【世界一周#101】ラマ島

カジノの興奮が覚めず、午前4時まで寝られなかった。お金は人を狂わせるね。

スーパー上海人が僕がカジノに行ったことを言いふらしているらしい。そういうおしゃべりなところもチャーミングで良い。皆から勝ったか負けたか聞かれまくる。やはり誰しもお金が好きなようだ。

同じ部屋のJゅん君にひとしきり自慢した後、一緒に昼飯を食べにいくことにした。重慶大厦(チョンキンマンション)に美味くて安いインドカリー屋があるとのことだ。

インドカリーはトラウマだが、あまりインドインドしてないということで、オススメのバターチキンカリーとパラーター(ナンの膨らんでいない版みたいなチャパティとバターから不純物を取り除いて作るギーを層のように練って焼いたもの)を頼んだ。

久しぶりのカリーはうまかった。東アジアテイストに調味されていて塩辛くておいしい。店内には香港人らしき人しかいなかったのでやはりインドテイストではないのだろう。

スターフェリーに乗り、香港島についたところでJゅん君と別れ、僕は再びフェリーに乗り、ラマ島へ向かった。ラマ島は先輩から教えてもらっていた場所でどうやら田舎らしい。

ものの30分ほどで島に着いた。生簀に海の幸を放り込んでいる海鮮料理屋が並んでいる。伊勢海老が食べたい。が、一人で伊勢海老を食べるのは一人でディズニーランドに行くくらい抵抗がある。

【一人では厳しいランキング】

1.花火大会

2.遊園地

3.伊勢海老

以前、神戸の中華街で中華のフルコースを一人で食べに行ったが、一人で食べるアワビのソテーは虚しい味がした。良い料理ほど誰かと一緒に食べたいもんだ。日本では一人の時は牛丼かラーメンくらいしか食べに行かない。牛丼大好き。

海鮮料理屋が並ぶ通りを抜けると、道が少しずつ自然に囲まれ始める。都会より居心地がいい。しばらく歩くとビーチに出てきた。まだシーズンではないらしく、ライフセーバー不在のため遊泳禁止のようだ。

そんなことお構いなしに欧米人女性二人組は水着に着替えて海へ入っていく。近くでは瞑想なのか分からないが、ポッチャリ欧米人男性が海パン姿で海に向かってあぐらをかいて目を瞑って座っている。

アジアの自然系の有名な場所では、ちらほら瞑想している欧米人を見かけるが、なんとなく禅ではなくZENというかんじだ。

座禅に目的はない。求める、求めない、欲しい、欲しくないといった相対的な世界からの脱却が禅であるので、結果として目的はない(無)ということなる。しかし僕はあえて観光地などの目立つところで座禅を組む人から強烈な個性のアピールを感じるのだ。それは僕が無になれていない俗世に溺れた捻くれ者だからかもしれないが、僕は旅人なので色とりどりの俗世が大好きなのだ。煩悩ウェルカムだ。

彼の背後を抜けると、山へと続く道があった。どうやらハイキングコースらしい。どこに出るのか分からないが登ってみることにした。

緩やかではあるが、アップダウンが続く。道はある程度きれいに舗装されているので歩きやすいが、ベビーカーを押している若い母親には驚いた。舗装されているとはいえ、表面はガタガタなので、ベビーがシェイクされている。僕はバングラデシュの劣悪な夜行バスでの激しい揺れを思い出していた。もう乗りたくない。

汗まみれになって歩いていると、山と山の間を通る道に出てきた。ビル風のように、山に弾かれた風が集まり、ちょうど強く吹くポイントのようだ。吹き飛ばされそうなほど強い風が、火照った身体を冷やしてくれる。

近くの木々はまばらにしか葉が生えていない。強風ですぐに散ってしまうんだろうか。ここに生えている木同士を交配させたら、めちゃくちゃ風に強い木が育つんやろなぁ、とか考えていた。人間に置き換えると恐ろしい考えかもしれない。

ハイキングコースはまだ続く。ふと気付いたが、セミが鳴いている。そしてやたらと居心地が良かった正体は、草木が日本のものととても良く似ていたからだ。

ヒメシバ、ハコベ、スギナっぽいものを始め、雑草がワサワサと生えている。どこかジメジメした空気も日本の夏のよう。日が沈むにつれ、夏の夜のあの独特の土の匂いがしてきた。小さい頃、懐中電灯を持ち、祖父の仕事帰りを家の外で待っていたことを思い出した。じいちゃん今頃、あの世で何やってるんやろうか。

しばらく歩くと港へ出た。こちらも海鮮レストランが並んでいる。生簀をよく見ると、見たことないような青い貝がいる。青色は食欲を減退させる色らしい。どうりで食べたいと思わないはずだ。

フェリーの出港まではまだ一時間近くある。港のベンチに座って海を眺めていた。風が強くなってきた。日は今にも沈みそうだ。半袖で来ていたので寒い。寒い時は寒さを忘れよう。腕を広げ身体全部で風を感じる。寒いので港の柱に隠れることにした。

近くで寝っ転がっていた犬が気まずくなって立ち去るくらいガン見しているとフェリーがやってきた。少し波があるようで船が跳ねる。アトラクションみたいで楽しい。

昨日カジノで増やしたお金が気になる。きっと早く使えということだろう。夕飯に日本の某ラーメンチェーン店に行った。味集中カウンターに座る。いつものバリカタ。値段はバリタカ。イェー。

簾の向こうではネイティブの日本語が聴こえてくる。おそらく日本人のスタッフもいるのだろう。飲食の現場スタッフで香港赴任ってお給料が気になるところだが余計なお世話だね。

