宿を出るともうマッサージの客引きのおばちゃんがいる。よく働くなあ。
今日は日帰りで中国の深センへ行くことにした。深センのことは名前が変だから覚えていた。なんでセンがカタカナなんだろうと思って調べたら、常用漢字じゃないかららしい。「深圳」と書くらしいが、なるほど読めない。それならいっそのこと、こっちの読み方に合わせて深ツェンにすればいいのに。
深センは香港と中国の国境の街で、中国に属する。ここには世界中の電子機器メーカーが使う電子部品が作られ集まる。そして秋葉原の何十倍もデカイ電気街があるということで興味津々である。
僕は秋葉原の電気街という面が好きで、東京に行くたびに必ず寄るようにしている。発明品に属するような珍品や、法的にグレーなんじゃないかというような品が並んでいる、なんとなくアンダーグラウンドな雰囲気が好きなのだ。男のロマンみたいなやつだ。
深セン駅から地下鉄で数駅移動すると、その中国版秋葉原についた。このも歩行者天国だ。とりあえず片っ端から入ってみる。

恐らく殆どの店が卸の会社だろう。端子専門、ケーブル専門、LED専門などの部品単位の店が並んでいる。ビルを移ると、今度は電源ユニットや液晶画面など少し組み立てられた部品の店が並ぶ。

更にビルを移ると、キーボードやマウスなど、ある程度製品になったものが並ぶ。隣のビルは中古製品の卸のようだが、小売もしているようだ。
そして、ついにPCやスマホといった製品を売る店のビルを見つけた。現実的に僕が理解できるのはこの辺だろう。ちらほらとドローン屋やロボット屋など、発明品を売る店もテナントには入っているようだ。このあたりになると、客引きに声をかけられる。


ウキウキしながら見ていると、隣に変なおじさんが来た。iPhoneXを見せてくる。僕に売ろうとしているのかよく分からないが、ほらほらと見せてくる。いらないと言ってもどこまでもついてくる。
先日、愛用のバッテリー付きスマホケースがぶっ壊れていたので、せっかくなので買った。日本で買う半額程度で買えて満足。
おじさんはまだまだ付いてくる。買ったばかりのスマホケースを装着するためにベンチに座ると、おじさんも横に座ってiPhoneを見せびらかしてくる。
そして翻訳ソフトを使ってこう言ってきた。
「ギャンブルで負けてお金がない。」
それはおじさんサイドが悪いので同情の余地がない。こういう時は素直にならなくて良いので「お金に困っている」くらいで話した方がいいだろう。賭けだけじゃなくて駆け引きまで下手だ。
本当にいらないので、梅田最速の徒歩スピードでおじさんから逃げた。電気街はもう満足だ。
次の目的地は香港との国境ギリギリにあるという偽ブランドショップビルだ。広州と違い、ここはまだ無法地帯らしい。偽ブランドが並ぶ中国の裏の顔が見たい。
国境がある羅湖駅についた。ここら歩いて5分くらいでイミグレーションがある。そんな駅から出て、振り返るとそのビルはあった。偽ブランドが並んでいるとは思えない普通のビルだ。
入ると一面に偽ブランドが並んでいた。ルイヴィトン、グッチ、FENDIが人気なようだ。モノグラムは分かりやすいので偽ブランド商品としてキャッチーなんだろう。時計ならロレックス、オメガが人気なようだ。
歩いているだけでニーハオニーハオ挨拶が飛んでくる。稀にこんにちはとかハローとか言われるが、どうやって見分けているんだろう。
試しに時計屋に入ってみた。何が欲しいか聞かれたので、HUBLOTはあるかと聞いてみた。「雑誌から選べ」と、「九龍●▲」(忘れた)と書かれた様々なブランド品が載った、決して市販では売っていなさそうな怪しい雑誌を渡された。
適当にHUBLOTのシルバーのやつを指差すと、後ろの棚から輪ゴムで纏められた大量のHUBLOTの偽物が出てきた。見せてもらうと、本物の作りは知らないが、この偽物も良くできている。自動巻のようだが、そんなに簡単にコピーできるようなもんなんだろうか。
「800元(13,125円程度)だ」
そんなお金持っていないので帰ろうとすると、700元(11,484円程度)に下がった。それでも持っていないと言うと、香港ドルでもクレジットカードでもOKとのこと。クレジットカードの店舗の審査はどうなっているんだろう。
400元しかないと言うと、ノーと言われた。別に400元払うとは言っていないのに失礼だ。告白していないのに勝手にフラれたようなもんだ。
とにかく圧巻の偽ブランドまみれのビルだった。なんで取り締まられないのか不思議だ。広州でもそうだったが、ビルの前には警察がいた。つまりそういうことなんだろう。
国境を超え、もう3度目となる香港入国を果たした。国境から宿までの地下鉄代は結構高いので、ケチって途中まで買って歩くことにした。
30分ほどで宿に着くはずが、ちょっと海を見に行こうと歩いているうちに道に迷ってしまった。
香港は高層ビルばかりだ。いわゆる市営住宅みたいなのも高層マンション化している。香港は狭いからだろう。
中心地は商業ビルばかりだが、迷い込んだこのあたりは住居用ビルが集まっているようだ。バイパス沿いの歩道からマンションの中が見える。失礼だが、そんなに綺麗じゃない。きっと築年数は結構経っているんだろう。

夜景としてみれば美しいが、フォーカスして見れば古い家の明かりだ。なんだ、香港だからってみんなリッチな訳じゃないんだな、と少し香港が身近に感じられた。
今夜は夏の始まりのような気候だ。どうせなら地図を見ずに宿を目指してみよう。香港は狭いんだし、夜はまだまだ長いんだし。
I visited to Shenzhen in china as one day travel. I really like to watch the disital gadgets. Shenzhen is famous for many kind of digital gadgets. I entered to many shops in this city for about 6 hours. I really enjoyed watching and shopping. Shenzhen is next to Hong Kong so we can go there from Hong Kong easily so I went back to Hong Kong at night.

せんまさお

最新記事 by せんまさお (全て見る)
- 旅のことわざ・名言 - 2022年8月19日
- 【第2回】世界一周で買ったイケイケおみやげ自慢 ~南アジア・東南アジア編~ - 2021年9月30日
- [Part 1] Boasting of the Coolest Souvenirs I Bought While Traveling Around the World – East Asia- - 2021年9月30日
コメントを残す