「パニパニ~、パニパニ~」
そう、電車内で時々やってくる水屋さんだ。パニは水という意味らしい。僕は大学生の頃、京大生に教えてもらったパニパニゲームのことを思い出していた。
電車に乗っていると様々な商売人がやってくる。靴下屋さん、絵本屋さん、おもちゃ屋さん、チャイ屋さん、コーヒー屋さん、ビリヤニ屋さんなどなど。靴下屋さんだけは本当に意味がわからないが、一定の需要があるのか、よく見かけた。
電車はさらに遅れ、当初の予定から10時間10分遅れの15:00にニューデリー駅に到着した。
そう、僕のインドの旅はここで終わり。
僕は地下鉄に乗り換え、空港へ向かった。
インド、とっておきだったインド。とっておいて本当によかった。結局41日いたけど、正直言って足りなかった。
言い方は悪いが、インドは旅人の間で「世界三大ウザい国」に名を連ねている。ウザいかウザくないかと言われれば、日本人からしたらまあウザい。というのも、日本と同じところを探してみても、見つからないほどに日本とインドは異なっている。
あ、これ一緒だーと思うたびによくよく見てみると違う。この41日で考えに考え抜いた末、ようやく見つけた共通点といえば、太陽が昇って沈むくらいかもしれない。細かいことを言えばそれすら違うかもしれない。
ゴミはその辺に捨てるし、おじさんはみんな立ちションするし、ほとんどカリーしか食べないし、バイクはノーヘルだし、リキシャが走ってるし、ホームレスが多いし、すぐクラクション鳴らすし、空気が汚くてすぐ鼻の穴真っ黒になるし、インド人はその真っ黒の鼻水を道端に噴射してるし、牛もヤギも豚ですらその辺をウロついているし、もう数えきれないくらいの違いがある。
また、文化も「こんなにか」というくらいインドっぽい。これだけインターネットが普及し、インド国内でも多くの外国人が働いている中、頑固なまでに文化が濃い。おでこに色の粉を塗ったりなんか貼ったり、女性はサリーを身にまとい、おじさん(シク教徒)はターバンを巻き、みんなカリーを食う。
また、外務省から危険情報のメールが届いたが、内容は「16世紀にモスクを建てたことに起因するデモ」みたいな、いつまでやってるねん状態の活動もあるらしい。
ただ、それらは僕が日本人だから理解できないだけであって、それらが良いとか悪いとか言える権利はない気がする。そして、こんなにも濃く文化が根付いている理由が知りたい。なんでインドってこんなにもインドっぽいんだろう。
両方が表のコインがないように、何事にも裏表がある。インドに来た人は「大好き」と「二度と行きたくない」に大きく分かれると聞く。正直なことを言うと、最初の1週間くらいはインドのことをあまり好きではなかった。まさに表のウザい面しか見えておらず、強引な人や騒音、大気汚染にウンザリしていた。直前に岡山の田舎町に居たことも影響しているだろう。
しかし日を重ねるごとに、インド人と関わることも増え、インド人のあっけらかんとした奔放さに心を許していった。ムカつくけど。日本人には珍しい素直な好奇心や行動に魅了されていった。
特に南インドは大好きになった。人も空気感も朗らかで、ゆっくりした時間が流れていた。日本の田舎とは違う、活気に満ち溢れている中の落ち着きというかんじだろうか。
南インドはインドらしくないという人がいるが、それならどこがインドなんだろう。北インドの有名な観光地の方がよっぽどインドらしくなく、他のアジア諸国の都会となんら変わりない雰囲気のようにも思う。ただ、それもインドなんだろうし、南インドののんびりひた雰囲気もインドなんだろう。
僕は人の言うことを自分の目で見て感じないとあんまり信じない性格だ。人生で最も感銘を受けた映画は「ドラえもん のび太と雲の王国」だ。物語の冒頭、のび太は天国が存在すると思い込んでおり、ドラえもんから天国が存在しないという証拠を見せつけられるまで天国があるかどうか調べることをやめなかった。小学生の頃、この映画を見た僕は、そののび太の真っ直ぐな心に衝撃を受け、多くのことは自分で確認するまで信じないようになった。
そして自分の目でインドを見て、僕はインドが好きだと思うようになった。インドなんか汚いし危ないと言われている中、僕はインドの裏を少しだけ知ることができた。とっておいてよかった。これだけ広いインドを1週間や2週間で理解することは難しい。当たり前だけど、41日間でも絶対にほとんど理解できていないんだろう。
インド人に言われた「日本人はロボット」という言葉のように、インド人は日本の良さを分かっていない。皆がお互いを思いやり、全体最適を目指して行動する日本の文化が僕は好きだ。
逆にインド人の自己の欲求に素直な部分が僕は好きだ。どちらが幸せとか決めることはできない。
インド人に話しかけられた時、僕はひどい態度で相手をしたことがある。「悪いインド人とは話したくない。」と。すると彼は言った、「人は指と一緒で、みんなそれぞれ異なっているんだよ。」きっと彼は悪いインド人だったんだと思うけど、なんとも真理をついたことを言ってのけた。
きっと幸せの形も指と同じように長さも太さもバラバラ。日本が人差し指なら、インド人は親指だろう。それぞれ異なっているけど、地球規模で見たときには、どっちの指もなくちゃ困る。
最後に、「インドに行って人生観変わった」という話に賛否両論あると思うけど、そりゃ変わる人は変わるだろうし、変わらない人は変わらないだろう。インドどうこうじゃなくて、インドで誰と会って何をして何を見たかとかで変わる変わらないに繋がるんだろうし、ただ結果だけを見て意見することは無駄だ。
僕に関して言えば、僕は人生観は変わらなかった。ただ、少しだけカリーに関しては嫌いになった。もう食べたくない。
旅はつづく。
I arrived in New Delhi. That’s right, I will go to next country. So I came back to New Delhi. I got on the subway and went to New Delhi airport.
At first week, I didn’t like India because some people told me a lie, there are a lot of pollution, I felt noisy and I had to eat curry everyday! But now, I like India because I told a lot of Indian in 41 days. Compete to Japanese, They are freedom. I like that. And I like south India. It’s different from north India. I felt relax and I saw good view. There were also kind people.
41 days was too short to know about India. I will come back to India maybe to know about their culture and source of power.

せんまさお

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