バリカタが硬いうちに一気に麺を吸い込む。すするんじゃない、吸うんだ。スープも熱いうちに吸い込む。体感では5秒ほどで完食した。

豚骨スープがもうお尻から出たがっている。25歳を過ぎた頃くらいから豚骨ラーメン後はお腹を壊すところまでがセットだ。

宿があるビルまで帰ると、前にマッサージのビラを配っているおばちゃんがいた。いや、もう配り疲れて椅子に座ってうなだれている。朝からいたのでずっと配っていたのだろう。

ハイキングで疲れていたので、一番安い98香港ドル(1,372円程度)のフットマッサージ35分コースならいいかなと思い、おばちゃんに声をかけた。おばちゃんはクワッと起動し、僕の腕を掴むとビルへ連れ込もうとしてくる。

「ゴーゴー!ゴーゴー!」

一回宿に戻ってからまた来ると伝えると、「絶対ね!帰ってきてね!」みたいなことをものすごい笑顔と勢いで言われた。

ついでにシャワーをしてビルの入り口まで降りた。おばちゃんがまたうなだれている。たぶんこのおばちゃんの労働時間はめちゃくちゃ長い。

おばちゃんに連れられ、宿のあるビルの3階に行く。香港はイギリスの影響で1階がグランドフロアで2階がファーストフロアなのでややこしい。

日本の雑誌に紹介されました的なポスターが貼ってあるが、街中でよく見るのでたぶん嘘だろう。日本語の単語を話すおじさんがオーナーのようだ。先客で日本人が二人いる。

僕は一番安い98香港ドルのやつお願いしますと伝え、お茶をもらった。足湯から始まるところは広州と同じようだ。

しばらくするとマッサージ師のおじさんがやってきた。英語が通じないので僕はまたイヤホンをつけた。

(僕がうまーれたー、この島の~♪)

そう、BEGINの島人ぬ宝だ。僕の意識は沖縄の離島へ飛び、さんぴん茶片手に軒先で見知らぬおじいおばあと微笑み合っている。そして眠りに落ちかけたそのとき、急に足を叩かれて意識は香港の雑居ビルの一室に戻ってきた。

「フクラハギ、20ドル」

なんとフットマッサージの一番安いやつは足裏のみのマッサージだったのだ。ふくらはぎは追加で20香港ドル(280円程度)必要らしい。最初に言わなかったことにムッとしたが、足裏だけというのも不完全燃焼なので、追加で頼むことに。

(オジー自慢のオリオンビール~♪)

そう、BEGINのオジー自慢のオリオンビールという曲だ。再び僕の意識は沖縄に来ていた。よく考えれば旅行先で旅行先の想像をするというのもよく分からない。僕はビールが飲めないので、さんぴん茶片手に見知らぬ家族とその親戚の集まりを軒先で眺めている。エンヤッサッサ。

再び足を叩かれた。どうやら終わりのようだ。35分は早いなぁ、と思い時計を見ると、まだマッサージが始まってから30分しか経っていない。35分コースの5分が占める割合は低くないぞと思ったが、ここはふくらはぎすら後出し追加メニューの卑怯なマッサージ屋だ。もう何も言わずに帰ろうとお会計へ向かった。

98香港ドルの足裏と、20香港ドルのふくらはぎで118香港ドルだろうと思い、120香港ドルを出した。

「ありがとうございます」

「・・・」

「・・・」

「お釣りは?」

「120香港ドルだからないよ」

僕はさっき追加は20香港ドルと言ったじゃないかと反論すると、合計で120香港ドルと言ったとのこと。絶対に言っていない。なぜなら電卓で20と打った画面を見せられたからだ。僕はその旨を伝えて、98+20=118と電卓に打った。

ついでに30分しかマッサージを受けていないと伝えると、足湯が5分だからマッサージは30分とのこと。それも先に聞いていない。もう2香港ドルのことはどうでもいいが、このマッサージ屋のやり方が頭にきて、悪いことするなと文句を言っていたら2香港ドル渡されて謝られた。

僕はちゃっかり2香港ドルを受け取り、ムッとしながら店を出た。ついでに客引きのおばちゃんにも文句言ってやろうとビルの入り口まで出てきたが、おばちゃんはまたうなだれていたので気が抜けて部屋に戻ることにした。

もしこのマッサージ屋が本当に雑誌に載っているのなら、日本人は舐められすぎている。ちょっと店内が清潔で日本語が話せるスタッフがいるからと言って、良い店とは限らない。

こうやって日本人がぼったくられ続ければ、被害は後の人まで続く。次の旅人のためにも言うところ言っとかないと、いつまでたっても僕ら日本人は金ヅル、いや金としか見られない。元々、日本人の多くは思ってても主張しないのだから、悪い行いには多少強く反論してもよい加減になるだろう。金にとやかく言うことを恥と思わず海外旅行中くらいはしっかりと言うべきだ。言葉が分からなくても感情くらい伝わるはずだ。ノーと言うのだ。イエス、オア、ノーだ。

I visited to Chungking mansions that is famous for cheap hotel to have lunch with my friend. We ate Indian curry but I ate it in India so much times so I didn’t want to eat it any more. My friend recommended me a curry restaurant that adjusts east Asian taste so I accept his proposal. Actually, it was so delicious and cheap. I don’t want to eat Indian curry until now and from now on but I like this restaurant. Then, I went to Lana island by myself. I walked a mountain. I felt free because of the nature. And there were few people because now is not season to swim. It was so good place.

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せんまさお

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シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。
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