乾パンがまずい!食えたもんじゃない。ビスケットを腹の足しにする。
朝から海。もうこれはモーニングルーティーンってやつだ。
昼飯はオリーブオイルでフライドオニオンを作り、ボロネーゼにぶっかけた。それなりにうまいが油っこい。
一昨日軍服おじさんに教えてもらった街へ向かう。歩いて約1時間、往復2時間とは良い暇つぶしになる。
歩き始めて5分。
「街なら途中だから乗っていきなさいよ」
ポーランド人の夫婦に拾ってもらった。ヒッチハイクが楽とかいうレベルじゃなく、あちらから声をかけてくれる島。
この夫婦はガヴドス島がえらく好きらしく、毎年年に二回来ているらしい。
「日本はめちゃくちゃ仕事が大変だって聞いたけど、君はバケーションを取れたんだね」
仕事なら辞めたさ。ノージョブってやつだ。
「そうか、そりゃハッピーなことだ。前の仕事は大変だったの?」
毎日◯◯時間働いていたぜ。長すぎだろ?トゥーマッチってやつだ。
「そりゃ会社は君の人生を盗んでいるね」
会社には感謝してるぜ。こうやって長い間旅できてるんだからな。ベイベー。
「「HAHAHAHAHA」」
みたいな陽気な雰囲気で街に着いた。ミニマーケットで水とコーヒー、飴、ウエハース、ジャムを買い9.1ユーロ(1,183円程度)。ギリシャとはいえ、やっぱり少し本島よりは高い。しかし9ユーロに値引きしてくれた。ラッキー。
店を出ると、例の軍服のおじさんがミニマーケット併設の食堂で飯を食べていた。料理が出てきた瞬間に、とろけそうな笑顔になっている。まだ3日半しかいないが、少しだけ気持ちは分かる。旨いものが食いたい。
今度は違う道を帰ろうと、山の中を歩く。道中、教会があった。誰が手入れしているんだろうか、きれいに整備されている。
また進んでいると、昨日車に乗せてくれたクルクル天パの二人組が家の前で何か鶏小屋のようなものを作っているのが見えた。トライ中って、本当に住み始めようとしてるんだ。
ズンズン帰っていると車が止まった。
「乗ってきな!」
ピックアップトラックの荷台に乗せてもらう。ありがたいことに、テントがあるビーチまで乗せてくれた。
「Have a nice holiday!」
いい人たちだ。そしていい島だな。
思ったより早く戻ってこれたので、海に入り汗を流す。ビーチを歩いていると、浜辺にキラキラ光るものが見えた。
シーグラスって言うんだっけか、割れた瓶とかのガラスが、波で流されて削られて角が取れて丸くなったやつ。綺麗だなと思って探して歩くが、なかなか2個目が見つからない。これはおもしろい遊びを見つけたぞ。
夕飯は和風スープヌードルと魚の缶詰(トマト味)。飽きないようにパスタの味に工夫をしなければ。
今晩はさくらももこさんの「そういうふうにできている」を読んだ。中学生の頃にさくらももこさんの本は一通り読んだつもりが、それは地元の図書館に置いてあったものを一通り読んだだけだったようだ。これは初めて読む。
さくらももこさんの妊娠から出産までを描いたエッセイで、ホルモンの乱れによって「人を構成するものとは」「宇宙のエネルギー」みたいな訳のわからんことにまで思考が飛躍しているのが、らしいところ。
自分は星を見て宇宙のこと考えてたから凡人だ。
せんまさお
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