バスターミナルは宿から歩いて3分くらいのところ。少しゆっくりとした朝を過ごし、ポルトガルのポルトへ移動する。
バスの運行予定を見て、3時間ほどで到着するもんだと思っていたが、スペインとポルトガルには時差が1時間あったことを忘れていた。つまりバスは予定通りに到着したが、4時間かかった。
土砂降りの雨の中、ポルトへは昼を少し過ぎた頃に到着した。バスターミナルから一歩出た瞬間にびしょ濡れになることは分かっている。それでもいつ上がるか分からない雨を待つよりも宿に向かう方が気持ちが楽なのでさっさと傘をさして出て行った。
なんだかいい雰囲気の街並みだ。すでに全身とバックパックがびしょ濡れになっているが、そんなことはどうでもいいくらいに街並みが結構好きなかんじだ。多くの旅人がお勧めしてくれた街なだけにやっぱりいいかんじ。そんなかんじ。
長い坂道を下る。道路の真ん中には路面電車の線路が通っている。確かにポルトガルは路面電車のイメージがある。長崎とポルトガルは長い歴史があるけど、長崎の路面電車が有名なのはそんなことが関係しているからなのかしら。そういえば長崎みたいにポルトも坂道が多い。

宿のチェックインまでまだ時間があったので、荷物を置かせてもらう。
「元気?」
スタッフはフレンドリーでいいかんじ。雨降ってるから今日寒いね、みたいな話をして街へ出た。最近雨が続いているらしい。
もう濡れてるんだからどこまで濡れても大丈夫。目的地もなくただ雨の中フラフラと歩いた。

ポンチョを見つけたので購入。でももう濡れてるので羽織らずにポケットにしまっておいた。
土産物屋の軒先にポストカードが見えた。ポルトガルはコルクの世界最大の産地らしく、コルクでできたポストカードが売られていた。少し高いので、コルク製は2枚だけ、後は普通の紙のカードを買った。
「切手もいる?」
それじゃあ切手もください。日本まで送るつもりです。と伝えると、「君日本人か、僕インド人」とのこと。さっきから街でチラホラ見かける土産物屋の店員、なんかインド人っぽい人が多いなと思っていたら、やっぱりインド人が店を開いているようだ。
売っている商品もほとんど同じようなものばかりなので、恐らくインド人の土産物屋コミュニティみたいなものがあるんだろう。
ポストカードを濡らさないように服の中にしまって宿へ戻った。


部屋は暖房が効いており、体があったまるとすぐに眠たくなった。つまり昼寝をした。
もし時間とお金が許すなら、ゆっくりするのにもってこいの街かもしれない。


せんまさお

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