早朝、駅に向かって歩いていると、見通しの良い道路沿いの街路樹が茂るところに一人の男が入っていった。
怪しいなと思い、横目で見ていると、突然しゃがみ込みつつズボンを脱いで野グソし始めた。公衆トイレは見える距離にあるのに!
たまにクソでかいクソが落ちているので、大きな犬がいるんだなと思い込んでいたが、もう信用ならん。
電車はハルビン駅西駅発。少し離れていたので地下鉄に乗って向かったが、現在第1路線は完全運行中。第3路線は4駅のみ部分的に運行。第2路線は今後の運行を予定して工事が行われているようだ。ハルビンは更に便利に発展していくらしい。
電車に乗る前に激しくうんこをしたくなったのでトイレに駆け込み、個室の扉を押した。中からおじさんの唸り声が聞こえてきたので焦って扉を閉めた。隣の個室の扉を押すと、またしてもおじさんの唸り声が聞こえてきたので慌てて扉を閉めた。
鍵がかかってない個室を探して、今度はノックしてみたが、またもやおじさんの唸り声が聞こえてきた。なんでみんな鍵をしないんだ!
電車に乗ると、隣の女性が少し曲者だった。ずっとソワソワキョロキョロしていてこっちまで落ち着かない。立ったり座ったりするもんだから、通路側に座っている僕は、通路に出るもんだと思って前を譲るが、ただ立っただけというのが続いてムシャクシャする。そんなに車内の状況は変化していないのでいちいち確認しなくて良い。
通路を挟んで左前方の男性は女性が通るたびに身を乗り出してその後ろ姿を延々と眺め続ける。そしてセクシー寄りの動画をイヤホンもせずにスマホで流し続け、車内に妙な空気を漂わせているくせに、隣の席の男のイビキがうるさいとケンカし始める始末。なんか電車内はムシャクシャする。
電車内には熱湯が準備されているので僕はカップ焼きそばを作る。日本でこんなことしたらブチ切れられそうだが、こちらは多くの人が駅の売店でカップ麺を買い込み車内でズルズル食べているので問題ない。
さらにポテチとパンとスニッカーズを食べてイヤホンを付けて寝る。大音量で音楽を流すが、隣の女性の電話の声の方が大きくイヤホンを通過して耳に入ってくる。やかましい。
心を無にして寝る。6時間後に天津駅についた。ここで乗り換えて北京へ向かう。
嬉しいことに駅には喫煙室があった。あまり設置されている駅はなく、また電車内も禁煙なので我慢していた。
喫煙室に入るとおじちゃんが掃除してくれている。恐らく、掃除した場所に入るな、と全身を使ったアクションを織り交ぜて怒鳴り散らしている。この場合の掃除は汚れのリセットが目的であって、美しさのキープではないので、なぜ立ち入るのが悪いのか分からない。そして部屋の半分のスペースに固まってスパスパしている喫煙者を見ると自己嫌悪に陥る。
4時間の乗り換え待ちの後、今度は寝台列車で1時間半の列車の旅。こんなヘンテコな組み合わせのチケットしか取れなかったのだ。
ようやく取れた席は、ちょっと良いタイプの4人用の寝台個室席。始めは誰も他に乗ってこなかったので寝っ転がって悠々と電車旅を楽しむことができた。もったいない!



北京に着いたのは20時過ぎ。北京駅の地下鉄かえらいこと混んでいて一向に駅に入ることすらできないので、隣の駅まで歩いた。
昔泊まったことのあるラッキーファミリーゲストハウスへ泊まる。いい名前だ。フランクを通り越してちょっとウザいスタッフたち。そういうのは嫌いじゃない。

せんまさお

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