朝7時がチェックアウト期限という厳しすぎる宿を出、明るくなり始めた街を歩いていた。
まだ車も少なく、街は少しだけいつもより静かだ。
(人間という仕事を与えられてどれくらいだ~♪)
そう、僕の年代の青春時代を代表するアーティスト、BUMP OF CHICKENのギルドという曲だ。懐かしいなぁと思いながら、頭の中で流れ始めた。
(汚れちゃったのはどっちだ~、世界か自分の方か~♪)
木漏れ日が綺麗だ。通り過ぎる公園で運動をしている人が見える。
(美しくなんかなくて~、優しくも出来なくて~、それでも呼吸が続く事は~許されるだろうか~♪)
街角には何か変わったモニュメントが沢山ある。よく分からないけど、戦争が関係しているようだ。
(汚れたって受け止めろ~、世界は自分のモンだ~、構わないからその姿で生きるべきなんだよ~♪)
僕は泣いた。
すごくセンチメンタルな気持ちになったので、近くのカフェで落ち着くことにした。
南インドはチャイよりもコーヒーが有名らしい。コーヒー好き(詳しくはない。大量に飲む方。)の僕は一息つきながら、BUMP OF CHICKENの他の曲を思い出していた。
(誰かの為に生きるという~思いを込めた旗を抱き~拾ってきた笑顔の中に~自分の笑顔だけ見当たらない~♪)
そう、BUMP OF CHICKENの名曲fire signだ。バターをたっぷりと塗ったトーストとコーヒーが抜群に合う。
(いつか聞こえた泣き声を~ずっと探してきたんだね~少し時間がかかっただけ~自分の声だと気付くまでに~♪)
スクランブルエッグには細かく刻んだ野菜とスパイスが入っている。インドとヨーロッパが融合した味でおいしい。
(旅立つ人よ~その行く先を~照らす明かりは~君の中に~♪)
カリカリにフライされたポテトもおいしい。ジャンキーでない上品なテイスト。ケチャップも安物ではない。
(歌うように囁くように~君を信じて待ってる~微かでも見えなくても~命の火を見つける~♪)
僕は泣いた。
歳のせいか懐かしさのせいか、はたまた今の状況のせいかBUMP OF CHICKENの曲が心にグッとくる。
ジッとしているとすぐBUMP OF CHICKENの曲のことを考えてしまうので、店を出ることに。
お会計は680ルピー。(約1100円)
僕は泣きそうになった。
適当に頼んだコーヒーが420ルピーもしたのだ。朝食のコーヒー以外でも高いなと思いながら頼んだのにノーマークのコーヒーがこんなに高かったとは…どうりで良い味だったはずだ。
一気に冷めた僕はショッピングモールへ行ってみた。到着する直前、ショッピングモールの横に穴を見つけた。
穴の中から小さいおじさんが手招きしている。穴の中はイルミネーションのごとくライトアップされている。
とりあえず穴に入ってみると、どうやらヒンドゥー教の寺院に繋がる穴のようだ。入場料は250ルピーと結構したが、謎すぎる穴に興味が湧いてしまって入ってしまった。
穴の先はその隣のショッピングモールの地下駐車場と繋がっていた。
受付でしつこく寄付を迫られる。ごめんなさいだが朝食でやらかした僕の財布の紐はもう緩まない。
靴を脱ぎ入るが、なんとなく胡散臭さが否めない。なんだろうこの感じ。
チケットにはクーポン的なのが大量についていて、順路を進むとアトラクション的な感じで、念仏?を唱えながらこの玉を器に全て入れろとか、願い事を呟きながら紐を木に結べとか、ラッキーコインを池に投げろとか、キャンドルを乗せた船を池に浮かべろとか、淡々とタスクをこなさせられる。
最後に巨大な新し目の仏像?を眺め、落ち着かない寺院内を後にした。ショッピングモール併設の寺院、そして淡々と仕事をこなすスタッフ。この寺院はビジネスだ!!!
延々と続く外の道までの間のおみやげ屋さん。全てをスルーして僕は外に出た。
チャイをすする。バンガロールのチャイも、ハンピと同じくそんなに甘くない。素焼きの器で飲むチャイは雰囲気がある。排気ガスが漂う店先でぼーっとしていた。昼を過ぎ、街は騒々しくなっていた。
次の街までの電車を待つ間、またもや僕はカフェに来てしまった。ゴアのゲストハウスでコーヒーを飲んで以降、歯止めがかからなくなってきた。しかもおいしい。
日本人の金銭感覚からすると安いことに変わりはないが、やはりカフェとなると、インドでは高いお店の部類に入る。お金持ちそうなインド人と欧米人しかいない。
南インドがインドらしくないというのはデリーから目線でしかない気がしてきた。あれもこれもインド。インド広すぎや~。
I thought about Japanese song that I was listening it when I was a high school student. I saw townscape and thought about the song. Suddenly I was sentimental. I wanted to calm down so I went to cafe to drink coffee. South India is famous for a coffee. I tried it and thought about another Japanese song. I continued to be a sentimental. After that, I got a bill and I was surprised about the price. The coffee was expensive to me. I became to be more sentimental. Let’s listen to the music of BUMP OF CHICKEN. It’s famous musician in Japan, especially my generations like them.
せんまさお
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