差別と旅

このテーマで記事を書くことを何度もためらいました。

このテーマを書くことで、あらぬ誤解を招き、新たな差別を助長する可能性があるかもしれない、という懸念があったからです。

しかし、このアクセスが超少ないブログがきっかけになるよりも、世に蔓延るもっと別の低俗なメディアが原因で、差別が助長されるリスクのほうが遥かに高いことを考慮すると、むしろ僕の実際の経験やそれから考えたことを書き、広めることが誤解を防ぐひとつの方法になるのではないかと考え、書くことを決めました。

また、新型コロナウイルスの流行に伴い、新たな差別が生まれ続けています。この記事は、ある種の注意喚起になればと思います。

また、あらかじめ言っておきますが、僕は特定の集団に対する差別的な感情はありません。むしろ、世界を旅する中で、差別的な扱いを受けることがあったので、差別に対してかなり拒否反応があります。そしてこの記事を書くことにも勇気がいりましたので、なにか気になる表現があればこっそり連絡してください。コメント欄でも結構です。



差別の定義

差別とは

差別

①ある基準に基づいて、差をつけて区別すること。扱いに違いをつけること。また、その違い。 「いづれを択ぶとも、さしたる-なし/十和田湖 桂月」
②偏見や先入観などをもとに、特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをすること。また、その扱い。(三省堂 大辞林 第三版より)

つまり「特定の人々に対する否定的扱い」のことだと考えることができます。

差別と区別

区別

あるものと他のものとの違い認めて、それにより両者をはっきり分けること。(三省堂 大辞林 第三版より)

区別は「違い」を元に分ける行為の事を指すと考えられます。

差別も区別も「分ける」という意味がありますが、差別の場合は分けた上で扱いに差をつける意味合いがある点が異なります。

旅人に対する差別

差別には残念ながら数多くの種類が存在しますが、その中でも旅に影響する可能性のある差別をいくつか挙げます。

人種差別

人種差別

人種的・民族的偏見による社会的・経済的・法的差別。(三省堂 大辞林 第三版より)

白人・黒人・黄色人種といったような区分で行われる差別が有名ですが、例えば区分上アラブ人は白人ですが、有色人種という区分をすれば白人からは差別の対象となり得る人種です。要は生物学上の区分を由来とせず、単に見た目が自分たちと違えば差別の対象となり得るのです。

国籍差別

国籍差別

国籍が異なっているということが原因で発生するようになるという差別。(Wikipediaより)

人種差別がある一方で、こちらは人種が同じであっても、国籍の違いによって差別の対象となり得るものです。例えば、中国人も日本人も、東アジア以外の方々からすれば外見では区別し難いかと思いますが、国籍を聞いた上で扱いに差をつけるなら、それは国籍差別だということになります。

性差別

性差別

性別による社会的・制度的な差別。(三省堂 大辞林 第三版より)

旅で主に影響するのは宗教観による扱いの違いだと思います。キリスト教でもイスラム教でも仏教でもヒンドゥー教でも儒教でも女性の立場は弱いものとされています。僕は男性なので、性差別を受けた認識はありませんが、女性の場合は数々の性差別に直面する可能性があります。宗教観による扱いの違いを差別と言うのは語弊を生むかもしれませんが、あくまで「扱いの差」に焦点を当てて話を進めます。

宗教に関する差別

反ユダヤ主義

ユダヤ人およびユダヤ教に対する敵意、憎悪、迫害、偏見のこと。また、宗教的・経済的・人種的理由からユダヤ人を差別・排斥しようとする思想のこと。(Wikipediaより)

反イスラム主義

イスラーム(イスラム教)に対する否定的な感情や態度。「反イスラーム主義」のような言葉には厳密な定義が無く、単に非イスラームである事柄が「反イスラーム主義」と呼ばれることもある。(Wikipediaより)

これらが有名な2つの宗教に関する差別ですが、例えばユダヤ教に対する差別はナチスによるホロコースト(大量虐殺)を引き起こしました。

それでは日本人の多くは宗教心が薄いので、被害を受けないのかと言えばそうとも言い切れず、例えば入国審査時に「無宗教」と申告すると、「神の存在を否定する思想を持つ」として差別を受ける可能性があります。

