よく見る夢の話。割と広くてキレイな家で、ホームシアターが付いている。バルコニーも広くて大自然が見える。階段を降りるとスーパー銭湯みたいに大きくて色んな種類の岩風呂がある。
今日の夢には続きがあった。京都にあるこの家を借りたい!そのためには同志社大学に入学しなければ!という京都=大学生という方程式から導き出した謎の決心をして、その難しさに気づいたところでうなされて目が覚めた。
起きてすぐに同志社大学の入試に必要な学力を検索した。やっぱり自分には難しいなぁとすごく落ち込んだ。
僕は色んな方の力を借りてAO入試で同志社大学へ入学したので、学力では到底入試を突破できない。ましてやもう10年も前の話だ。さすがに相当頑張らないと頭に勉強が入らない。ホリエモンだって東大を落ちたんだ。
振り返ってみれば、今までやってきたこと(学生生活、課外活動、入試、就活、仕事など)をもう一度やれと言われれば、ガッツが湧かない。その大変さをすでに知っているのでむしろ恐ろしい。何も知らない新しいことを始める方が気が楽だ。
同室の人も起きてきたところで現実に意識が戻ってきた。僕は今、中国の広州にいる。
風邪は治ったようで、とにかくお腹が空いた。昨晩見かけた「日式料理」の店でブランチを食べる。またもや日本食かギリギリのラインのラーメンセット(焼き餃子付き)を頼んでしまった。

広州は都会だ。宿の近所こそ下町感溢れているが、少し歩けば街中へ出られる。大きなショッピングモールもあり、中にはユニクロが入っていた。
久しぶりに現代日本人的生活が送れているようで背筋がシャッキリする。旅中だが、こういうのも悪くはない。汚いところも好きだけど、キレイなところもたまには欲しい。脂っこいものを食べた後の水おいしい現象と似ている。
特に買うものもないので歩くだけ歩いてキレイなトイレを使って外に出た。近くに歩いていける沙面島という島があるので行ってみた。かつてのイギリス、フランスの居留地で、今はインスタスポット化している。

インスタグラムのための写真なのか中国版のインスタグラム的なやつのためなのか知らないが、若いお金持ちそうな人々が写真を撮りまくっている。僕は映らないように端を歩く。

広州はいわゆるコンクリートジャングルだが、この島には大きな街路樹が何本も並んでいるのでここだけ異世界のようだ。
ウエディングドレスを着た女性も写真を撮っている。それも何人もいる。恐らく前撮りかなんかだろうが、この島はとにかく「映える」んだろう。

ヨガなのか気功なのか知らないが、おばちゃんがビニールシートならぬビニールを敷いて変なポーズをとっている。

おばちゃんを眺めながら海岸でボケっとしていたらふと思い出した。確か広州市を含む広東省ってブランドのコピー品の産地だった気がする。
調べてみると、製造自体は深セン市近郊で行われているらしいが、広州市にはその販売所があるらしい。別に欲しいわけではないが、どのように売られているのか気になって行ってみた。
名前は伏せるが、元々は革製品の販売店が入るビルだったようだ。インターネットの情報によると、今はハイブランドの革製品のコピーが主に売られているらしい。
ビルに近づくにつれ、怪しい人がショップカード片手に何人も声をかけてくる。
「ハロー、コピーコピー、サングラス、ウォッチ、コピー、ハローハロー、ルックルック、コピー、ハロー」
ショップカードを試しに一枚もらい見てみると、ルイヴィトン、エルメス、シャネル等のハイブランドのコピー専門店のようだ。

これからその店が入っているらしいビルに行くので勧誘は無視した。
ビルに着いたが、なんの変哲も無いただのビルだ。唯一おかしな点を挙げるとすれば、ビルの前にはブランドの箱、そして袋だけを売る店が並んでいることと、ビルの敷地内に配送業者が段ボールを壁のように積み上げてテントを張っていることくらいだ。
要はこのビルでコピーブランド品を仕入れた後は箱と袋を買って配送業者に一緒に渡せば仕入業者の母国まで持って帰れるようだ。
そしてこのビルには圧倒的にアフリカ系の人が多い。恐らくアフリカはまだコピーブランド品の規制が比較的緩いんだろう。知らんけど。
そして何より驚いたのが、一見コピーブランド品のようなものばかり店頭に並んでいるのだが、よく見ると殆どがコピーですらない、ちょっとオリジナルに手を加えたものなのだ。
例:
・GUCCIのモノグラムがGではなくC
・FENDIの綴りがFENDY
・Supremeのロゴを途中で切ってSupre
・LOUIS VUITTONのモノグラムのようでLVのデザイン抜き
・ハイブランドと同じデザインだがロゴなし
など
話と違う。恐らく何か規制でも入ったんだろう。よく探せばコピーブランド品もあったが、基本的には露骨な偽物ばかりだ。
試しに店員にコピーはないのか聞いてみた。すると着いて来いと言う。どうやら店頭には置いていないらしく、別の場所、恐らく上層階のオフィスフロアに隠しているようだ。渋っているフリをしたら携帯で見本を見せてきた。僕は後でまた来ると言って店を後にした。
それにしても、どのお店も若い女性が店の番をしているのだが、皆ずっと携帯をいじっている。狭い店内で偽物に囲まれて画面をじっと見ている。窓すらない小さな店内だからか、みんな気味が悪いくらい白い。
気がついていないのか、僕から声をかけなければ誰も声すらかけてこない。大きなお世話かもしれないが、彼女たちはこの大切な若い時を、偽物に囲まれて小さな画面だけ見つめて過ごしているのかと思うとゾッとする。
ビルはあまりに広く、ざっと見て回っただけで半日近くかかった。地下鉄で宿の最寄り駅まで戻ると、たこ焼き屋を見つけた。
僕は「オクトパスたこ焼き」という頭痛が痛い系のたこ焼きを頼んだ。本当に嬉しい。たこ焼き大好き。

焼けるのを待つ間、店の前に立っていると、おばちゃんが雑巾片手に声をかけてきた。どうやら汚れがものすごく落ちる洗剤を売っているようだ。
「あなたの靴は汚いからこの洗剤を使いなさい」
昨日から足臭いだ靴汚いだうるさいよ!僕はノープロブレムとだけ伝えた。
数分後、たこ焼きの形をしたものの上にタコが乗ったものが出てきた。メカブも乗っている。なんでタコを中に入れないの。

それでも美味しかったので嬉しくなってケーキも買ってしまった。ケーキは宿に持って帰ることにした。なんとなく宿の皆に見つからないようにこっそりとケーキを食べていると、まんまと見つかった。
僕は残りのケーキを一気に口に入れた。絶対にあげない!するとそれを見た彼は、お腹が空いているならギョウザをあげると言ってきた。僕は卑怯でゲスいやつだ。
I walked and looked around in Guangzhou city. I visited to a island that has a lot of European building. European lived there long time ago. There were a lot of people to take beautiful photos also wedding photos.

せんまさお

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