カズベキがオススメと皆口を揃えて言う。カズベキという名前は聞いたことがあったが、てっきりこっちの言葉でカザフスタンかウズベキスタンのことだろうとなんとなく認識していた。
思い違いも甚だしく、カズベキという山があるらしい。トビリシからカズベキまで3時間ほどらしいので、せっかくならと行ってみることにした。

街に到着したのは夕方。カズベキがある街の名前はステパンツミンダ。パンツみたいで覚えやすい。

安い宿は山の中腹にあった。宿に着いたはいいが、レストランもお店も何もない。豚はいる。

また下山して食材を買い込む。パンもパン屋さんがあったので二つ購入。
宿で料理する。冷凍のヒンカリとジャガイモ、タマネギをコンソメで煮込んだスープとパン。
プレーンのパンかと思いきや、中から蟹味噌みたいな色と食感の味も匂いもしない謎のソースが出てきた。気持ち悪い。
スープでごまかしながら食べるが、何も風味がしないのに蟹味噌みたいにドゥルドゥルなのでものすごく不快なのだ。
半分残してしまったが、明日の朝用にもう一本ある。困った。

辺りはすっかり真っ暗になっていた。宿は山の斜面に建っているので、ベランダからは街の夜景が一望できる。

小さな街なのでそんなに明るくもないが、寒い夜に灯る明かりは程よくセンチメンタルにさせてくれる。

せんまさお

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