ロンドンの主に電車に乗るために使う電子マネーのオイスターカード。購入から48時間経過していないと払戻ができないとネットに書かれていたが、40時間くらいしか経過していないのに払戻ができた。やっぱりネットもガイドブックも嘘だらけだ。
オイスターカードもそうだが、地下鉄の路線もジュビリーやらピカデリーやら洒落た名前ばっかりでいいかんじ。あ、日本もスイカとか大江戸線とか割とイケてるかも。
フランスはまだストライキ中らしく、今回も断念。空路でスペインのバルセロナに向かうことにした。
ラウンジでパン10個を食べる。今度は直行便なのですぐに到着。

地下鉄を乗り継いで宿の最寄駅に着いた。改札を出る時、改札の外に怪しい二人組の男が見えた。
僕の方を見ていないが、僕のことを意識しているように見える。
なんか怪しいな、と思いながらもエスカレーターで地上に出ようと乗った数秒後、エスカレーターが停止した。
その時、お尻に違和感があり、振り返ると、さっきの二人組のうちの一人が僕のお尻に伸ばしていた手をひっこめた。
実は僕は物騒なことに、お尻のポケットに財布を入れている。しかし、ファスナーを縫い付けてあるので、すぐには盗られないようにしてある。
ファスナーを見てみると、半分開いていた。間違いない、こいつがやったようだ。
後ろを見ると、二人組のうちのもう一人がエスカレーターの下にいるので、おそらくこいつが緊急停止ボタンを押したらしい。
エスカレーターが止まったことに気を取られている間にスリをする手口だろう。
とりあえずエスカレーターの上に登った僕は、彼らを待ち伏せた。
わざとらしく、エスカレーターの点検を始めるスリ。お前業者じゃないだろう。
「なんでファスナーを開けたの?」
と聞いたら無視してエスカレーターの点検のフリをしている。
チクショウと思いながらも怖い人だったら怖いので宿に向かう。
チェックインを済ませ、スーパーにお買い物に行く。
すると、まさかのあのスリ二人組が買い物をしていた。僕は聞いた。
「なんでさっきファスナーを開けたの?」
店内ならまあ大丈夫だろう。また無視されたので前に回り込んで目を見つめるが、無視される。
しょうがないのでゆっくりと買い物を済ませて宿に戻っていると、またあの二人組が駅の地上出入口の前で屯していた。
「ねぇ、なんでさっきファスナーを開けたの?」
もはや聞く方も気まずい。聞かれる方も気まずそうで、変な空気が流れる。
それでも無視を決め込んでいるようなので、僕は鬼の形相で睨みつけ、あたかもYAKUZAであるかのフリをして彼らに恐怖を植え付けて宿に戻った。
僕はレンジで冷凍パエリアを温め、キッチンで食べた。怒りが収まらず、パエリアを乱暴にかきこむ。
半分でいいと思ってあたためた冷凍パエリアは300gでは足りず、結局一袋600gを食べてしまった。
なんだかまだ足りない気がするけど昼寝をしてごまかした。
起きたら腹が減ったので冷蔵庫からカレーを出してレンジで温めた。
「おー寒い、君、冷蔵庫開けた?だから寒いんだー!」
陽気なおっさんがいる。なんかこの宿、やたらと多国籍のようで楽しい。もちろんインド人もいた。
インド人の前でカレーを食べるのは少しプレッシャーだが、なぜが日本風のカレーだったので、もしかするとカレーと認識されていない可能性まである。インドのはカリーだし。
さあ、食べたらまた眠たくなったぞ。おやすみ。

せんまさお

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