宿にピックアップバスが来た。

「俺は4日前から予約してたのにこんな悪い席なのか」
欧米人?の文句にドライバーと目が合いニッコリ。
昨日予約した僕は割と良い席でニッコリ。
約9時間の道中、人が乗降するたびに一度降りなければならない彼はさらにヒートアップ。
「降りて乗って降りて乗って降りて乗って…ブツブツ…」
ドライバーさんはニッコリするしかなかった。彼に見えないように、そう、僕もニッコリ。もう満席でどうしようもないし、僕たちは笑うしかないのだ。
追い討ちをかけるように二人のおじさん日本人が大声で会話し続け、彼はボイスパーカッションの如く舌打ちの嵐。たぶんおじさん達も気づいてるんだろうけど、僕も声をかけなかったくらいのどうしようもないかんじのおじさん達(悪口です)だったのでこりゃどうしようもない。
彼は気を紛らわせるためか歌い出し、僕は喋り声と歌い声で眠れず。特に日本語だと耳に入ってくるから余計に。バス移動は寝るに限る。
盗み聞きで悪いが、どうもロクな人じゃなさそうなおじさんA。素直に聞くおじさんB。最終的に脱税方法のレクチャーが始まり、なんかこっちまで腹立ってきたので僕はイヤホンを装備し、YUKIを聴き、元気が出そうだけどギリギリで切なくなる彼女の曲を聴き続けた。
旅は孤独だ。自由だからこそ、ずっと誰かと一緒ということはない。一昨日の晩から昨日の昼まで一緒にいた方がいた(まさかの僕の母校の同志社生)が、それぞれ動きが違ったのですぐに別れた。孤独だからこそ、出会いが嬉しい。出会いが嬉しいから、孤独を感じられる。
僕はYUKIや奥田民生の曲のように元気が出そうだけどギリギリで切ないかんじの気持ちになるものが好きだ。
元気すぎると忘れる。切なすぎると忘れる。あの元気かも、いやグッと残る切なさ、虚無感みたいなモヤっとしたものが心に淀むのが良い。
旅もそういうのが良いのかもしれない。ああ、きれいだな、でももう二度と見ることはないのかもしれないな、みたいな。楽しいな、でももうお別れか、みたいな。
いつまでも生きていけるなら感動なんてしないんだろう。これで最後かも、終わりかも、っていう端っこが見えるから、今この時を味わおうってなるんだろう。僕はフィリピンのマニラでナイフを突きつけられた時から、特に死が頭を過るようになった。ネガティヴな気持ちではなく、いつか死ぬんだから、すぐ死ぬかもしれないから、これが最後のチャンスなんだから、みたいな。
人との出会いも、この切なさも、全て含めて旅を愛してる。いつまでも旅していたいけど、それじゃおもしろくない。とはいえまだまだ旅は始まったばっかりだ。明日はボートに乗ってインレー湖を見てみよう。ボートどうやって乗るんだろう。ちなみに僕は船舶免許を持っています。
I got on a bus to go to Inle lake. A European got angry because his seat possession was little bit bad. He said I booked my seat at 4days ago but the bus was full. A driver could only laugh with me secretly. I arrived a city that is in near the lake. I will rent a boat to sightsee tomorrow.

せんまさお

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