【世界一周#125】上海蟹ってどんな食べ物なの?

上海蟹がどういう蟹なのか分からない。僕は瀬戸内海の近くで生まれ育ったので、馴染みのある蟹といえばワタリガニだ。

ワタリガニは、タラバガニのような大きな蟹と比べると身こそ少ないものの、甘みがギュッと詰まっていてプリプリでおいしい。蟹ミソも結構うまい。

上海蟹が食べたいと友人に言うと、上海蟹は蟹ミソをメインに楽しむものだとのこと。益々想像が追いつかない。確か丸っこい甲羅をしていた気がするが、サイズ感も分からない。

上海蟹が食べられるお店を探し、二人で向かってみた。

この店の上海蟹コースがオススメらしく、380元(6,300円程度)のコースを頼むことにした。つらい値段だ。

付き出しでライチとスナックが出てきた。スナックは殻付きアーモンドを甘く煎ったものと、どこかで食べたことがあるような気がする甘いおかきのようなものだ。

殻付きアーモンドがおいしい。最初は殻を剥いで食べていたが、カリカリに煎っているので殻ごと食べられる。

バクバクとアーモンドを食べているうちに最初の料理が出てきた。前菜の盛り合わせ的なもので、鶏肉とアイスプラントと蟹のゼリーみたいなものが乗っている。

アイスプラントは初めて食べたが、プチプチとした食感で、独特の塩っぱさがある野菜で、なかなか美味しいもんだ。

鶏肉は中国でよく食べるような独特な味。蟹のゼリーは蟹の形をしており、中に蟹の身が入っている。味はイマイチ。

次々と料理が運ばれてくる。蟹ミソのスープや蟹とアスパラガスの炒め物、蟹の麻婆豆腐、エビチリ(!)、ほうれん草の蟹餡掛け、蟹小籠包、蟹チャーハン。

そして、焼き蟹。運ばれてきたのはバラバラになった小さな上海蟹だった。上海蟹とはこんなに小さなものだったのか。

蟹ミソも少しばかりついている。食べてみると、モチモチした食感で、苦味の少ない、そして旨味の少ないミソだった。旬ではないからかな。

身の部分はカサカサだ。そして小さい。焼くよりも茹でたり蒸した方が味わえるんじゃないだろうか。

最後にゴマ餡を餅で包んで謎のさわやかスープに沈めたスイーツを食べてコースは終了。なんやかんや書いたが、量も多く、味も優しいものばかりだったので、かなり満足できた。

外灘がお店から近かったので散歩がてら向かう。対岸まで地下道を通るゴンドラで行けるらしく、チケットを買い乗ってみた。

ゴンドラはイルミネーションで彩られた少しチープな地下道をグイグイ進む。アトラクション要素があり、アナウンスやおどろおどろしいBGMで雰囲気を作ろうとしているが、それがチープさに拍車をかけている。

それでも最前列の席にへばりつき、満喫しようと気分を乗せてみようとしたが、どこか冷めたようなおかしげなような気分だった。

対岸に着き、地上に出てみると、珍しく青空が広がっている。少し暑いが、川沿いを歩いてみた。少し海の香りがする。川と言ったが、正確には海なんだろう。

こちらの岸には目が眩むような高層ビルが林立している。日本のビルと比べると少しガラスが歪んでいる気がするが、まあそういうもんだろう。とにかく暑いのでカフェに入った。

アメリカンコーヒーはゴクゴク飲めるからいい。一息ついてから、友人が買いたがっているマウスを探しに行った。

中国にはヨドバシカメラのような家電量販店がない。もしくは見当たらないだけなのか。メーカーが商業ビルの中に店舗を出しているだけで、買い物するには少し不便だ。

ようやくお気に入りのマウスを見つけたようで、僕らは帰路に着いた。

ホテルの近くでベトナム料理屋へ入る。中国にいるからといって、中華料理を食べなければならない訳ではない。旅中はなんとなくその国の食べ物を食べておかないといけない気持ちになりがちだが、それは無用なストレスに繋がる。

お食事前におトイレへ行きたくなった。店員さんに場所を聞くと、ついてこいとのこと。店から遠く離れたビルの中におトイレはあった。

ありがとうと伝えると、僕も行きたかったんだ、とのことで、二人並んでおションションした。

豚肉のロースト、トマトと卵の炒め物、台湾風そぼろ丼。友人とシェアして食べるが、量が多いのでちょうど良い。

日本に来たことがあるらしい外国人の友人が、なぜ日本の料理は量が少ないのか質問してきたことがある。

他の国のことはよく知らないが、日本食は少ない量でいろんなおかずを食べる。メイン料理はあるにはあるが、どちらかというと白飯を食べるためにおかずをつつくイメージだ。

居酒屋なんか日本スタイルの典型例で、少量のおつまみを大量に頼んでつつく。この場合白飯はないのだが。

腹もいっぱいになったが、甘いものが食べたいのでアイスを買って帰った。今日も平和である。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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