空港で寝ていたけどお腹がすいたので外に出てみた。
まだまだ深夜で空いているのはマクドナルドだけ。
辛いチキンのバーガーとクルクルツイストしたポテトとコーラを流し込む。
店内で寝ていたら店員さんに「寝るな」と注意されたので、起きておく。
空港に戻るが、一度出てしまっているので元のベンチには戻れない。
仕方なくその辺でバックパックをマクラにして横になる。早速ホームレスのような状態。
日が昇って来た頃、市内行きのバスに乗る。
行先はKL Central駅。そこから安宿があるというチャイナタウンへ電車で移動。
電車内は清潔で、飲食は禁止。エアコンもこれでもかというくらい効いていたので快適。
車内は正直寒い
チャイナタウン近くのPasar Seni駅で降り、ホテルを探す。
ところがここで持ち前のシャイさが祟り、一歩入る勇気が出ない。
勇気が出ないまま街をフラフラし、水でも買おうとコンビニに入ったとき、店員さんの背後にあるものが見えた。そう、タバコである。
「ちょっと吸ってみよう。」
今までタバコはどっちかというと好きではなかったのだけれど、ものは試しということで、生まれて初めてタバコを口にした。
するとどうだろう。初めての海外一人旅ということで今までどこか強張っていた身体が楽になっていく。どこか頭もフラッとする。
（後に分かったことだが、これがヤニクラというやつ。）
「今ならいける」
そう確信した僕は、Backpacker’s Travelers Innという安宿に飛び込んだ。
シングルルームRM30（900円）の割と小ぎれいな部屋。やっと重い荷物を降ろせた。この時点でまだ午前10時。
早速観光でもしようと思い、宿の人に聞いてバトゥ洞窟というところへ行くことにした。駅の終点にある洞窟で、割と観光地らしい。
Pasar Seni駅から電車に乗り、洞窟へ向かう。
着いた先には巨大な金色の像。その横にはめちゃくちゃ長い階段。階段にはサルが大量にいて、アイスを食べていたのが印象的。
観光客からアイスを奪ったサル
洞窟内はヒンドゥー教の壁画があったりなかったりして、幻想的な光景が広がっている。日本では見たこともないような足が長いムカデのような謎の生物がいたり何故かニワトリがいたりとコケコッコーな雰囲気。
RPGの世界みたい
そこまで広くもないので、早々にチャイナタウンまで戻る。ホテルでひと涼みしていると突然のスコール。乾季なのに！
止むの待っていると夜になったので、近くの屋台で夕飯。アロー通りというところに屋台が集まっていてお祭りのような雰囲気。
ミッキー（未許可）の看板のお店でビール、チャーハン、手羽先を注文。合計でRM20（600円）くらいと日本の感覚からいうと安い。というかビールは瓶だし、チャーハンは山盛りだったので確実に安い。しかし僕はビールが飲めない。調子に乗ってしまった。
夜の賑わいを見せるアロー通り
問題のビール
ベロベロのまま、トルコアイスを買ってペロペロ舐めながら僕が向かった先はペトロナスツインタワー。
全長452メートルの超高層ビルで、イスラム教のモスクっぽいデザインになっている。夜はキレイにライトアップされるとのことだったので酔い覚ましも兼ねて行ってみた。
夜空に浮かび上がるようにそびえ立つツインタワーを眺めてみる。
マレーシアに来ているんだなあという実感がようやく湧いてきた。
若干の緊張が残るポーズ
だから何だという訳ではないけど、慣れない酔いも相まって少しの間、ぼーっと眺めていた。
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せんまさお
シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。
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