さあ今日は何をしよう?
とりあえずご飯を食べに行こう。そう決めて、昨日と同じ家庭料理屋へ行った。今日はチキンスープがあるらしく、それを注文。
出てきたのは参鶏湯(サムゲタン)のようなあっさりとしたチキンスープ。これはこれでうまい。このお店にハズレはない。
トルティーヤで包むことを諦め、トルティーヤはトルティーヤで別で食べる。
隣のテーブルで食事をしている家族をぼんやり眺めていると、女の子がトルティーヤをクルクルと上手に巻いて、スティック状にして食べていた。それだ!すかさず真似して食べたが、これは食べやすい。
ちなみにトルティーヤはトウモロコシの粉からできているので、思ったより破れやすく、なんでメキシコ人があんなに上手にトルティーヤを破らず何かを包んで食べられるのか不思議でならない。
店の近くにマヤ文明博物館があったので行ってみた。どうやら無料らしくラッキーだ。
掘り出された遺跡やら、民族衣装、そして伝統的な織物の作り方など、結構盛りだくさんの内容で満足。
しかし、マヤの末裔達は悲惨だ。この街には結構多くの少数民族が暮らしており、道端で物売りをしたり、単に物乞いをしているのは少数民族ばかりだ。
いい街だと思っていたが、街を歩いていると露骨に貧富の差を感じる。比較的物価は安いと思うが、それでも普通の観光用レストランに行けば少なくとも1000円以上はする。
観光用レストランには少数民族でないメキシコ人やら外国人がわんさかいるが、屋台のタコス屋には少数民族か若者しかいない。
小さな赤ちゃんを連れて、夜遅くまで道端で商売をしているのは少数民族のみである。暗闇から突然小柄な人が出てくるのでビックリする。
マヤ文明博物館は無料だったが、当の末裔達へ何かしらの還元はされているのだろうか?
現在でもこの街の周辺には少数民族の小さな村があり、そこへのツアーも開催されているようだ。そして逆にこのサンクリストバルデラスカサスへも出稼ぎに来ているのだろう。
モンゴルの首都ウランバートルへも遊牧民が出稼ぎにきて、結果としてその物価や文化についていけず、ウランバートル周辺に住み、スラム化しているが、それと似ているのかいないのか、サンクリストバルデラスカサスも、華やかな中心部から少し離れると、一気に不穏な空気の寂れた街が広がっている。
身の危険があるのか分からないが、夜は街灯も少ないのであまり近づかないようにしている。
中心部には教会がいくつも建ち並んでいる。植民地時代からの名残だろうが、それを中心に観光地化が進んでいるようだ。
確かに住みやすそうな街なので、バックパッカーからも人気の沈没(移動せずに特に何もせずにずっとそこにいること)地となっているらしく、日本人宿もあるらしい。日本人経営のレストランもある。
なんとなく気に入って延泊までしたが、なんとなく萎えてきた。
またもや今日も山の上の教会へ行ってみる。一応昨日とは別の山だ。別に行きたいわけではないが、気になるところへは行かないと気が済まない。
また街を眺める。飽きた。
せっかくなので、少数民族から謎のパンを買う。100円もしない。街の人は結構、この謎のパンを買って食べている。警察官も警備しながら食べていた。安くておいしいのだ。
道端の少数民族パン屋さんはみんなほぼ同じパンを売っているので、多分元締めがいるのだろう。少し闇を感じる。
チョココロネみたいな形のパイ生地の中に、カスタードクリームのような色のカスタードクリームではない謎の爽やかなクリーム状の何かが入っている。結構うまい。
夜は急にフライドチキンが食べたくなって探したらあった。僕でちょうど売り切れらしく、買ったらさっさと店じまいし始めた。ラッキーだ。
帰り道にまたパンを買う。全然スペイン語が分からないのでメチャクチャ困るが、なんとか買えた。
今まで現地の言葉がわからなくても、ほんの少しでも英語で話してもらえたりして、そこまで困らなかったが、スペイン語圏はほぼ英語で返してくれることはない。絶対に中国語で話してくる中国と似ている。
だから難しい。なんかスペイン語が全く分からないだけに、チャンスを逃している気がする。
夜、フライドチキンを頬張り、スペイン語学校を検索した。グァテマラがスペイン語学校のメッカらしい。
行ってみるか。
せんまさお
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