昨日買ったヨーグルトとリンゴが朝食。アルマティはリンゴの街という意味らしいので記念に食べておく。ヨーグルトだと思っていたものは(たぶん)サワークリームだった。見分けるの難しすぎ!

宿からは少し離れたバスターミナルへ向かう。ターミナルの入り口では、キルギス行きのタクシードライバーが熱心に声をかけてくる。
それを全て無視してターミナルに入る。中国と違い、荷物検査がないことに多少の違和感を感じる。本当にこれで大丈夫か?と少し心配になるが、中国に長い間居たためだろう。
マルシュルートカと呼ばれるミニバスのチケットを買う。アルマティからキルギスの首都、ビシュケクまで1,800テンゲ(500円程度)と驚きの安さだ。
もっと長く居ると思っていたのでテンゲが余っている。米ドルをモンゴルで使い切ってしまっていたので、今後の利便性を考えて米ドルへ両替する。
しかし両替所のドルのストックが不足していたようで、日本円で600円分程はテンゲで残ってしまった。これはキルギスで両替しよう。
小銭は両替不可なので、売店で消費する。マルシュルートカに乗る前にトイレを済ませておこうと向かうと、使用料5テンゲ(1円程度)必要とのこと。
小銭を使い果たしていたので、少額のお札を崩すしかなかった。また小銭ができてしまった。
再び売店で消費したが、先程のように丁度は使い切れず、残りは募金箱へ入れておいた。
マルシュルートカは満員になったら出発する。つまり人が集まらなければ待つ必要がある。
運良く30分ほどで満席になった。メルセデスベンツ製のミニバスは、まるでメルセデスベンツを感じさせないシンプルな作りで、エアコンすら付いていない。

信号で止まるたびに窓から入る風が止まり、車内は熱気に包まれる。寝ようにもどうも寝付けない暑さだ。
3時間ほど砂漠を進むと、キルギスとの国境に到着した。荷物を降ろし、国境に向かおうとすると、ドライバーが手招きしている。
「591」
なんのことか意味がわからない。ジェスチャーから連想するに、「これからガソリンを補給して国境を越えるが、車は国境を越えるのに時間がかかるから、君が先に歩いて国境を越えたら、591のマルシュルートカが来るのでそれに乗りなさい」とのことだ。我ながら意図を汲み取るのが上手い。
591はナンバープレートのことかと聞いたら首を横に振っている。よく分からないが、まあいいや。

イミグレーションの建物の警備員にパスポートを見せる。
「ジャパン、ナイスカントリー!」
ありがたいことだ。
「コンニチハ!アリガトウ!」
早く通してくれ。
カザフスタン側の審査では、なぜか自分だけ荷物のスキャンをされた。たぶん暇つぶしだろう。
カザフスタンは入国5日以内に滞在登録をする必要があるが、国境を越えた時に合わせて登録してくれる場合が多いらしい。僕もその登録しましたというハンコが押された紙を持っていたが、ちゃんとできているか心配だったので一安心。
入国時とは比べものにならないほどアッサリとパスポートへ出国スタンプが押された。
歩いて国境にかかる橋を渡る。どこが国境のラインなのか線でも引いておいてほしい。その方がエモーショナルじゃない?

キルギス側の入国審査。
「タカシ」
「はいタカシです」
ふと入国審査官のパソコンを見ると、日本とキルギスの国旗のシールが貼ってある。その下に、日本からの贈り物だと書かれている。
「ビジネス?ツーリズム?」
「ツーリズムです!」
「ウェルカム!」
入国を歓迎されたのは初めてだ。幸先がいいぞ。
言われた通り591のマルシュルートカを待つ。国境まで一緒のマルシュルートカに乗っていた人達もいるので安心。
近くに両替所があったので今のうちに残っていたカザフスタンテンゲからキルギスの通貨ソムに変えておく。
しばらくすると591と書いた紙がダッシュボードに貼られたマルシュルートカがやってきた。なるほど、意外と分かるもんだな。
マルシュルートカの待ち時間を含めても45分で国境越え完了。そこから50分ほどでビシュケクのバスターミナルに到着した。
ローカルマルシュルートカに乗り換え、宿へ向かう。料金わずか10ソム(16円程度)。
宿に着くと、日本人がいた。Kンジ君はドイツからここまでチャリで来たらしい。たまにチャリダーと宿で会うけど、イかれてる(褒め言葉)。
しばらく話していたが、昼飯を食っていないので腹が減った。Kンジ君と近くの商店へ行く。
辛ラーメンと卵、ソーセージ、コーラを買って帰る。キルギスも物価は激安のようだ。
宿のキッチンでラーメンを煮る。昼食兼夕食だ。Kンジ君が中国スーパーで豆腐をゲットしたらしく、冷奴を作ってくれた。生姜醤油がめちゃくちゃ旨い!染みる!


外出していたもう一人の日本人Uツイさんが帰ってきた。
Uツイさんは昼間にバザールで果物を買ったらしい。結構どっしりあるのに100円していないらしい。僕も買いに行こう。
Kンジ君はヒマワリの種をくれた。中国旅を思い出す。モンゴルでもAラさんがくれて食べていた。

庭のベンチで果物とヒマワリの種を囲み、中央アジアの情報を聞く。二人とも詳しくて本当に助かった。どうやら予定のルートから変わりそうだ。こういうのがおもしろい。

せんまさお

最新記事 by せんまさお (全て見る)
- 旅のことわざ・名言 - 2022年8月19日
- 【第2回】世界一周で買ったイケイケおみやげ自慢 ~南アジア・東南アジア編~ - 2021年9月30日
- [Part 1] Boasting of the Coolest Souvenirs I Bought While Traveling Around the World – East Asia- - 2021年9月30日
コメントを残す