昨晩シャワーを浴びているとき、今一緒に旅をしていて同じ部屋に泊まっている方が、
「まさおちゃーん!部屋が大変なことになってるよー!」
と半笑いでドアを叩いてきた。
どうせ扇風機が落下したとかゴキブリが出たとかでしょー、と思いつつ一応急いで服を着て部屋に向かうと、そこには僕の命と家族・友人の笑顔の次に大切なお気に入りのバックパックに向かってベッドの上を列をなして歩く超大量の蟻たちが…
どうやらマレー鉄道で国境越えの際に余ったRMで買ったパンの食べかけに群がってた模様。
これは大変だということで、部屋を変えてもらうためにフロントへ向かおうとドアを開けようとしたその時、またもや天井から扇風機が落下してきた。
フロントに事情を説明して(部屋に大量の蟻がいるし、扇風機が突然落下してきた旨)部屋を変えてもらうことに。
※なかなかあり得ない状況だったので説明してもうまく伝わらず、部屋を見てもらった。
ダブルベッドの部屋が一つ空いていたので、やむを得ず移動。男二人ダブルベッドで寝ることに。
そんなことよりも、僕の命と家族・友人の笑顔の次に大切なバックパックに蟻が大量発生したことの方が問題で、荷物を全て出し、蟻を外にリリースした後、シャワーで徹底的に洗い流した。
宿の屋上に洗ったバックパックを干して部屋に戻ると、一緒に居た方が一本のコーラを渡してくれた。
思い出のコーラ
「屋上で飲もう」
僕の命と家族・友人の笑顔の次に大切なバックパックに蟻が大量発生して落ち込んでいる僕を心配して、コーラが好きな僕のためにコーラを買ってきてくれたのだ。
まだまだ眠ることのないカオサン通りを屋上から二人で眺めていた。
その方が一言。
「ロックだろ」
僕はロックが何かは知りませんが、何となくロックが分かった気がしました。
という流れで、唯一空いていた別の部屋のダブルベッドでパンツ一丁の男の横で目覚めた十五日目。なぜ服を着ない。
今日はタイにある世界遺産、アユタヤに行ってきました。
一昨日サソリを食べていたときに出会った方一人と合流して向かった。
バスターミナルでもう一人知り合ったので、4人で行動することに。
チャリをレンタルし、二人乗りで観光。
(左2)自転車をレンタルしてくれるカフェのお姉さん
まぁなんとも見事な遺跡群やら遺跡群やら遺跡群やらゾウをみてまわり、いつのまにやらすっかり辺りは夕暮れ。
登ってもいいんです
長い年月をかけて根っこに取り込まれた仏像
巨大すぎる涅槃(ねはん)像
遺跡は修繕も行われている
バンコクへの帰りは、2時間の道程にも拘らず、わずか15バーツ(45円)の電車。
夕飯は念願だったタイの名物「おかゆ」を食べました。毎日油物ばっかり食べてたから、いい回復になりました。
生卵が心配
そして実はまだ大学の卒論が書けてなかったのでネットカフェで教授からの指摘箇所を書き直して提出。まさかタイで卒論を書く日が来るとは…
それにしても世界遺産にも登録されている遺跡群やら遺跡群やら遺跡群は登ってみたり囲まれてみたりすると、なんと表現していいのか分からないくらい感動して、
「超スゲー、ヤバい、おお」
などと頭の悪いコメントばかりがこぼれてきました。
頭の悪さがこんなときにも影響してきて残念です。
明日はビーチ。

せんまさお

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