しかし多くの場合、日本人はむしろ、宗教に対する知識が乏しいあまり、宗教に関する差別をする側にまわってしまっている様に思います。これについては後述します。

旅する中で差別を受けた経験

ここでは僕が受けた差別的体験をいくつか紹介します。

人種差別的言動

《チンチャンチョン》

通りすがりに「チンチャンチョン」というフレーズを投げかけられたことが何度かあります。

東アジアの言語をバカにしたからかい行為です。アジア人の言語が「チン・チャン・チョン」と聞こえることから、このように言われているようですが、中東以西から東ヨーロッパで度々言われました。初めは言われる度に抗議していたのですが、相手をしていたらキリがないくらい言われる国もありました。非常に心が疲弊しました。日本語は変な言語なのでしょうか?

アジア人軽視》

宿や店で雑な対応をされることがありました。それが差別だと気付いたのは、白人と一緒に買い物に行った時の事です。白人に対しては仰々しく対応していたスタッフが、僕の番になると、突然一言も口を聞かず、お釣りを放り投げて返してくるではありませんか。

宿でも同じです。チェックイン手続きで何度、白人と僕で対応の差を見たか数えればキリがありません。目も見てくれなければ挨拶もしてくれません。最悪の場合はからかわれることまでありました。

国籍差別的言動

《日本国籍差別》

「日本人だから」ということで差別を受けた経験は一度もありませんでした。逆に、日本人だから、ということで良い扱いを受けたことは何度もありました。これも厳密には差別の一種ですが、差別を否定的な意味で捉えると、日本国籍であることで差別を受けることは恐らくあまりないと思います。

日本人であることで差別を受ける可能性がある国といえば、戦争によって日本から何らかの被害を受けた国が挙げられると思いますが、幸いにも僕は差別を受けませんでしたし、逆に歓迎してもらえたときは嬉しくてたまりませんでした。

被害の大小や具体的な行為については、過去のことなので認識に差があることは事実です。その認識の違いによって現在でも政府間ではいくつかの対立がありますが、少なくとも、何かしら日本に対して悪い感情を抱いてもおかしくはないと思います。そんな歴史があっても、これからの関係や今向き合っている日本人の僕に対して友好的な立場をとってくださることには感謝すべきだと思います。

残念なことに、あまり日本人のイメージにはないと思いますが、フィリピン留学中に聞いた話では、フィリピンの先生の中には日本人が怖い人だと思っていた方がいたそうです。旧日本軍は、どんな言い分があったとしても、フィリピンを占領していた時代があります。恐れられても不思議ではありません。しかし、実際に日本人の生徒と話す内に誤解は解けたそうです。

日本の戦争の歴史に疎い日本人が多いのは事実だと思います。別に僕たちの世代が戦争をした訳ではないので、かつての相手国の国民に対して謝る必要はないと思います。あくまで対立しているのは政府間での賠償等の問題です。しかしながら、日本側の認識だけでも構わないので、戦争の歴史を知り、もし友好的に相手をしてくれるのであれば、それは感謝しなければならないことだと思います。

《中国国籍差別》

僕は日本生まれ日本育ちの日本人です。両親も日本人ですし、恐らく遡っても長い間日本人です。顔はモンゴル人に似ているのかなとは思います。

旅をしていると中国人だと認識した人々から差別を受けることがあります。中国人に対する差別ついては別途欄を設けて後述します。しかし、僕の顔では日本人だと言わなければ国籍はわかりません。通りすがりに侮蔑的な意味を込めたり動作をつけたりして「中国人」だと言われたことが何度もあります。

「日本人だ」と言うと、大体の場合は謝られたり、友好的な態度を取られたりします。打って変わって握手を求められたことさえあります。しかし、いい気はしません。僕は中国を約2ヵ月にわたって旅しました。その中で多くの中国人の方に助けて頂き、優しくして頂きました。中国人も、日本人を悪く思ってもおかしくない歴史を持った方々だと思います。しかし、一度たりとも中国で差別を受けたことはありませんでした。そんなに優しい方々をバカにする人が許せません。中国人は決してバカではありません。少なくとも、気のいい方々との出会いが記憶に残っています。

