朝から教会へ向かう。宿のすぐ隣に巨大なかっちょいい教会があって、ずっと気になっていたが、いつでも行けるだろうと思っていたらアルメニア最終日になってしまった。

中では礼拝が行われている。邪魔したくないので外から眺めるだけにしておいた。そもそも、現役の宗教施設って観光するのがちょっと申し訳ない。
宿に戻り、荷物を担いでタクシーでバスターミナルへ向かおうとしていたところ、道端で同じ宿のトルコ人に遭遇。
これからジョージアに行くと伝えると、俺も今まさに行こうとしていたところだ、とのことでタクシーをシェアして一緒に向かうことに。
バスターミナルでチケットを購入。お金が少し残っていたのでコーラと水を買って使い尽くした。
バスターミナルへ来たが、乗るのはシェアタクシー。要はミニバンみたいな普通の乗用車。

後部座席に3人の男が座るとキツキツなのだ。出発から3時間半ほどで国境に到着。

アルメニアの出国は荷物チェックがないようで、バックパックは車に乗せたまま出国審査へ向かう。
「ジョージアの次は日本へ帰るのか?」
出国審査官が聞いてきた。少なくとも日本へは帰らないが、正直なところ正確な予定もない。
トルコへ行くよ、と伝えるとすんなりスタンプは押された。
再び車に乗り込み、ジョージア側の入国審査へ。今度は荷物を持っていく必要があるらしく、バックパックを担いで審査場へ。
「ここでパスポートをチェンジ」
そう言ってトルコ人が二冊目のパスポートを取り出した。
まさか偽造か、と驚いたが、トルコではパスポートを2冊持てるらしい。
どうやら、ジョージアの次はアゼルバイジャンに行くらしく、アルメニアとアゼルバイジャンは仲が悪いので、アルメニアのスタンプがあるとアゼルバイジャンへ入国できないことがあるらしい。
昔はそうだったらしいが、今は大丈夫になったと聞いたことがあるが、とにかく押されないに越したことはないだろう。
「アルメニアの出国スタンプがない。アルメニアに行って押してもらってこい。」
彼はアッサリとジョージア側の入国審査でひっかかってしまった。アゼルバイジャンに行く予定だからスタンプは別のパスポートに押してもらっている、と彼は伝えたが、しばらく押し問答が続いていた。
ようやく納得してもらったようで、チェンジしたパスポートにスタンプをもらっていた。
僕は何も聞かれることなく入国が許可された。

再び車に乗ること1時間少々でジョージアの首都、トビリシのバスターミナルへ到着。
宿まで歩き、宿の門をくぐって閉めると、力が入りすぎたようでガシャーンと大きな音が鳴ってしまった。
それと同時にフロントから怒号が飛んできた。スタッフがブチ切れている。
ともかくチェックインしようとフロントに入ると、今まさにチェックインしようとしている日本人Nガノさんがいた。
Nガノさんも今、別の街から到着したらしい。前もこの宿に泊まっていて戻ってきたとのこと。
激怒していたスタッフはもうケロッとして笑っている。
Nガノさんと夕飯を食べに行く。ジョージアを訪れた人がみんなオススメしてくるシュクメルリ、ヒンカリを注文。
シュクメルリはニンニク、サワークリーム、チーズのスープにローストチキンが入った料理。

ヒンカリはゴツい小籠包みたいな料理。

小洒落たレストランで話す。Nガノさんは同い年らしい。この年代珍しいですよね、と出会いを喜ぶ。
Nガノさんはネットで仕事をしているらしく、場所を選ばないから、居心地のいいジョージアにいるとのこと。普段は東南アジアあたりと日本を行き来しているらしい。なんとも羨ましい。
夜のジョージアも危なくはなさそうだ。静かでいい雰囲気の街。料理もうまい。気に入りそう。

せんまさお

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