昨日の精神的ダメージから立ち直れず、昼過ぎまでダラダラと過ごした。ちなみにこの街は次の街への通過点にすぎない。
優しいスタッフがブドウとリンゴをサービスでくれた。どちらも甘くておいしい。嬉しい。
昼飯にピザを1枚食べ、近くにあったイスラム教の聖なる山、スライマン=トー山へ向かう。
道中、Hロさんとショロスタンドでクワスという黒ビールのアルコールが入ってないバージョンみたいな飲み物を飲む。まずい!
Hロさんとは次の目的地が違うのでこの街でついにお別れ。Hロさんはここから中国のカシュガル(新疆ウイグル自治区)を通ってパキスタンに向かうらしい。
口コミを元に、山へ向かう途中の中国系ホテルでカシュガル行きのバスチケットを買おうとするが、どうもバス自体がなくなってしまったようだ。通行人の情報によると、中国政府とウイグル自治区の揉め事で廃止されてしまったらしい。
次の手を考えながら山に向かうが、今日も激暑だ。山に着いたはいいが、登ろうにも登る気力が湧かない。たぶん登ったら力尽きる。
近くの売店でコーラを飲みながら山を眺め、宿に帰ることにした。
宿に戻るとHロさんに髪を切ってもらった。もう当分切っていなかったので伸び放題だ。思ったより更に良い出来に仕上がった。
Hロさんも続いて髪を切る。Hロさんはてっぺん以外刈り上げているのだが、その刈り上げと刈り上げじゃない部分の境目に対するこだわりが強く、微調整を繰り返しているが何が変わっているのかよく分からない。こだわりってそういうもんなんだろう。
夜は少し離れたスーパーで買い物。
帰り道で少し綺麗なレストランで夕飯。バクバク食べておきながらなんだが、お腹の調子が良くはないので、スープとパンだけ食べたが、澄んだスープがアッサリしていておいしい。
アイスを買って宿に戻る。今夜はHロさんと最後の夜。何日一緒に居ただろう。長かった気もするけど、短かった気もする。歳も1歳差で話しやすいし、自分と全く異なった人生を歩んできた方で、話していておもしろかった。
それに、旅にかける想いを思い出させてくれた方。あの星空は忘れられんな。
明日は早起きして出発したい。名残惜しいが寝ることにする。
せんまさお
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