夢から覚めても僕の財布はほとんど空のままだった。200香港ドル(2,800円程度)残っていたので、マクドナルドへ行った。マカオの通貨はパタカというものだが、香港ドルとレートがほぼ同じ、かつ香港ドルの方がいわゆる信用が高いので、香港ドルをそのまま使うことができる。レートはほぼ同じだが、正確には3%程パタカの方が価値が高い。つまり、100香港ドルは103パタカなのだが、103パタカのものをマカオで香港ドルを使って買う場合は103香港ドルを支払う必要がある。しかし、両替するなら手数料がかかるので、香港ドルで支払ってお釣りをパタカで貰う方が得と判断した。
とりあえず一番安いセットを食べて、マカオ市内の観光へ出かけた。マカオはかつてポルトガルが治めていた時代がある(植民地ではない)ので、ポルトガル風の建築物が観光名所になっているようだ。

いくつかの教会と、遺跡を回ることにした。どうやらこの街並み自体が世界遺産のようだ。







丘に登るとそれが一望できるらしいので登ってみる。結構キツイ坂が続いたが、丘は風がビュービューと吹いていた。街を見下ろし涼む。

この丘はかつて砦だったようで、当時の再現なのか、大砲が並んでいる。大砲の先には、巨大な新リスボアが見える。照準は定まっているので発射できるのなら破壊したい。

丘にはマカオの歴史博物館があった。普段博物館にはあまり行かないが、そういえばマカオについてあんまり知らないので入ってみることにした。
中はかなり綺麗だ。今まで行った海外の博物館の中で一番クオリティが高い。そしてマカオは今でこそカジノ、エンターテイメントの国というイメージが定着しているが、一昔前までは一つの漁村だったことが分かった。



いかにもアジア、という人々の生活のようすが展示されている。シアターがあったので座って見ていると、僕の前に人がドンドン立ってくる。中国からの観光客のようだが、こういうところの感覚が違うし、なぜ違うのか未だに分からない。割り込むのは文化の違いなんだろうけど、なぜこのような違いが出るのか経緯が知りたい。そうすれば僕は納得して違いを受け入れられる気がする。以上、列過敏症からの感想でした。
「お茶」の世界の発音コーナーがある。以前、Cから始まる地域とTから始まる地域に分かれるみたいな話を書いたが、ここでそれが紹介されていた。有名な話なのかな?

陶磁器はポルトガルテイストながら、中華テイストと織り混ざったなんとも言えないバランス感の美しいものが展示されていた。買って帰る余裕があるのなら是非とも欲しい。

意外と博物館には大満足し、遺跡に向かった。遺跡はかつての教会らしい。火災で大半が焼失し、今は壁一枚と階段しか残っていない。興味深いのが、かつて日本でキリシタンが迫害されていた時代、その日本人がマカオへ渡り、この教会の建築に携わっていたというのだ。確かな話ではないようだが、教会には菊が彫られていることから、そう考えられているらしい。菊といえば菊だが、言われなければただの花にしか見えないので眉唾な気がする。




そして日が沈んだ頃、僕はカジノへ向かった。結果は少しの勝ち。初回からのトータルではプラスまで戻ったが、香港で贅沢した金額くらいはカバーできるまで勝ちたい。







※カジノで何があったかは「【世界一周 番外編#2】~カジノ日記2日目 混乱~」を見てくれよな。
明日はマカオの島側へ行ってみる。僕は中国から陸続きの半島側にいるが、島側へは橋でつながっているらしい。エッグタルトの有名店が一番の楽しみ。
I visited to some famous places in Macau. I watched some church that was built by Portuguese. Finally, I visited to casino again and won but it was not enough. I will go to casino again for sure.

せんまさお

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