閉まっていることに気がついたのは昨日の夜のこと。本日は金曜日、イスラム教ではお休みの日。
昨晩知り合ったMツナガ君とSーさんと一緒にギザのピラミッドを観に行くことにした。
電車で最寄駅に向かい、そこからはバスで行こうと話していた。最寄駅に着いたとき、近くにいた親子に話しかけられた。
どうやらピラミッドを観に行くからタクシー代をシェアしたいとのこと。値段を交渉してくれたので、一人当たりだとそこまで高くない値段になり、シェアすることに。
しかしなんとなく怪しい気はしていたので、いざとなったら離れる気でいた。
「君たちは僕に着いてくればエジプト人価格で中に入れるよ。僕の友達ということは、君たちはもう半分旅行者で半分エジプト人みたいなもんだからね。」
そんなうまい話は限りなく怪しいが、行けるとこまで行ってみようという話になり、タクシーから降りて謎の建物へ連れて行かれる。
そして馬車に乗ってピラミッドを巡る話になりかけていた。お値段ひとり700ポンド(4,900円程度)とのこと。入場料込みらしいが、僕は国際青年証の割引がきいて入場料は100ポンド(700円程度)。中は歩いて回るつもりなので0ポンドの予定。そもそも馬車代が高すぎる。
断る理由しかないので断って普通にチケット売り場でチケットを買った。流されてはいけないのだ。
入場の前に、スフィンクスの目線の先にあることで有名なKFCに行くことにした。世界で一番クールな立地。
一番安いセットを頼み、ピラミッドエリアが一望できる窓から外を見ると、確かにスフィンクスと目が合うのだ。
それにしてもフライドチキンはおいしい。
許しをもらい、KFCの屋上へ。覚えている限り、生まれてはじめてのKFCの屋上。
三大ピラミッドとスフィンクスがまとめて見えるナイスなビュー。
ようやく入場し、スフィンクスに向かっていると、青年が写真を撮ってあげると声をかけてきた。
Mツナガ君は撮ってもらっていたが、99%料金が発生する流れだったので、やめた方がいいよと伝えたが、割と上手く撮るのでまあお金を払ってもいいか、というかんじで納得していた。
しかしいざ請求されてみると結構高かったので、一悶着したのちに15ポンド(105円程度)で話がまとまったようなまとまってないようなかんじになった。そもそも事前に料金の話はなかったので払う義理もないとは思う。
噂では聞いていたが、ピラミッド周辺はなかなか質が悪い連中が集まっている。腕を掴んで離さないおじさんにも出会ったし、勝手に商品を渡してきてお金払えおじさんにも出会った。こういう悪質なのには決して相手をしてはいけない。
定番のスフィンクスとチューしている風写真を撮っていると、「助けてください」という声が聞こえた。
そこには現地エジプト人男性から一緒に写真を撮って欲しい、と次から次へとたかられている日本人女性二人組がいた。
そこでMツナガ君がスフィンクスとチューをしている風写真を撮ってあげる、とオーディエンスを巻き込んで撮影会を始めた。なんか知らんがスフィンクスの横で盛り上がりを見せていた。
エジプトもインドやイランと同じく、僕らが珍しいようで一緒に写真を撮りたがるらしい。特に女性は大変そうだ。無碍に断ることもできないし。
そしてようやくピラミッド。ここまでが長かった。
いざ近くまで来てみるとものすごくデカい。これをずっと昔から観てみたかったのだ。
特に話すことはない。とにかくこの目におさめることができただけで十分な経験だ。
一番大きなクフ王のピラミッドの横に太陽の船というものが展示されていた。ファラオが天界で乗る用の船だ。発掘されてから10年以上かけて復元されたらしい。
これもずっと昔にテレビで観てから憧れていたもの。知らない人からしたらただの古い船だが、それでいいのだ。
ピラミッドを一通り見て周り、三大ピラミッドが並んで見えるポイントを探して砂漠を歩いた。
30分以上歩き、なんとなく並んで見えるポイントへ着いた。これは本当に美しい。
3人で喋りながら歩く砂漠。途中、ラクダ乗りませんかの勧誘を断りながら、出口に向かって砂漠を歩く。
ちょうど出口に着いた頃、夕日が砂漠を染めていた。もう大好き。
タクシーで宿へ向かっていたはずが、ドライバーが勘違いして全く別のところに着いてしまった。もう面倒なので駅まで行ってもらい、電車で宿へ。
夕飯はアイスとコシャリ、そしてイチゴミルク。アイスがとにかくおいしい。
せんまさお
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