旅する中で見かけた差別

イスラエル人差別

反ユダヤ主義に系譜があるのか、何度か白人に陰口を言われているイスラエル人を見ました。僕は白人社会の事情は詳しくありませんが、宗教も異なるので、文化的に異なる面があるのでしょう。

その差異をあげつらって、イスラエル人に対して「イスラエル人は変わり者だから気をつけろ」とか「イスラエル人はすぐパーティーをするからうるさい」とか言っている人がいました。宿の中には「イスラエル人宿泊禁止」の場所もありました。

黒人差別

真意がどこにあるのか分かりませんが、黒人禁止の宿に泊まったことがあります。あまりに不愉快だったのでオーナーに聞いてみたところ、「黒人組織がテロを計画しているから気をつけろと政府から通達が来た」とのことでした。

その宿には予約してから向かったのですが、メッセージで「黒人は泊まれません」と送られてきました。もし僕が仮に黒人であれば非常に傷ついたと思います。黒人と言うのは人種であって、例えば日本人であっても僕が黒人であれば宿泊することができないのです。こんな屈辱はないと思います。

中国人差別

とある宿ではトレッキング用の道具を無料レンタルしていました。しかし、中国人に対しては有料で貸し出しているとのことでした。理由を聞くと、中国人は物を盗るからだということでした。実際に盗られたのか聞くと、盗ると聞いているからだ、とのことでした。

仮に盗難を恐れているのならば、全ての国籍の人からデポジットでも取ればいいものだと思いますが、明確に国籍で差異をつけていました。

他にも、中国人が来たら万引きに気をつけるように言われているという話をとある店のスタッフから聞きました。じゃあ盗られたことがあるのか聞いてみると、盗られると聞いただけだとのことでした。

新たに生まれた差別

新型コロナウイルスによる差別

新型コロナウイルスの発生源は特定されていませんが、中国でいち早く流行したことをきっかけに、各国で中国人に対する差別感情が露わになりました。

残念なことに、母国の日本でも中国人に対する差別感情が増していると聞きました。非常に残念なことであり、僕は恥ずかしいです。

中国人に対する差別感情から、新型コロナウイルスがニュースとして取り上げられ始めた1月下旬辺りから、ヨーロッパで人々から少し距離をとられていることを感じました。

2月下旬になり、僕はアフリカ某国にいたのですが、その国で初めての感染者が出たというニュースが流れた翌日から、どこからともなく「コロナ」という野次が飛んでくるようになりました。

野次は日に日に酷くなり、5分歩けば「コロナ」と言われる日々に、外を歩くことがストレスに感じるようになりました。

野次だけなら我慢できるのかもしれませんが、旅人と情報交換する中で、「15cmの岩を投げつけられた」とか「椅子で殴り掛かられそうになった」とか、新型コロナを警戒した現地の方の暴力事件の被害に遭っている日本人の話を知り、一旦撤退することに決めました。(今となっては感染状況的にも早めに撤退して正解だったと思います)

病気から自分を守る手段として、人種で見分けるしか手段がなかったのかもしれませんが、差別的な発言や暴力は不要だと思います。本当に傷つきました。

正直な話、本当に新型コロナウイルスを恐れているというよりも、普段から中国人差別をしている人が、格好のネタを見つけたかのように、ニヤニヤしながら野次を飛ばしてきているように見えました。これは主観ですから実際のところは分かりませんが、「中国人、コロナ」という野次も度々あったことから、あながち勘違いではないと思います。

中国人に対する差別

これは避けては通れないテーマです。見た目が似ている日本人だからこそ、よく感じた差別だと思います。そして許せないと思った差別ナンバー1でもあります。

今の世界では黒人差別は大タブーであります。しかし、アジア人差別に関してはまだまだ認識が甘く、平気でアジア人差別をする人々がいます。

標的にされる対象として特に目立っていたのが中国人です。理由としては、中国政府の悪いニュースからくるものや、中国人観光客の数が多いためマナーの悪い観光客が目につきやすいということから来るものも考えられます。また、中国企業の進出により、物価上昇などの生活環境に悪い影響が出た国でも差別が目立ちました。

