ミュシャの美術館があると知った。今まではっきりと名前を認識していた訳ではないが、この画家(デザイナーでもある)が描く絵が僕は好きだ。
では行ってみよう。
国際青年証を提示する。割引効くかなと思ったら無料になった。なんで?
ありがたく細かいところは気にせずに入る。ああ、超キレイ。なんか現代のアニメ絵にも通ずるような絵。別にアニメ好きでもないけど、日本人なら馴染みがある感覚は分かるはず。
※著作権フリー画像を使用
商業デザイナーでもあったらしく、ポスターなんかも展示してある。全くポスター感のない絵。それは現代の商業デザイナーではNGだが、それだけ絵のインパクトの方が強いということだろう。
おっとりする。ついついショップでトランプを買ってしまった。トランプ買ってどうするの。
おっとり気分でいると、脳内にエンヤの曲が流れてきた。天にも登る穏やかな気持ち。おしっこ漏れそう。
のだめカンタービレの撮影に使われたらしいコンサートホールを通り過ぎ、超巨大教会、ティーンの前の聖母教会というところを訪れる。周囲は建物で囲まれており入り口がわからない。
争いから守るために周囲を建物で固めた要塞のような教会らしい。しかしデカいので目の前の広場から丸見えである。
街並みからニョキッと天に突き出した教会は、さながらラスボスの要塞のようだ。
近くに仕掛け時計がある。1時間ごとに仕掛けが動くらしいが、そんなに待っていられらない。なぜなら寒いから。
それにしても人が多い。今までにないくらい多い。動けないレベルで人がいるのだ。ヨーロッパでも人気の観光地なんだろう。
流れに身を任せて王の道と呼ばれる道を進む。カレル橋という枯れそうにない大きな川にかかる橋を渡り、ジョン・レノンの壁に向かう。
かつて社会主義だったころ、民主化を願う若者たちがこの壁に西側諸国の象徴としてジョン・レノンの絵を描いたらしい。当局に消されても、すぐに誰かが再びジョン・レノンを描くもんだから、社会主義崩壊後の今では観光名所になったそうだ。
確かにジョン・レノンの絵やら自由を求めるメッセージが書かれている。ここにも香港に栄光あれ的なメッセージが書かれていた。
ヨーコさんと同じ苗字なので念のために来てみたが、ジョンさんのことをあまり知らないのでピンとこなかった。みんな楽しそうに壁に書き込みをしていた(書いてオッケーらしい)。
その足で山に登る。例の如く城がある。別に世界の城巡りをしている訳ではないが、城ってなんか行きたくなるじゃない。日本の国内旅行でもとりあえず城は行くじゃない。
入場料がかかるはずが、なぜかかからず、観光できた。城は城だが、なんか復元された感満載であんまりおもしろくない。
城の脇に聖ヴィート大聖堂があり、そこにミュシャのデザインしたステンドグラスがあるらしいので入りたかったが、なぜか今日は閉まっていた。こちらも入場料がかかるはずだったのに、払う余地すらなかった。
どうしよう、入場料用のお金が全部残った。というか下ろしたお金が丸々余った。こんなに使いきれないのでユーロに変えておいたが、端数はコルナで返されたので、パンとジャムを買っておいた。本当に無駄なことをした。
プラハはキレイな街だと思うけど、訪れたのが休日に被ってしまって、人が多すぎて満足にゆっくりできなかった。
ミュシャ美術館だけが心をうっとりさせてくれた。いや、それで十分かな。
せんまさお
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