【世界一周#342】空港まで歩いて行ったらうんこが落ちていた

空港行きのバスがない。しかも空港行きのタクシーは定額100ディルハム(1,100円程度)。

恐らく距離的には20~30ディルハム(220~330円程度)くらいだと思うけど、タクシー利権みたいなもんなのかなんなのか。

路線バスが定額3.5ディルハム(39円程度)なので、空港行きのタクシーがべらぼうに高いことが分かる。

調べてみると、空港から徒歩30分程度の場所にバス停があることが分かったので、とりあえずそこまで向かってみることにした。

3.5ディルハムを払い、バスに乗ること20分。空港近くの荒野に降ろされた。

もう歩くしかない。ここから30分ほど歩き、空港に到着。

まだチェックインカウンターは開いていないようだが、運行の電光掲示板は電源が切られているのでよく分からない。

そもそも、空港の建物の前に、ターミナル1、ターミナル2と書かれた看板がそれぞれ同じこの建物を指して立っていた。建物はひとつしかない。いったいどこがターミナル1でどこがターミナル2なんだろう。というかタンジェ空港(イブン・バットゥータ空港)自体がえらく小さいのでターミナルを分ける必要があるのか。

とりあえずインフォメーションカウンターで、チェックイン開始時刻を聞くと、航空会社のカウンターで聞けと言われた。

航空会社のカウンターで聞くと、チェックインカウンター前の警備員に聞けと言われた。

警備員に聞くと、分からんと言われた。

それじゃあ誰が知ってて、どうやって知れと言うのですか。

とりあえず待つかと座って待っていると、カウンターに向かってスタッフらしき人が歩いて行き、しばらくしてカウンターは開いた。

チェックインを終えると残ったお金をユーロに変え、端数でお菓子を買って搭乗ゲートへ。

ラウンジで本日一食目の食事を済ませ、小型機に搭乗。一旦スペインのマドリードへ向かった。

マドリードで3時間のトランジット待ち。すぐさまラウンジへ向かい、無料の食べ物をしこたま胃に詰め込んだ。

腹パンパンで再度飛行機へ。

到着したのはイタリアのフィレンツェ。フィレンツェは英語だとフローレンスと言うらしい。なんか聞いたことあるようなないような。

路面電車で市内へ向かい、宿へ。他のヨーロッパと比べて、なんだか治安は良さそうな雰囲気。

もう完全に夜なので、近くのスーパーにパンとコーラを買いに向かう。

商品をカゴに入れているとかわいい女性の店員が声をかけてきた。

「クロス」

なになに?と聞き返すと「クロス、クロス」と繰り返されるがよく分からない。

クロス?クロス?と聞き返していると、

「金払え!」

ヒェッ

どうやら店を閉めるから会計してという意味だったらしい。クローズと言っていたようだ。イタリアの英語も難しそう。

今夜のお宿は修道院を改装したものらしく、宿泊棟へ向かう通路には天井画が描かれている。夜薄暗い中で見ると少し怖い。

電子レンジでパンを温めて食べようと思ったら、大掛かりなオーブンしかない。そしてコンロは8個もあるのに、フライパンは2つしかない。海外ってこういうの多いよな。本当に不思議でしょうがない。

明日は一日中駆け回るぞ。物価が高いんだ。ゆっくりはしていられない。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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