さあ、明日こそは早起きして宿の朝ごはんを食べるぞ、と昨晩は意気込んで寝たが、けたたましく鳴る目覚まし時計を止めながら、なんで無理して起きなければならないんだ、と二度寝を決め込んだ。
結局昼前に起き、昨晩の鍋の残りのスープに米をぶち込んで雑炊を作った。残っていた唐揚げもレンジで温める。
雑炊が一番うまい。僕は白米よりも炊き込みご飯。炊き込みご飯より雑炊が好きなのだ。
出かけようとフロントの前を通ると、払い忘れていた市税を払うように言われた。一日あたり0.5ユーロ(65円程度)。6泊予定なので3ユーロ(390円程度)を支払った。
スタッフはゴミ箱をあさり出した。ゴミ箱から取り出したのはクシャクシャの領収書。もしかして、徴収諦めてたのかな?
フェリー乗り場へ行く。案の定フェリーは高波で運休。さすがにそろそろ対岸のバレッタに行きたい。
遠回りにはなるが、路線バスに乗ってバレッタへ。
一旦郵便局に寄り、モロッコやイタリアで買ったお土産や、不要なものを日本の実家へ送った。
郵便局に入るとき、おばあさんが階段を登れず困っていたので手を引いてあげた。こんなこと彼女にだってしたことない。
それにしても日本のバリアフリー具合は世界最先端だとつくづく思う。ヨーロッパの市街なんて歴史的な街並みのためにガタガタの石畳のままなんてことはザラだ。エスカレーターやらエレベーターも限られたところでしか見られない。ドアはほとんど手動。日本は遅れてるみたいなイメージがあったけど、そんなことはない。
無事に郵送手続きは完了。どこの国から送ってもそんなに値段は変わらないかんじ。
アッパー・バラックカ・ガーデンズに寄る。なんか知らないけどいい感じの公園。
近衛兵が行進の練習をしている。おそらく新人なんだろう3人組が教官の指導の下、行進やら回れ右やらしているのだが、一人だけリズム感の悪い新人がおり、何度も叱られている。観光客の前で少しかわいそう。
マルタ騎士団の団長の宮殿へ向かう。マルタ騎士団は名前からは想像がつかなかったが、かつては国土を持った国だったらしい。現在では国土を持たないが、今もなお国民が存在する主権国家らしい。国家として承認している国は約半数で、主にキリスト教国とのこと。
そして、今はローマの一つの建物の中に本部があるらしく、イタリアの中にありながら建物内は治外法権が認められているという特殊な国家らしい。
そんな騎士団長のかつての宮殿は、改装中らしく、展示物の一部のみ開放されていた。
西洋甲冑の展示は見ていてワクワクする。くすぐられるのだ。中には、叩き割られたような兜もあり、生々しさがある。
甲冑は年代ごとにコーナーが分かれており、甲冑の進化や流行りの過程が見ていて面白い。
大砲やら槍やら武器も展示されている。前々から思っていたけど、槍って有利すぎじゃない?
宮殿から北に歩くと、海に突き出した岬に聖エルモ砦があった。中は砦というよりも、併設の戦争博物館がメインになっていた。
紀元前の戦争から近代の戦争まで、マルタが経験してきた争い事を時代を追って展示していて興味深かった。
ついつい映像展示に見入ってしまった。日が暮れてきた。
夕飯はオレンジ色のサツマイモ、マッシュルーム、ナスビ、タマネギ、鶏肉で天ぷらを作った。天つゆも用意した。
サラダとご飯も用意した。
しかし天ぷらというものはうまい。素人が揚げても、ある程度うまくなるんだからすごい。
サクサクで天つゆジュワァ。
せんまさお
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