午後に移動する予定だったので、早起きして急いでプリシュティナの観光。
街中にアメリカのクリントン大統領の像があった。コソボ独立を真っ先に承認したのは彼の時代のアメリカだったかららしい。
ここにもマザーテレサ教会があった。というのも、プリシュティナもマケドニアの一部だったことがあったから、マケドニアのヒーローであるマザーテレサを崇めているらしい。
なので直接の関係はないが、なんとも立派な教会だった。ステンドグラスにまでマザーテレサが描かれていた。
プリシュティナの観光地はあんまりない。そのうちの一つが国立図書館。変なデザインだから観光地化している。確かに変なデザインである。それだけだ。
コソボ独立を記念して作られたもの。それは「NEW BORN」という文字のオブジェ。街中にポツンとある。
落書きだらけだが、それはオッケーらしい。独立を祝うメッセージを書いてね、ということらしいが、当然ながら全く関係ないことも書かれている。BTSとか香港に栄光あれとか書かれている。香港の件はコソボと少しだけ似ている状況かもしれないけど、まあ関係ないので相応しくはない。僕はどちらを応援するという立場でもないと思ったから何も書かなかった。
マザーテレサ通りを通って宿へ戻る。今日本で大学時代のゼミの先生を囲む会が開かれているらしく、テレビ電話で繋いでもらう。便利な時代だよね。
懐かしい顔が次々と映って嬉しかった。日本に戻ったら会いたいなあ。みんな結婚していて幸せそうで何より。あと日本の居酒屋の雰囲気いいなあ。ゆっくり友達と居酒屋で話したい。もちろんコーラ片手に。
バスの時間が迫ってきたので急いで向かう。古都ジャコーヴァへ。
2時間ほどで到着。明日の移動のためにそのままバスターミナルでチケットを買おうとするが、バスの運転手にそのバスはないと言われた。
自信はないが、なんか怪しい。その人が言うには、自分のバスに乗って隣町に行かないと僕が乗りたいバスはないと言うのだが、なんか自分のバスに乗せたがっているだけのような気がする。
確かにチケット売り場の表には書かれていないが、怪しい。
怪しいと思いながらも、まあなるようになるかと脳天気に街へ向かって歩いていると、美人がいた。目が合ったのでその人にバスがあるか知らないか聞いてみたらバス会社へ連れて行ってくれた。そこで何か教えてもらったらしく、親切にもメモを書いてくれた。
やはりバスはあるらしく、そのバス会社名と時間を書いてくれた。明日の朝、9時発。10分前には来ておくように、とのこと。話しかけてよかった。
宿は家族経営のようで、おばあちゃんに出迎えてもらう。民家の一室を貸し出しているらしい。おばあちゃんの愛犬がものすごい勢いで抱きついてくる。愛に溢れた家。
さっそく街へ繰り出す。小さい街なので歩いて回れる。
メインになるオールドタウンの真ん中へ。ちょっと観光地化されすぎていてげんなり。そのまま突き抜けてまっすぐ進んでみた。
するとめちゃくちゃ日本っぽい街並みが広がっていた。日本っぽいとは言ったが、日本でももうあまり見かけないような木造の街並み。
地元の田舎ですらチラホラ見るかなくらいの昔ながらの木造の門が道沿いに並んでいる。なんだかホッとする。ヨーロッパの建築物は美しいが、馴染みはない。木の美しさは木でしか出せない。
ああ、めっちゃ落ち着く、と思いながら歩いていたら、おじさん3人組に絡まれた。
「俺たちの写真を撮れ!」
もうポーズをとっている。なんなんだろう、このたまにいる写真を撮れおじさん達は。おもしろいので撮ってあげた。
撮った写真を確認し、満足したようだったが、一人は違った。
「俺だけを撮れ!」
スマイルで待ち構えている。撮ってあげたら満足していた。日本から来たと言ったらテンションが上がって大騒ぎし始めた。酔っ払っているようだ。おもしろいなあ。
街をぐるっと歩き、夕飯を買いにスーパーへ寄った。
なんと日清のラーメンがいくつか売られていた。嬉しい!!!最高!!!
宿に食べ物を下げて帰ると、愛犬が猛スピードで飛びついてきた。
「キャー」
僕がやめてやめてーと喜んでじゃれていると、おばあちゃんが出てきて犬を引き剥がしてしまった。もう少し遊びたかった。
夕飯はカップヌードルカレー味とバゲット。ナイスな組み合わせ。
日が暮れるのが早い。日が暮れると一気に寒くなるが、オイルヒーターが置かれていた。助かる。今夜は個室。ゆっくり休もう。コソボの人、いい人達だなあ。
せんまさお
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