僕もいわゆるモンゴロイド(黄色人種)なので、中国人とほとんど同じ顔立ちをしています。そのため、中国人に対する差別感情を持つ人々からは差別の対象とされました。悔しいことに、自分を守るためには「日本人」であることを主張する他ありませんでしたが、それは根本的な問題や不快感の解消にはなっていません。

中国に長期間滞在した経験や、世界各地で中国人観光客を目にした経験から言うと、確かにマナーが悪いと思う人も少なからずいました。

僕はとにかく列に並ばない人に腹を立て続けた中国滞在でしたが、少なくとも都市部ではほとんどの人は列に並んでいました。

突然大声を出す人もいますが、大声を出してはいけないと知らないだけなのです。

中国で、「列に並ばない」ことと、「大声を出す」人がいることを不思議に思い、同じ宿にいた中国人に聞いてみたことがあります。

その方は「高い水準の教育を受けられていないからだ」と教えてくれました。中国は今でこそ経済的に発展した国ですが、それでもまだ途上国。加えて、過去に文化大革命により教育の機会を奪われた人々がいます。

経済的な発展と教育環境の発展が一致しないことはありえます。高い水準の教育を受けられていない人が海外へ出ると、知識不足からくる失敗は起こりえます。

もちろん、中国人全員がそうであると言っている訳ではありません。ほとんどの中国人はマナーも悪くない気の良い方々です。

マナー云々に関しては、決して中国人だけの問題ではありません。マナーなんてものは国や地域ごとに異なるので、恥ずかしながら僕も何度か現地で注意を受けたことがあります。

同じく、日本でもマナーの悪い外国人を目にすることがあります。それは無知から来ることが殆どだと思います。なので、私が現地のマナーを教えてもらったのと同じように、気になるなら差別するのではなく、教えてあげればいいだけだと思います。

区別は無意識下で行う行為だと思います。相手が外国語を話していたり、顔の彫りが深かったりすると、あ、外国人だな、と思うのは不自然なことではありません。

しかし、その上でその特定の区別した人々を否定的に扱うのであれば、それは差別です。

日本では

日本には差別がないと言いたいところですが、歴史的な経緯によって生まれた様々な差別が完全になくなっているとは言えません。

民族差別に限定して言えば、現在の日本の人口の大多数を占めるのは大和民族(日本民族)であり、その他のマイナーグループに対する差別感情を持った人が全くいないとは言い切れないのが現実だと思います。

そして人口のほとんどを単一の民族が占めていることから、「区別」する意識がアメリカなどの多民族国家と比べて濃厚であることは確かだと思います。

ここでは、人口のほとんどを単一民族が占めていることを原因とする、その他の集団に対する差別について考えを書こうと思います。

人種差別

人種差別は往々にして起きていると思います。

現在日本には多くの外国人が訪れています。僕も一度東南アジアの人と街を歩いたのですが、その時僕は英語で会話していました。

大阪の難波にあるとあるお店に入ると、普段は愛想の良いスタッフさんたちが、妙によそよそしく、接客はおろか、外国人が声をかけても雑な対応しかしていませんでした。

恐らく僕が日本人だと気づいていなさそうだったので、日本語で話しかけると、急ににこやかになり、接客を始めてくれました。

言語の問題がネックなのかもしれませんが、それを理由にして通常とは異なる否定的な対応をとるのであれば、それは差別だと思います。

国籍差別

とある地域でゲストハウスの立ち上げを手伝っていたことがあるのですが、近隣住民の方から反対にあいました。「知らない人が来るのは怖い」とのことでした。実は、そのすぐ近くに世界に名だたる大企業の本社があり、知らない人が来るのは日常茶飯事だったので反論すると、「知らない外国人が来るのが嫌だ」とのことでした。

もちろん身元確認をしなければ宿泊できないので、入国管理局に入国を許可された人しか来ないのですが、その近隣住民の方は国籍だけで差別をされる方でした。

民族差別

日本には過去の戦争をきっかけとして、数多くの日本国籍以外の方々が永住しています。朝鮮半島出身者をルーツとする方々が多いのかなと思いますが、一部の差別主義者は、ただその国籍のみをあげつらって差別の対象とします。

