お昼前にチェックアウトし、お昼過ぎの移動に備える。
コレクティーボと呼ばれる乗合バスがあるらしい。中央アジアのマルシュルートカみたいな、中くらいのバンだろうか?
午後1時発でホテルまで迎えにきてくれると言うので、11:50にチェックアウトして、そのまま待っていようとしたところ、「まだまだ時間はあるわよ」と言われたので、しょうがなく散歩することにした。
首都ハバナの観光の名所らしいマレコン通りという海沿いの道に行ってみた。なんてことない、ただの海沿いの道だ。
しかし、海沿いに建つ家は印象的で、まるで空爆されたかのようにボロボロで、中には崩壊しているものまである。ボスニアヘルツェゴビナを訪れたときの、内戦で崩壊した建物のことを思い出す。
マレコン通りの端に砦が見えたのでそっちまで歩いてみたが、ただの砦だったので宿に帰った。
12:50。5分前行動の5分前行動である。日本人の成人としては完璧だ。
しかし、当たり前のようにコレクティーボは来ない。まあ海外だから遅れてもしょうがない。
「ちゃんと予約してるから安心して。」
スタッフはそう言うが、とにかく来ればいいというものでもない気がする。
ようやくコレクティーボが到着したのは14:45。1時間45分の遅刻だ。映画でも観ていたんだろうか?
そして、中型のバンかなと思っていたコレクティーボは、実際には普通のセダンタイプのタクシーだった。ただ呼び方が洒落てるだけで、ただの乗合タクシーのようだ。
そこに僕、メキシコ人おじさん、キューバ人学生、キューバ人おばさんが乗り込む。キューバ人学生はスティッチのぬいぐるみを抱きしめて座っているが、タトゥーがバチバチに入っている。たぶんキューバのギャルである。
僕は個人的にギュウギュウの乗合タクシーに乗るときは、隣は太ったおばさんだったらラッキーだと思っている(失礼ながら、クッションのようになるため)のだが、今回はギャルだったので気を遣う。
運転手はあちこちの家を回って物を受け取っては配達していく。なるほど、人を運ぶだけではないようだ。
そして、1時間後、僕たちはマレコン通りの端にある砦の前を通過した。
つまり、小一時間ただ宿の近くをグルグル走っていただけだったのだ!
これなら集合は16:00でも大丈夫だったことになってしまう。気づかないふりをして寝た。
4時間かかると言われていた旅路も気づけば6時間半。僕は叩き起こされた。ようやく次の目的地、トリニダーに到着したのだ。
前の宿でオススメされた宿で、2泊を予約していた。
「この宿は今1泊しか空いてないの」
じゃあ1泊でいいですと伝えて、部屋に入ったが、どうやら停電中らしく、クーラーはおろか、扇風機も点かない。激暑なので、とりあえず外に出た。
街は真っ暗である。治安も気になるが、どうせ向こうも僕が外国人だとは気づかないくらいに暗いのでまあいいでしょう。
歩いてレストランを探したが、観光客用の高級店以外はもう閉まっていた。諦めてケーキ屋さんでパンのようなものを2つ買った。
キューバに来てからちょっと思っていたんだけど、ローカル店の料理があんまり口に合わない。超適当に作った洋食の味がする。まあ贅沢は言ってられない。
こうして一日が終わった。世界一周中ってこんなに暇だったっけ?というくらいに暇である。
せんまさお
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