【世界一周#165】ウルムチ

近未来的なカプセルベッドから脱出し、10時の電車でウルムチへ向かう。ウイグル自治区で最も大きな都市だ。直通電車のチケットが取れず、途中で乗り換え20時着。

モンゴルで会ったウイグル自治区出身のトビーに、ウイグル自治区では100mごとに交番があり、外国人だとバレたら職質にあうと聞いていた。

確かに交番はべらぼうにある。交差点ごとに交番が設置されており、公安(警察)が遊んでいる。

宿の近くまでバスで一気に移動し、ドキドキしながら交番の横を通る。特に声はかけられない。バレてなさそうだ。

地下道を通ると、空港とかにあるような金属探知機的なものが設置されていた。当然ビービー鳴るが、係員は無視している。

宿が入っているビルに入るときにも金属探知機的なものを通った。こちらも係員はブザーを無視した。

チェックインを済ませると、べらぼうにかわいい宿のスタッフに案内され、部屋に荷物を置く。

この辺りからはあからさまに人種が入り混じってきた。街を見渡すと、半数以上は漢民族のようだが、カザフスタン系の少し濃い顔の人も歩いている。べらぼうにかわいい宿のスタッフさんも少しエキゾチックな顔立ちをしている。

近くの商店でオニギリを見つけた。無性に日本食が恋しい。オニギリを買って帰り、秘蔵っ子のインスタント味噌汁を開けて飲んだ。

宿泊者の夫婦が廊下で喧嘩を始めた。夫の方が全力で奥さんを怒鳴っている。勘弁してくれよ。まさかとは思うが暴力に発展しないかと心配し、部屋を出て夫婦のところに行く。

奥さんはジェスチャー的に静かにしろと言っているようだが、夫の方は何に怒っているのか分からないが、とにかく収まらないようで怒鳴り続ける。

僕はだんだんイライラしてきておじさんに「うるさい、シー」と鼻に人差し指を当てて言った。おじさんはどこかへ行ってしまった。

大声を出しても出さなくても結果は変わらないし、変わるべきじゃない。話し合う気のない口喧嘩はマナーが悪い。あとうるさい。

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せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。