今日は晴れている。昨日よりは寒さがマシな気がする。
外に出るのが億劫になるような寒さであることには変わりがないが、いつまでも部屋にいてもしょうがない。
宿は郊外にあるので地下鉄で市内へ向かう。もう公共交通機関でも安いとはいえない運賃になってきた。西に近づくにつれ、物価が上がるというのは確からしい。


ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂へ。近づかなくても見えてきた。うわぁと声が出た。




デカい、そして繊細な装飾が施されている。圧倒されるスケール。東の国から向かってきたので、次の国に来る度にスケールが大きくなっていく。毎度驚きが更新されるからおもしろい。
しばらく外から眺め、中に入ってみた。中も凄いなあ。豪華絢爛。天井もとんでもなく高い。


長い年月をかけて課金しまくったらこうなるんだろう。エゲツないほどゴージャス。

大聖堂後に郵便局へ。今日は休日なのに開いているということは恐らく中央郵便局的なものなんだろう。局内は広く、絵葉書や郵便グッズが大量に販売されている。絵葉書と切手を購入。
「どこに送るんだい?」
日本へ、と伝えると、ニッコリして急に優しくしてくれた。んふう。
海外から絵葉書を送りたい人は郵便局で買えば安い。ついでに切手も併せて買えるので便利だ。言葉が通じなくても比較的やりたいことは通じる。郵便局で葉書を見せればそれを送りたいことくらいは必ず通じる。
再び街へ。それにしてももう超ヨーロッパだ。思い描いていたヨーロッパがここにある。中国にはヨーロッパ諸国がかつて管理していた地域があり、そこも割とヨーロッパ風ではあったが、やはり本場は違う。これがヨーロッパだ。


国立図書館へ到着。世界で一番美しい図書館と言われているらしい。

大昔の書物を保管しているスペースがなんとも美しいらしい。図書館ではあるが、そのスペースは特別展示扱いのようで、入場料を支払ってから入る。
ちなみに、学生であれば、国際学生証を持っていれば、特にヨーロッパは割引を受けることができる。
僕は学生ではないが、実は30歳以下の人は似たような割引を受けることができる。そのためには「国際青年証」というカードを発行する必要がある。これを持っていれば、学生割引で受けられる割引額の90%を割り引いてもらうことができる。しかし実際のところ、殆どは学生料金にしてくれる。僕は29歳の若さハジける青年。ラッキー!
塵も積もれば山となる、の法則で、毎日観光しまくりの人は結構助かる。
さて、図書館の中はアメイジング。壁は古文書で埋め尽くされ、天井は壁画で埋め尽くされ、なんなら古そうな像や地球儀が展示されており、トータルで芸術のようにまとまっている。確かにこれは美しい。来てよかった。






更に街を歩きマーケットへ。ところが、すべての店舗が閉まっている。そうか、日曜日は閉まるのか。


ヨーロッパは日曜日は店が割と休むとは聞いていたが、ここまで完全に休むのか。
最後に、ウィーンの象徴とも言われているようないないようなシェーンブルン宮殿へ。もう日が傾いてきた。

宮殿前ではクリスマスマーケットが開かれている。みんな楽しそうに飲み食いしている。日本で言うところの夏祭りみたいなノリなのかな。

この時期のヨーロッパは日の入りがとても早く、午後4時には日が沈んでしまう。つまり夜が長いもんだから、この文化が発展したんだろう。仮に夜が短ければ夜を楽しむ時間もないだろう。


宮殿は時間指定のツアーでしか入れないようなので、特に入りたくはなかった僕は庭を歩き回るだけにした。

日が沈むにつれ、寒さが厳しくなってくる。さっさと宿に戻った。
夕飯を買おうとスーパーに行くと、スーパーも閉まっていた。日曜日ってスーパーまで閉まっちゃうの!
困った困った、昨日の残りのパンとポテチ、インスタントスープで凌いだ。今後は日曜日を警戒しないと飢えてしまう。
夕飯を食べ終え、ベッドに転がっているとインド人の気配がした。香りで分かる。
ムクっと起き上がるとインド人らしき男がいた。
「ハロー、インドから来た◯◯です。」
やはり。
キッチンの使い方が分からんというので教えてあげた。レトルトのカレーを温めたかったらしい。やはりカレー。すごい。
それから彼はものすごく僕を頼って質問を投げかけてくる。
僕はふと気がついた。もしかして、この人僕のことをスタッフと勘違いしてるんじゃないか。
この宿のスタッフは中国人。下手したら見分けがついておらず、僕をスタッフと思い込んでいるんじゃないか。
僕は勇気を出して聞いてみた。通じてるのが通じていないのか分からないが、なんか濁された気がする。もしかして間違ってたけどそれを悟られないようにごまかしてない?それはそれでおもしろい。
とりあえず彼と仲良くはなった。インド人、なんかいいよなあ。

せんまさお

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