ちゃんとした朝ごはん付きの宿なんて久しぶりだ。パンケーキっぽい何か、パン、鴨っぽい何かのハム、ゆでたまご、コーヒーで朝を済ませる。
最高だ。うまい朝飯(とにかくパンとコーヒーがあれば良い)後に宿でくつろぐ時間がたまらなく好きだ。
しかも宿には猫が何匹か住んでいる。ヒーターの前で伸びる猫たち。なんか顔つきがヨーロッパでよく見たようなブサカワのと違って上品。
近づいてくる猫の頭を撫でると目を瞑ってジッとする。その顔がたまらなく愛しい。
まず向かったのは海沿いにそびえ立つハッサン2世モスク。遠くからも見えていたが、近くまで来て相当でかいことがわかった。
海沿いにそびえ立つミナレット。青空をバックに映えている。
工事費800~3,200億円とも言われているらしい。幅がすごい。そして2/3は税金で賄われたとか。モロッコの人口から考えると、税金は安くて一人1,500円、高くて6,000円程度。一人6,000円の場合、モロッコの平均年収の1/50。日本の平均年収を400万円として比率をかけると一人8万円。やっぱり高い。
それにしてもでかい。世界で7番目に大きいモスクらしい。そりゃでかい。
お祈りの時間だったらしく中には入れなかった。入れるにしても、観光客は結構な額を払う必要があるようだ。
モスクの近くにはメディナと呼ばれる旧市街が広がっている。入ってみると迷路のように入り組んでいて、真っ直ぐ進んでいたつもりが、気がつけば目の前にハッサン2世モスクがあった。つまり、Uターンして戻ってきていたのだ。もしここが樹海なら死んでいたところだった。
ムハンマド5世広場へ向かう。もうハッサンとかムハンマドとか2世とか5世とか言われても分からん。とりあえずムハンマド5世はモロッコ独立に貢献した元国王で、ハッサン2世はその後継者らしい。
広場には鳩がたくさんいた。それだけ。
次は元裁判所兼牢屋に行ってみた。なんか建物がきれいらしい。
「200ディルハム(2,200円程度)だ」
じゃあやめときます、と帰ろうとしたら、100ディルハムに下がった。訳がわからないけど100ディルハム払って入ることにしたが、円換算するとやっぱり高い(1,100円程度)。これたぶん公式の値段じゃないな。
中は確かに美しい。モロッコは木彫りが有名なんだろう。装飾は木彫りのようだ。こんなこと言っちゃなんだけど、木彫りのレベルで言うと、中国が圧倒的にすごかった。今は知らないけど、昔の中国の繊細な美術のレベルの高さったら他の追随を許さない。それを見たことがあるので、モロッコのこれはすごいなふーんくらいにしか感じない。
特に、立体的な彫りというより、板に直角に掘り進めただけのものが多く、レーザーカッターがある現代では珍しくも感じられない。という最低なレビューになってしまったけど、現代のテクノロジーでカバーできる技術と被った方向で発展した技術は本当に損しているということが言いたいだけ。
雨が降ってきたので宿に戻る。宿の近くには全くレストランっぽいものが見当たらないので、やむなくスーパーのインスタントラーメンを買って食べる。
猫はまたヒーターの前で寝ている。アフリカってなんとなく暑いイメージがあったけど、モロッコの夜、かなり冷えるな。
せんまさお
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