サンティアゴ・デ・コンポステーラのバスターミナルへ向かう。寝坊して、乗ろうとしていたバスは諦めたが、1時間後にバスがあることは知っていた。
今日は今週唯一の晴れらしい。大げさなほど運命チックなものを感じる。バスの窓から木漏れ日が差し込み、心が弾む。




3時間後に到着したのは、「世界の果て」を意味するフィステーラという名前の街。かつて地球が平面だと信じられていた時代に、ここが世界の果てだと考えられていた。
お昼過ぎなのにとても静か。海鳥の声が街に響き渡る。
遅いお昼ご飯を食べ、街を散歩。ただ晴れていることがこんなに気持ちいいなんて。
最近都会ばかり行っていたので、久しぶりの田舎町は静かで、ゆっくりとした時間を送れる。
フィニステレ岬という世界の果ての先っぽに向かう。
街から40分ほど歩き、岬の灯台が見えてきた。さらにその先の崖へ。






ヨーロッパに入ってからずっとこの場所のことを考えていた。もしかしたら感動して泣くかもな、とか思っていたけど、涙は流れず、ただただ世界の果ての荒々しさに飲み込まれて座り込んでいた。

大西洋の重く冷たい波が岩肌を何度も叩く。岩は波を砕き、泡のように打ち消してしまう。
強い風が身体に吹き付ける。岩の隙間に隠れ、世界の果ての果てを想像する。心が震える。

日が傾いてきたが、雲に隠れてしまった。太陽でさえもこの先では燃え続けられないのか。
かつての巡礼者が残したホタテガイの殻が、崖に突き刺した流木に紐で括り付けられている。ホタテガイは巡礼者であることの証であり、巡礼のシンボルでもある。
本来、サンティアゴ・デ・コンポステーラで終わるはずの巡礼。もっと向こうを目指した巡礼者の旅もここで本当に終わり。
巡礼を終え、ここに辿り着いた者は生まれ変わるらしい。今までの辛かった道のりは終わり、辿り着いたここから、新しい人生が始まる。
僕にとっての世界の果てに着いた時、何を思うんだろう。旅の先に何が待っているんだろう。




せんまさお
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