僕は比較的朝鮮半島出身者をルーツとする永住者の方が多い大阪で長い間暮らしていましたが、さすがに目の前で差別的行為を見たことはありませんでした。

そして、僕と交流のある同じ世代の方々は日本生まれ日本育ちの人しかしか知らず、違いというものを全く意識したことはありませんでしたし、そもそも気づかなかったり意識しないあまり聞いていても忘れていることが殆どだと思います。区分すらしていません。

しかし、インターネット上で差別的発言を見ることは少なくはなく、残念に思います。

宗教に関する差別

日本人は神道と仏教を信仰する人が多数を占めると思います。しかし、信仰心が厚いかと言われれば、意識して信仰している人は少ないかと思います。

一方で、過去の新興宗教による地下鉄サリン事件等のテロリズムにより、宗教という概念に対してネガティブなイメージが定着していることも事実かと思います。

そのため、人前で宗教や信仰の話を口にすることはタブー視されているのかなと思います。

もちろん宗教や信仰は自由ですから、他人が何を信じていようが、批判や否定はできないものでありますが、イメージだけで偏見を持ち、実際に扱いに差を付ける人がいることも事実です。

残念なことに、僕が中東へ行ったと言うと、イスラム教なのに大丈夫?と言われたことがありました。内心、怒りが込み上げていました。

それは全くの誤解であり、実際にはイスラム教徒の方は旅人に対して非常に親切にしてくださるのです。楽しかった思い出の多くが、イスラム教を信仰する国々で生まれました。

極極々一部のテロリストがイスラム教を過激に解釈しているだけであり、それが大きくニュースで取り上げられるだけで勘違いが生まれています。

しかも、イスラム教の教えがテロリストを生むのではなく、貧困や一部の悪意を持った権力者が弱みにつけ込んだりマインドコントロールをしたりしてテロリストを生んでいるのです。

世界中のイスラム教徒の方が差別に遭わないことを願っています。

差別と旅

「どの国がよかった?」と友人によく聞かれます。真っ先に思い浮かぶのは「人が優しかった国」です。

旅は誰と出会うかで全くことなる思い出になります。訪れた国の印象も、出会った人で大きく変わります。

歓迎してもらえたら楽しい思い出になり、差別されたら悲しい思い出になります。

それでは、「差別をなくそう!」と人に呼び掛けても、きっとなくなる日は遠いのかなとも思います。というのも、差別感情を現に持ってしまっている頭の固い人に、差別感情を抱くな、と強制しても、心の底までは変えるのは難しいでしょうから。

人は無意識の内に区別を付けたがるものだと思います。男・女、強い・弱い、大きい・小さい、のように、不特定の集団を目にすると、自然と区分をするものです。それは別に悪いことではありません。

その区分の後、特定の集団に対して、感情や意志を持って否定的な対応を取ることが問題なのです。つまり、理性で止められる行為だと思います。

すなわち、差別に対する正しい理解を持ってさえいれば、差別的な感情を持っていたとしても、言動に表すことはなくなるのです。その根拠として、教育環境が良くはないであろう地域で差別的な扱いを受ける傾向にありました。現地の方に聞いてみたので、ある程度当たっているでしょう。教育環境の整っているであろう西ヨーロッパやアメリカでは差別を感じたことは殆どありません。

東京オリンピックが無事に開催されることになれば、多くの観光客を迎えることになります。日本には「おもてなし」の文化があるそうですが、今のままではちょっと嫌われるかもしれません。

遠くから「マナーが悪いなあ」と眉をひそめて見るだけでなく、楽しんでもらえるように色々おせっかいに教えてあげればいいと思います。それで嫌な態度をとられたなら、その相手に対してのみ眉をひそめるべきです。

めちゃくちゃ長い投稿になってしまいましたが、最後に何個か言いたいです。

差別感情を持っている方は、その対象の方とじっくり話したことも飯を囲んだこともないのなら、勝手なことを言わない方がいいと思います。そして僕を差別した差別主義者たちは僕を見て差別するかどうか判断してください。結構いいやつです。

色んな国の色んな人と話してみて分かったことですが、見た目が違おうが、国籍が違おうが、人の根本はそんなに違いません。楽しい時には笑いますし、悲しい時には泣きます。

せっかく同じ世界に生きてるんだから、支え合っていきましょうよ。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。