朝6時30分、マリンバのアラームが鳴る。朝陽で美しく輝くステンドグラスがあるというピンクモスクに行くことは諦めた。眠たすぎる。サラリーマン時代はよく朝早くに起きれていたものだ。
9時過ぎに再び起きる。部屋の窓もステンドグラス風になっている。もうこれでいいんじゃないか?まだ眠たいが、無料の朝食は10時まで。これを逃すわけにはいかない。
今日こそ街歩きだ。まずはカリムハーン要塞。すごい、要塞だ、すごい。
次はハーフェズ廟。綺麗なお墓だ、すごい。
暑すぎてもう歩けない。熱中症一歩手前だ。ヘイ、タクシー。
60,000リアル(60円程度)で市内まで戻る。
「日本はいいよね」
ドライバーが言う。イランもいいじゃん、と僕も伝えると、「旅行者にとってはね」とのこと。住んでみないと分からないことがあるんだろう。
「僕は仕事でお金を貯めてヨーロッパへ行くつもりだ。そこで働いて住みたい。」
イランの物価やイラン人に対するビザ発給の難易度の高さを考えると大変な夢だろう。以前アゼルバイジャンで出会ったイラン人は日本で働きたいと言っていたが、過去、悪いイラン人が日本でやってきた悪行からビザ発給の難易度は半端なく上がっているらしい。
目的地のバキールモスクへ到着。綺麗なモスクだ、すごい。
隣にバキールバスという遺跡もあったのでついでに入ってみた。どうやら昔のハマム(サウナ)の遺跡らしい。
そこら中に当時を再現した人形が並んでいる。怪しげに光る遺跡内。人形とはいえ、男だらけでむさ苦しいハマムだが、いいかんじで雰囲気が再現されている。当時の様子は知らないけど。
暑くてしょうがないので、最後に宿の近くのシャー・チェラーグ廟という聖地に寄って帰ることにした。
入場料は無料らしく、更に無料のガイドさんがついてくれた。とは言っても、特に説明をしてくれる訳ではなく、こっから写真撮ったらいいよ、とか、ここには入ってもいいけど、イスラム教徒以外はここから入っちゃダメ、という誘導をしてくれるかんじ。
夜になるとライトアップされるから、夜に戻ってきなよ、とのことなので、一旦宿に戻って出直すことにした。
クーラーの効いた部屋で身体を冷やす。
日も暮れたので、再びシャー・チェラーグ廟に戻ってきた。
今日もお祭りの期間中らしく、多くの人がここにも集まっている。
突然おじさん達に話しかけられ、世間話をしていると、警察のような人がやってきた。そして、僕の後ろにいた女性に何か注意をしている。
どうやら、ヒジャブが脱げかかっていたようで、女性は慌てて直していた。
「宗教警察だよ。日本にもいるの?」
おじさんが説明してくれた。女性はヒジャブを被る義務があり、もし被っていなかったら、警察ではなくて、宗教警察に捕まるらしい。
日本にはいないよ、と伝えると、変な顔をしていた。僕が不思議に思うように、彼も不思議なんだろう。
宿に戻り、食欲があまりなかったので、サムサ2つとマンゴー、洋梨を食べた。マンゴー激ウマ。
せんまさお
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